まだ早い?30話しかまだないのに?
うるせー俺は我慢できなかったんだ!!!
そんなわけで、更新は遅いでしょうがよろしくお願いします。
序話
朝
いつものカップ麺に湯を注いで、待ってる3分間で顔を洗う。
カップ麺が出来上がったら、いつものラジオをBGMにして朝食をとる。今日の天気は雨だと言われ、舌打ちをして麺をすする。と、そこでインターホンが鳴る。
「ふぁい」
「甘菜君、そろそろ時間です」
何度も一緒に行動を共にしている男の声を聞き、麺を勢いよくすする。その後は…と彼は急いで支度を進める。
全ての用意をし終わった甘菜は最後に、前合わせの部分と右袖に柄が白い作務衣を着る。下は学校の学ランのズボンであることが、彼の格好をチグハグとさせている。
玄関に置いてある腰の高さまである筒を背負い、彼は玄関を開けた。
甘菜は元は一般の家庭に生まれ育った。人と違うことといえば、母親に鍛えられたおかげで地元では負け知らずだったこと、そして人とは違う何かを見ることができたこと。
後からそれが"呪い"と呼ばれるもので、それを見ることは普通では無理なのだが、甘菜の母親は元は呪術師だった。彼女は最期に呪術の世界から逃げ出した、と言っていた。当時、甘菜にその理由は分からなかった。しかし今ならわかるような気がして仕方がない。
「お待たせしました、七海さん」
「いえ、それほど待っていません。では行きますか」
最近ではこの男、七海建人と共に行動することが多くなった。常に人手不足な世界ではあるが、
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「夏油さん!」
「ん? ああ…綴か。今日はどうしたのかな?」
「ちょっと組手に付き合って欲しくて! いいですか?」
甘菜は幼い頃に両親を亡くしていた。甘菜家の長女であった母親に似た呪術の才能を持っていたがために、甘菜家の権力争いに巻き込まれ、よく知りもしない呪術の世界に1人で身を投じそうになっていた。そこを助けてくれたのが夏油傑だった。
彼は甘菜に呪術師として鍛えてくれた。そのおかげで甘菜家の人間達とも現在はある程度は良好な関係を築けている。甘菜は夏油を師として尊敬していた。
だからあの日、夏油が甘菜達の前から姿を消したあの日、甘菜は信じることが出来なかった。たとえ、殺されかけたのだとしても甘菜は夏油に対する尊敬の思いは消え失せることは無かった。唯一信頼していた人物だった。
「帰ってこないよ、傑は」
「知ってるよ。でも、俺は……っ」
それでもこの世で1番大好きで、1番憎んでいるその人を待っていた。
そして、甘菜綴は、かけがえのない存在と会うことになっていく。