予定は未定なのでダラダラやってる可能性もありますが………散々終わる終わる詐欺してるんでもう誰にも信じてもらえなさそう。
そしてやっぱり息を吸うように最新話ネタバレがあるのでお気をつけて。
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張相戦での敗北、宿儺による渋谷での大量虐殺、七海健人の死……そしてなにより甘菜綴の死により虎杖悠仁の精神はギリギリの状態だった。
そこに追い打ちをかけるように、釘崎野薔薇の左顔面を真人により吹き飛ばされたことにより、虎杖はとうとう思考停止の状態に追いやられる。
この状況でなんと真人は黒閃での一撃を虎杖にたたき込む。
虎杖に更なる追撃を繰り出す真人だが、ふと柏手の音を聞き取る。
その瞬間、トドメを刺そうとした虎杖は目の前から消え、第三者がこの場に乱入してきたのをその人物を見て理解する。
「そうか、その筒………とうとう、逝ったか………綴」
真人の筒を見て、その人物が口を開いた。
つぅ…と涙を静かに流すのは、京都校3年・東堂葵だった。
「東堂さん!」
そしてその後ろからは同じく京都校の新田新がやってくる。
「あっちの子の処置、終わりました」
あっちの子とは、真人に倒された釘崎のことだ。
「でも多分死んでますよ。
後で俺のせいにせんといて下さいね」
「御託はいい。
東堂は綴に、彼の後輩を頼むと言われた。
だから東堂はどうしても釘崎には生きてもらいたいと思っている。
しかし、この場でそれを言ったところで解決するわけではない。
綴の筒を背負う真人を見て、東堂は虎杖を呼ぶ。
「起きろ
俺達の戦いはこれからだ!!」
「東…堂…」
......................................................
「やらかした」
綴は大の字になって寝転ぶ。
今日は山小屋に出ると言われる呪霊を祓いに来た、だけのはずだった。
「見事に爆破したな」
「うるっせぇ……」
寝転ぶ綴の隣に東堂が座る。その足元では青木が蝶を追いかけて遊んでいる。
「学長に叱られる。
別に叱られること自体が嫌なわけじゃなくて、五条みたいに叱られるのかと思うと本当に憂鬱」
かつて夜蛾によく正座をして廊下で説教されていた五条を思い出しながら渋い顔をする。
「そんなことよりも……」
「わかってる。あの子蜘蛛についてだろ?」
2人が運悪く会敵したのは当時の綴と同じ数の子蜘蛛を食べた子蜘蛛だった。
不意打ちかつ同数であったため、苦戦を強いられ……結局綴は東堂を守るために子蜘蛛を食べた。
爆発はその時山小屋に備え付けられていたガソリンに、真っ暗な山小屋で使用したろうそくの火が引火してしまい、大爆発を起こした。
「あー、伊地知さんに帳頼むんだった……」
「山奥だからといって油断していたな。
近くの村には気付かれているかもしれない」
綴と東堂の後ろでは、綴の糸によって拘束された子蜘蛛が糸を解こうと蠢いている。
「………よく、その状態で戦っていられたな」
綴から事の顛末を聞いた東堂は眉を顰める。
「………そうでもしないと、俺は俺でなくなる」
「だが、流石は俺の認めた
やはりお前は俺を更なる高みへ連れていってくれる存在だ!」
ビシッと指を差されるが、綴の目はそれを見てだんだん冷めたものになっていく。
「俺に何を期待してんだか……」
「待っていろ、あと2年もすれば俺は甘菜と肩を並べるように…いや、それ以上になる!」
「はいはい、勝手にどうぞー」
そう言って顔を背ける綴だが、その顔は少々嬉しそうだ。
子蜘蛛になってから色んな人間が綴に接触してきた。
呪いとして見る物、甘菜家の人間として見る物……幼い頃から交流のある人々でさえ、綴を腫れ物のように、もしくは守るべき存在として見ている。
なのに、この男はどうだ?
こんな自分を同列として扱ってくれている。
肩を並べる?それ以上になる?
何言っているんだか。
お前はそう思っている時点で、俺よりだいぶ……。
「綴君!」
「……伊地知さん」
爆発を聞きつけ綴と東堂が心配で焦ったのか、任務をしている時は絶対に綴の名前を呼ばない(私情を挟まないよう)伊地知が山小屋へやってきた。
「こ、これは……」
「ガソリンあって引火した。
夜蛾さんからは嫌だけど説教受けるから、五条には言わないでください」
「あの人絶対にどっからか聞きつけてきますよ?」
「言ったら伊地知さんの額を叩く」
「わかりました」
子供に脅される大人という図が出来上がったが、2人なりのコミュニケーションである。
「青木、先導を頼む」
「きゃんっ」
慣れない山奥での任務では、青木の鼻が活躍した。
帰り道も、青木の帰巣本能があれば難なく帰ることができるはずだ。
「知ってるか?」
「何を?」
「この山、やまびこができるらしい」
やまびこ
日本の山の神・精霊・妖怪。また、それによって引き起こされるといわれた音の反響現象。
「………行くか」
「ええ!? 今帰る雰囲気だったのに!?」
東堂の提案に乗り気になった綴はクルリと下山しようとしていた体を反転させる。
「男には、やらねばならぬ時がある!」
「青木、頂上行くぞ」
伊地知は思い出した、この2人がまだ15歳の子供であることを。
身体の体格、雰囲気だけ見れば大人びていると言えるだろう。五条とくらべれば一目瞭然だ。
だが、この2人は共にまだ守られるべき子供なのだ。
「綴君、下で待っているので……」
「え、伊地知さんこねぇの?」
「スーツでこれ以上の登山はちょっと」
「俺達の呪力を辿ったのだから、帰りはそれができないはずだが?」
結局伊地知は2人に引っ張られるような形で山の頂上へ辿り着き、どうすれば「やっほー」の声が綺麗に聞こえるかの研究に付き合わされた。
「え、なにそれ羨ましい。僕が出張行ってお土産選んでる間に何楽しそうなことやってんだよ」
と、高専に帰った伊地知は五条に詰め寄られたという。
前書きにも話した通り、あと1、2話ほどで完結させようかと思っています。
それにさしあたって、アンケートを設置致します。
続編について
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このまま続きで書く
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新しい小説として書く
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そんなことより復讐劇の続き書けや
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すじこ