「負けちゃった」
私はうなだれる。私の横にいる私の片割れもがっくりと肩を落としてる。
私たちはゆーかいはん? をつかまえる為に公園でデュエルしたんだけど、負けちゃった。
「……あっ」
「え、どうしたの真加?」
真加がとうとつに声をあげた。
真加は頭がいいから、私じゃあ気が付けない事に気が付いたんだと思う。なんだろう。
「お、お姉ちゃん……わ、私たち、誘拐犯に連れて行かれちゃう……!」
「え。……えぇっ!?」
『ゆーかいはんは子供を連れていって怖いことをする』。そういう悪い人だからデュエルで倒せば……。でも、負けた時のことは考えてなかった!
「あ、や……やだ……」
さっきまでデュエルしていたゆーかいはんを見る。私たちを無ひょうじょうにじーっと見てる。
そう、あれは、あれだ! あの、えーと……ようとんじょーのブタを見る目だ!
「うう……お姉ちゃん……」
「っ!」
そう、私はお姉ちゃんなんだから。なんとかして逃げ出さなきゃ! でも上手く体が動かない。
「真加! 逃げよう!」
「無理だよぉ……嫌ぁ……」
あーもうっ! 真加は頭が良いからかなんなのか、すごい……えーと……ひかんてきなんだから!
ゆーかいはんはリュックに手を突っ込んで何か探してる。逃げるなら、今しかない!
「真加っ!」
「えっ、えっ!?」
むりやりにでも体を動かす! ゆーかいはんとは逆の方向に走る!
―――あたっ!
「おっとと。おんやぁ~? 可愛い子供……じゃあ……ないなぁ? なんだこいつ気持ち悪いな」
金髪のチャラチャラした、なんかいやそうな男の人にぶつかっちゃった。あわわ……どうしよう!
「その! 私たち誘拐犯に追われてるんです! 助けてください!」
おぉ! 真加が良い感じにやってくれた! 真加はやっぱりかしこいなー。
「おん? 誘拐犯に? そりゃあ大変だ! なんてこった! ――――――俺がその誘拐犯なんだよ!」
「「……えっ」」
ガシッと肩をつかまれる。いたいいたい! やだ、怖い、怖い! 逃げたいのに力が強くて逃げられない!
「けっけっ、ほぼ確実に旅人の野郎のお目当てじゃあねぇだろうが関係ねぇ! 珍しい奴だ、面白くしてやるよぉ!」
ひぃっ! 怖くて目をつぶっちゃった。―――あれ? 手を離された?
おそるおそる目を開く。
「おいおい、ガキ。邪魔すんならてめぇごと連れてっちまうぜぇ~……?」
さっきまでデュエルしてた人が私たちの前に立ってる。デュエルディスクも展開してある。助けて、くれるの?
「あ、えっと……」
その人は背中ごしに後ろを指さした。その先にはリュックと、スケッチブック。こっそりと下がってスケッチブックを見る。
えっと……『私はゆうかいは けいさつに行って』って書いてある。
「お姉ちゃん! 行こう! 速く!」
「う……」
でもあの人を置いていくのは……。ちょっと見ると、まだ男の人のターンみたい。
……大丈夫だよね?
「お姉ちゃんってば!」
「……うん、行こう!」
けいさつは、あっちだ!
『
Pモンスターのサポートも入れて大型モンスターを立てたいカテゴリー。
ドラゴン族というのもあってとにかくサポートが豊富。
メインとなる『
だが、全体的にステータスが低いので上手くカバーしていきたい。