聖帝様がナザリックに来たようです   作:カツアキ

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聖帝様がナザリックに来たようです

ナザリックがこの異世界に転移してから数ヵ月が経過し、冒険者モモンの地位もアダマンタイトとして磐石の物となったころ、ナザリックに迷惑な客人?が来た。

見た目は人間だが、服装は正気を疑うようなファッションセンスだがそれ以上に驚くべきは、異様なまでにタフで頑丈である上に、驚異的にしつこく、何より理不尽に強い。魔法無効、スキル無効、バッドステータスは気分により無効というチートっぷり。

その男は自らを聖帝と呼ぶ。アインズは内心この我が儘さと傲慢さに支配者のなんたるかがあると思い込み、支配者の手本にすべくナザリックへの所属を促すが、その男曰く、

 

「下朗の下に着く気など毛頭ない!

だが、その…なんだ……お前がどうしてもっていうならアレだ…

なってやらんでもないのだがな…友‥達とやらに‥」

 

精神がアンデッドのアインズをもってしても、この男のキャラクターはキッツいらしく、

結局アインズの友人(仮)という立場に落ち着いたのであった。

 

それから更に数日が経過した。

 

その男、聖帝サウザーと名乗る男の我が儘っぷりは最早、子供のそれのような気がするがアインズは気のせいであると思い込む事にした。

それと同時にアインズはこの男にかつて会ったどのタイプの人間とも違うウザさを見出だしつつあった。

やれタンクトップを着ろだの、やれカレーが食べたいだの、やれベッドの寝心地が良すぎて落ち着かないだの。

時にはターバンの餓鬼に注意しろ等という意味不明な事までも言い出す始末である。特に階段の周辺で。

しかし、アインズはこの男もまた異世界から来た存在であると聞かされ納得する。

常人であれば一笑に伏すだろう戯れ言だが、アインズは自らもまた異世界から転移させられた者なのだから、自分の知らない世界から転移してきた者がいても何ら不思議ではないと考えた。

しかも、この男なにかのゲームのアバターではなく生身だと言うのだ。

生身で守護者達相手に互角以上に戦える力。

アンデッドであるアインズと友人になっても構わないという豪胆さ。

希少性に強さに異常なまでのバイタリティー。

アインズのコレクター精神を刺激するには過分なレア要素である。

 

しかし、この男のテンションはまさに天井知らずで

第六階層の闘技場を「フハハハハ‼」と笑いながら三日三晩走り続けたかと思えば、ジャングルの中に入り

「フハハハハ‼ビバッ!!森林浴ッ!!」と地べたをゴロゴロ

2日ほど転がり続けるという奇行をしだす始末。

 

かと思えば今日に「……ケンシロウ……シュウ様…」

と膝を抱えて座り込むこと岩の如し、死んでるのでは?

と思う程の動かないっぷりにアウラが恐る恐る近づくといきなり立ち上がり、

「フハハハハ‼この俺を感傷に浸らせるなど恐れ多いわ!フハハハハ‼ん?なんだ小娘、サインか?この聖帝のサインが欲しいのか?いいだろう!くれてやる!この聖帝サウザーのサイン入りタンクトップを!!貴様の宝として後生大事にするが良い!フハハハハ‼」

 

アウラはアインズの客人でもあるのだろう、この男に言い様の無いストレスを感じ、その場を後にした。

聖帝サイン入りタンクトップはマーレに着せて一通り笑った後に焼却し、アインズにサウザーの転居を願い出たのだった。

 

その後、サウザーが連れられたのはコキュートスが守護する第五階層であった。

 

その後、意外というか当然というか、武人であるコキュートスと意気投合した後、ニグレドとの対面を果たし、

サウザーは「これは論外だっ!!」と叫んだ後に姿をくらました。

 




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