戦姫絶唱シンフォギア The Guardian of The Heaven【一時更新停止】 作:SOLUNA
投稿遅れて本当に申し訳ありません!!
待っていた読者の皆様方には心よりお詫び申し上げます!!
オリジナル回ですが、どうぞ!!
あの雪音クリスとフィーネとの戦闘の2日後。
長綱は早速フィーネと雪音クリスの情報収集をしていた。
フィーネのことについては情報の少なさで詳細はよく分からなかったが、雪音クリスの情報については様々なことが判明した。
「雪音クリスの両親は世界的ヴァイオリニストの雪音雅律と声楽家のソネット・M・ユキネか。二人は音楽界ではかなり有名で、テレビにも出演していたからな。雪音クリスはその二人の間に生まれ、音楽界のサラブレッドと期待をかけられていた。だが、雪音クリスは幼少時に両親のNGO活動に同行して訪れた南米で内戦に巻き込まれて両親を失っている。その後捕虜となって人買いに売られ、奴隷同然の生活を送っていたのか。その後、国連軍に保護されるも、その後謎の失踪を遂げた・・・か。」
長綱は机から少し離れて考え込んだ。
(国の内乱や内戦はほとんど戦争と同じと認識してもおかしくない・・・。NGO活動とはいえ相当のリスクを想定しなければならない。軽はずみな気持ちで行けば、その戦禍に巻き込まれ自身の命を危険にさらしかねない。雪音クリスが歌を嫌いになったのはこれが原因だったのか・・・。分からなくもない・・・。自身の大切な両親を目の前で失ったんだからな・・・。)
この5日後に特異災害対策機動部2課のネットワークをハッキングしてその雪音クリスが立花響を強襲したのち、フィーネに見限られ失踪したという情報を長綱は入手することになったのだ。
「あの雪音クリスがフィーネに裏切られて失踪か・・・。予想外の展開だなこれは・・・。」
長綱がカフェオレを飲みながらマキナビジョン本社のオフィスで休んでいると、茜鷹が飛んできた。
「どうした茜鷹?ノイズが現れたか?」
そう茜鷹に聞くと、茜鷹は顔を横に振った。
「違うって?じゃあ、一体何があったっていうんだ?」
そう問いかけると、部屋の中に本社の警護に当たっていた他のディスクアニマル達が入ってきた。
「お前たちまで・・・。一体何があったんだ?」
すると、一体のディスクアニマルが長綱のズボンの裾を引っ張っていこうとした。長綱はそれを見て、
「付いて来いってことか?」
そうディスクアニマルに問うと、ディスクアニマル達がその道案内をするかのように部屋を出て行った。長綱は有事に備えてゲーマドライバー一式を持ってディスクアニマルに付いて行った。
本社を出て大体150mくらい離れたところまで来ると、ディスクアニマル達が止まった。そこには、やや細い路地裏につながる道があった。そこに何かがいると長綱は確信した。ゲーマドライバーを腰に装着して風魔に変身すると、バグヴァイザーを構えてゆっくりと道に近づいて行った。すると、ディスクアニマル達が躊躇なく路地裏に入っていった。長綱はディスクアニマルを制止させようとしたが、時遅く道案内をしていたほかのディスクアニマル達も中に入っていった。だがしかし、ディスクアニマルが動く音以外路地裏では何も聞こえなかった。さらに、消炭鴉が全く警戒してないのを見た長綱は、ディスクアニマルも警戒している様子がないことを確認して、つまり危険なものではないと判断し、躊躇なく路地裏を覗き込んだ。
そこには大勢のディスクアニマル達が何かを囲い込んでいた。その囲い込まれた中にいたものを見て長綱は驚いた。
「?・・・・ま、まさか!」
そこにいたのは、フィーネに見限られ失踪していた傷だらけの雪音クリスだった。
「うっ・・・ここは?」
「ここはマキナビジョンの医務室だよ。」
クリスが体を起こすと、近くに長綱の姿があった。
「アンタ誰?」
「初めまして。私はマキナビジョンのゲーム開発主任兼副社長代理を務めている南雲長綱という。怪我をして倒れていた君を見つけてここに連れてきた。」
「そう。ありがと。」
そう言ってクリスはそっぽを向いた。まるで助けなくても良かったと謂わんばかりだった。すると、長綱はこう切り出した。
「それにしても、君が日本に帰国していたとは思わなかったよ。・・・雪音クリス。」
「!?・・・なんであんたが私の名前を?」
「君の顔を見て誰かに似ているなと思っていたら、世界的ヴァイオリニストの雪音雅律と声楽家のソネット・M・ユキネによく似ていると思ってな。その子供の雪音クリスかと推測はしていたが、間違ってなかったようだな。」
「へえ。あんたみたいな人に知られてるなんてね・・・。」
「話を切り替えてすまないが、・・・君はこれからどうするつもりだい?」
「まあ、行くとこもねえからな・・・。」
そんな話をしていると、茜鷹がやってきた。
「こんな時に・・・。空気を読まないな、ノイズたちは。」
「ノイズだって!・・・・てか、何でノイズが現れたってわかるんだよ!」
「悪いな。今は急ぐぞ。」
そう言って長綱は部屋から出て行った。
「え!?・・・おい!ちょっと待てよ!」
クリスは長綱を追いかけて、部屋を飛び出した。
「追いついた。・・・あんた一体何者なんだよ?ノイズを追ってる見てえだけど、特異災害対策機動部2課の関係者でもねえ見てえだし・・・。」
「・・・・雪音クリス。君には少し謝らなければならないな。」
「謝るって、何を?」
「私は君に少し嘘をついた。さっき私は君に『初めまして。』と言っていたね。」
「ああ。初対面だったからな。」
「実は私は君に一度会っている・・・・・・
「別の姿?・・・・・!?」
クリスはふと長綱が持っているものを見て目を見開いた。長綱が持っている二色の特徴的な物体。それは・・・。
「お前、それ・・・!」
そして長綱はゲーマドライバーを腰に装着して、ハリケーンニンジャガシャットを取り出した。クリスはようやく察した。目の前の長綱の真の正体を・・・。
「南雲長綱・・・。あんた、まさか・・・・。」
「そう。俺の名は南雲長綱。またの名を・・・」
『HURRICANE NINJA!』
『GASHAT!』
「・・・・・変身。」
『GACCHAN!』
『LEVEL UP!』
『MAKI MAKI TATSUMAKI』
『HURRICANE NINJA!!!』
「・・・・・仮面ライダー風魔だ。」
「あ、あんたが・・・・あの仮面ライダー風魔だったってのかよ?」
「そうだ。すまなかったな、隠していて。」
言葉が出ないクリスに、長綱はこう切り出した。
「雪音クリス。私はお前が聖遺物のイチイバルの装者だということはもう知っている。そして、君が歌を嫌いになった原因もね。・・・・雪音クリス。お前はそのイチイバルを使って復讐をするつもりなのか?」
「!!?・・・・・・ああ。そうだよ!私は両親を奪った戦争をなくしたい!そしてその戦争を引き起こした奴らを殺したい!だから、フィーネに「戦う意思と力を持つ者を滅ぼすことで思いが遂げられる」という考えにも乗ったんだ!!!
「・・・・・。」
長綱はその彼女の思いを黙って聞いていた。
「・・・・けど、内心ではそれを疑問に思っちまった時があったんだ。本当にそれで、戦争はなくなるのかって・・・。それに、今フィーネに見捨てられた今、自分は何のために戦えばいいのか分からなくなっちまったんだ。・・・・こんなわたし、消えちまった方がマシだ・・・。」
「・・・・・雪音クリス。君は両親が大好きだったんだな。」
「え?」
「君が唄が嫌いっていうのは、裏を返せば君は唄がものすごく好きだってことになる。君の両親は音楽家だったしな。そばで歌や音楽が聴ける。その時間が君にとっては何より幸せだったってことがよく分かるよ。」
「俺はあまり音楽には詳しくないが、歌や音楽はその演奏者や作曲者、歌手の思いや気持ちがこもってこそ成り立っているからな。その思いや気持ちはその聴いている人たちにしっかり刻まれていく。それを一番近くで聴いていた君になら分かっているはずだ。その両親が歌に込めていた気持ちがね。」
「だからこそ、君はその思いを未来につなげるために生きるべきだ。そのためにも、今は戦わなければ。
・・・・君が未来を生きるためにもね。」
「っ!うわああああああん!!」
クリスは心の中で押し止めていた感情を抑えきれず、風魔に泣きついた。風魔は優しく抱き留めた。
「・・・・どうやら、ようやく本当の自分を見つけられたようだな。」
そして、クリスは泣き止むと、
「じゃあ、今は未来のためにも戦わなきゃな!」
そう言って、吹っ切れたかのようにイチイバルを展開した。
「さて時間があまりない。・・・では、行くか。・・・雪音クリス。」
「・・・・・ああ!」
長綱は消炭鴉に乗って、クリスはイチイバルを纏って飛翔した。
長綱は現場に向かっている途中
長綱「また、これでまた一人の心を救えたかな?・・・・・・・ねえ
と心の中で呟いた。
今回は、雪音クリスの過去を知るとともに、彼女に自身が風魔だったことをカミングアウトし、クリスの心を救った長綱さんでした。
ご報告いたします!!
長綱さんのヒロイン一人目は・・・・、雪音クリスに決定しました!
もしかしたらまだ増えるかもしれないです。