幼い頃子供の姿の
長く白い髪は顔を覆ってしまってよく見えない。身体も同様だが、服を着ているようにはみえない。
初めは警戒していた彼らだったが、自分達を必死に守っていた白い蜘蛛の跡から産まれたのが
白い蜘蛛は倒されんたじゃない。
白い蜘蛛は自分達と同じ姿になってくれたんだ。
私達はこの神様に守られている。
私達はこの神様を信じている。
それはこの渋谷に来ていた若者達の心の底からの信仰だった。
「お願いします、私達を助けてくださいっ!」
誰かが必死になって
1人が言うと次々に声が上がる。
「助けてください」
「死にたくない」
「お願いします」
「死ぬのは嫌」
「助けて」
「助けて!」
「死にたくないの」
「助けてください!!!」
初めは状況がよく読み込めず小首を傾げていた
恐れている訳ではなく、彼らは畏れている。
そして何より、信仰してくれているのだと感じとる。
彼が頭をおそるおそる上げると、髪の隙間から綺麗な顔が間近に見えた。
ニッコリと微笑んでいて、安心するような
しかしそんな穏やかな雰囲気は長くは続かない。
誰かが声を掛けるよりも早く、
その一瞬で呪霊はただの肉塊となっていた。ビチャリと生暖かい血が彼らに降り注ぐ。
「わ、私が拭きます!」
女性が
頭を拭いていた女性の頭を
──なんて慈悲深い存在なのだろう。
──なんて美しい存在なのだろう。
この時のみ、
髪を切る。
服を呪力で作り出す。
白い髪に白い着物。そして黄金色の瞳が爛々と輝き、渋谷を見つめている。
「白蜘蛛様」
そう呼ばれて