戦姫絶唱シンフォギア The Guardian of The Heaven 作:SOLUNA
第一帖
ハリケーン忍者がシャットが完成して5ヶ月後のある日、ガシャットの微調整をちょうど終えたところで、社長が部屋に入ってきた。
「どうだい?調整のほうは?」
「ちょうど終了したところです。これですぐにテストすることが出来ます。」
「そうかそうか。テストの日程はどうなっているんだい?」
「3日後に人気ボーカルユニット・ツヴァイウィングのライブがあるのをご存知ですか?」
「ああ。天羽奏と風鳴翼のことかい?近頃人気らしいね。」
「そこに行ってこようと思っているんです。このガシャットとゲーマドライバーを持って。」
「え?なんでそのライブに君が行く必要があるんだい?しかもその二式の道具を持って?」
「最近、不特定でインターネットをハッキングしていたら、そこのライブ会場にあの生命体を誘き出す仕掛けが細工してある様で、誘き寄せたのちに一掃する計画を意図している模様でして。」
「へえ。もしかしてだけど、あの組織のネットワークをハッキングしたのかい?」
「はい。ちょうどこれのテストにはピッタリかと。」
「分かった。いい戦果を期待するけど、無理な真似はしないでね。君はマキナビジョンにとってはかけがえのない存在なのだから。」
「はい。ご心配なく。」
総社長からお墨付きを得ると、長綱は屋上から立ち去った。
3日後、ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」のライブ会場の前に長綱はいた。ライブ会場の入り口、その周辺には二人組のファンなのだろう、大勢の人でごった返しの状態だった。開場時間まで、入り口周辺で歴史の漫画を立ち読みしていると、何やら急いでいる少女とぶつかった。
「すいません!」
「いいえ。」
長綱は、手短に返事を済ませ、漫画を再び読み始めた。
そして開場時間となり人が入り始めて入り口に人が空き始めたころに、長綱は会場に入った。そして、ライブが始まったのだろう、会場内は歓声や応援で大きく賑わい、会場の観客席の入り口扉を隔てて長綱まで伝わっていた。
「騒がしいところは、やっぱり俺には性が合わないな。私には、静かな場所がちょうどいい。」
とつぶやいた。そして、あまり会場内で人の少ない場所に移動した。ライブは佳境に入り始めた時間帯に突然会場に警報がなった。その後、ライブ会場から悲鳴が聞こえた。
「来たか。」
と、会場内をくまなく見渡せる場所に移動し見てみると、会場に現れた多数の異形の存在が観客席に襲い掛かり、観客の触れながら次々と観客諸とも黒い灰に変わっていく光景が目に写った。ステージには、シンフォギア装者の天羽奏と風鳴翼がシンフォギアを展開し、ノイズへ攻撃していくのが目に見えた。
「行くか。」
そういった長綱は腰にゲーマドライバーを巻き付け、ガシャットを起動した。
『HURRICANE NINJA!』
という音声と共にオレンジ色のゲームエリアとエナジーアイテムが展開されていった。
「・・・・・変身。」
そう言って、長綱はガシャットをゲーマドライバーに差し込んだ。
『GASHAT!』
そしてピンク色のレバーを開いた。
『GACCHAN!』
『LEVEL UP!』
『MAKI MAKI TATSUMAKI』
『HURRICANE NINJA!!!』
そこにいたのは、平頭巾や忍者袴、歌舞伎の白頭、色が紺のメタリックと白をベースにオレンジのアクセントが効いたスーツに身を包んだ忍者をモチーフにした
『仮面ライダー風魔』
がそこにいた。
「仮面ライダー風魔・・・・・・・参上。」
とうとう長綱が風魔に変身しました!
次回もお楽しみに待っていてください