ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
こないだ少し面白いことが起こったんですよ。1月にですね、お年玉をもらったんです。僕はすぐ使ってしまいそうだったので2千円ほど封筒に入れて家の額縁の裏に隠しておいたんです。で、2ヶ月ぐらい前に案の定お金がなくなってきて、額縁の裏を探して隠しておいた2千円を出そうと思ったらなくて「使っちゃったかなぁ?」と思っていたんです。それから2ヶ月間節約に節約を重ねてなんとか持たせてたんですけど、こないだノートを買ったときについに残金が800円ほどに(泣)で、もう一度無いと思いつつ額縁の裏を探すと2千円の入った封筒を発見するという不可思議な現象が起こりました。
少しプライベートを話しすぎましたね。
では本編どうぞ!
「これは?」
そうつぶやいたペリーヌの目の前にはお酢のような見た目をした液体が置いてあった。すると、宮藤が肝油と書かれた缶を持ってきた。
「肝油です。ヤツメウナギの・・・・。ビタミンたっぷりで目にいいんですよ」
「ああ、ドロップの奴ならガキの頃よく食べたなぁ・・・・」
小瀬が懐かしそうにそういう。すると、ハルトマンが肝油の匂いを嗅ぐとこう言った。
「なんか、生臭いぞ?」
すると、隣のバルクホルンが肝油の入った茶碗を持ちながらこう言った。
「魚の脂だからな。栄養があるなら、味など関係ない」
するとペリーヌが勝ち誇ったように高笑いを上げる。
「いかにも宮藤さんらしい野暮ったいチョイスですこと!」
「持ってきたのは私だが・・・・」
宮藤の横にいた坂本がそういうとペリーヌは高笑いをやめた。横では小瀬が肝油のコップを口に持って行きながらこう言った。
「肝油はうまいんだぞ!日本ではドロップが案外人気なんだ」
小瀬は肝油をのんだ。ペリーヌは坂本が持ってきたものだと知って態度をころっと変えた。
「ありがたく頂きますわ!」
ペリーヌはコップを飲むと肝油を一気に口に入れた。するとその様子を見ていた今浦がこう言った。
「あ、2人とも言っておくけどこっちの肝油は・・・・・・」
だが、遅かったらしく小瀬とペリーヌは顔を青くしていた。小瀬はそれに加えコップを口につけたまま固まっている。
今浦の横のルッキーニとシャ―リ―もまずそうな顔をする。
「うぇ~~~~!なにこれ~~~!」
「エンジンオイルにこんなのがあったな・・・・」
シャ―リ―の一言に国防軍の4人は驚く。
「・・・・・エンジンオイルをのんだことあるの・・・・?」
「・・・・・どこのソ連の整備士だよ・・・・・・」
ソ連のかの有名なMIG-25はアルコール運搬機という愛称があった。理由は気化熱を冷却するための航空機エンジン冷却用のアルコールを300Lを積んでいたからである。冷戦終結後、ソ連では関係者が航空機エンジン搭載用のアルコールを全て飲んでしまったらしい。MIG-25のものは純度が高くとりわけうまかったそうだ。(※真似してはいけません。おう吐などの体調不良を引き起こしかねません)
「小瀬、こっちの肝油は日本のと違って精製も不完全だし、甘味も入っていないからかなりまずいぞ」
日本で一般的な肝油と言うとみなさんはドロップを思い浮かべるだろう。少し、甘い肝油ドロップは案外人気だったりする。だがあれは肝油本来の味ではない。日本では明治17年に国産肝油が発売されたが、当時は魚の生臭さが残ったりしておりそうとう不味かったらしい。だが明治41年に完全な精製が可能となり生臭さが消えるとともに甘味を加えたことで爆発的に普及した。明治44年に肝油がドロップにされたのが皆さんご存じ肝油ドロップの始まりだ。
この世界では既に肝油の完全な精製が可能になっていてもおかしくはないのだが、まだ肝油の完全な精製方法が確立されていないらしい。
「私も新米の頃は無理やり飲まされて往生したもんだ!」
坂本は苦笑いを浮かべながらそういう。ペリーヌは今にも吐き出しそうな顔をしていた。
「お気持ちお察しいたしますわ・・・・・」
その時どこからともなく声がした。
「もう一杯♪」
「「「「・・・・・えっ?」」」」
国防軍組4名はそんな声を上げると声のした方を見た。
バルクホルンはコップを机に置いたままうつむいていて動いていなかった。ハルトマンはとある方向を見ながらドン引きしていた。そのハルトマンの視線の先には、笑顔でコップを振りながらお代りを求めるミーナの姿があった。
「「「「・・・・・・」」」」
国防軍組4人もさすがに引いたらしく黙ったままミ―ナから視線をずらした。
いかがでしょうか?
肝油ドロップ、実は作者はなめたことがありません。一度なめてみたいものです・・・・・。そして作中で坂本が持ってきた肝油も怖いもの見たさで飲んでみたい。どんな味なんでしょうね。
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ではまた次回!さようなら!
次回 第37話 本国の動き
お楽しみに!