・ハルオミさんとおっぱいの話をするついでにケイトさんを助ける
・初恋ジュースを飲む
・カピバラを愛でる
と、なっております。
暇潰しで読んで貰えるという方は是非とも楽しんで下さい。
アラガミ。
神の名を冠する人類の天敵である。
2050年代に突如として発生したオラクル細胞が、地球のありとあらゆる対象を補食しながら急激な変化を遂げ、多様な生物として分化した悪魔のような存在。
アラガミの出現により、大部分の都市文明は短期間のうちに崩壊し、この星は人間が主導権を握る星では無くなっていた。
通常兵器が全く通じないこの巨大な力を、いつしか人々は極東地方に伝わる八百万の神々になぞらえてアラガミと呼ぶようになった。
そして、2071年の現在。エイジス島。
フェンリル極東支部から約50キロメートル程離れた海上に浮かぶ人工島であり、かつて全てと一部の人類の夢と希望を乗せた
尤もエイジス計画は突如出現したアラガミ"アルダノーヴァ"の強襲により、エイジス島の半壊と支部長の死により白紙に戻ったという情報が公開されている。そして、その夢の跡であるエイジス島の地下区画のとある一室。
ここは鉄と薬品の匂いが染み付き、倉庫のようにも見え、暫く人の出入りが見られない研究室。入り口が巧妙に隠されていたせいで、エイジス計画が凍結されてから今まで誰にも見つかることのなかった場所である。
『………………』
その中央の台座に"ソレ"は眠るように鎮座していた。
ソレは筋骨隆々の四肢をもつ双頭の魔獣のような男性体を従えた、黒いドレスの妖しい美女という容姿をしている奇妙なアラガミであった。
男性体の両腕と首には枷がはめられており、その見た目にも溢れんばかりの凶暴性をさらに強調しており、まさにアラガミのような出で立ちだ。
女性体の方は角が左側に1本生えており、長い長髪に加えて、垂れた前髪二束が眉間のあたりでクロスしている。
ソレはかつてエイジス島を襲ったアルダノーヴァというアラガミに、男性体と女性体の二体構成というパーツが非常に良く似ていた。
更に奇妙なことにアラガミを中心に研究室があるような様子や、ソレを囲むように散乱している研究資料からは、まるで、ソレが人間に造られたかのように見える。
そして、その眠るアラガミの台座には大きな文字でこう刻まれていた――。
"アルダノーヴァ・プロトタイプ"と。
更にアラガミの女性体の首には小さいネームプレートが掛かっており、"Ⅳ"という英数字が刻印されている。恐らく、アルダノーヴァ・プロトタイプのⅣ号機という意味であろう。
しかし、そのアラガミの姿は、 アルダノーヴァの姿や、ソレの周りに落ちている研究資料にあるアルダノーヴァ・プロトタイプの画像からはあまりにもかけ離れていた。上位種と言われた方がしっくり来る程にだ。
『…………ンッ……』
すると突如としてアラガミの女性体の身体が小さく跳ね、ゆっくりと目蓋が開いた。
その拍子に吐かれた声は機械音と人間の声を混ぜ合わせたようななんとも言いがたい声をしている。
『………………ンァ……』
アラガミは寝惚け眼をしてぼーっとした様子を見せ、暫くすると目を擦ってからまた呟いた。
『ン? アー、アー、エー……』
自らの声を確認するようにアラガミは何度か声を出し、それが終わると首を傾げた。
『声枯レタカ?』
なんとも気の抜けた様子である。
『ン?』
そして、次にアラガミは自らの身体を眺めていた。
女性体であるアラガミの見た目は、肩を露出した膝丈の黒いドレスを着用し、その胸元には模様が入っておりスカートはバルーン風に膨らんでいる。そして、脚は黒いタイツにスタッズのついたゴツい装飾の靴、二の腕まであるロンググローブを身に着けて妖艶な雰囲気を醸している。
仮に制作者がいるのならば、相当アレなレベルのこだわりであろう。執念すら感じる出来である。
『………………』
すると何故かアラガミは自らのふくよかな双丘を鷲掴みにし、暫く感触を確かめるように揉んでいた。
そして、 飽きたのか双丘から手を離し、ポツリと呟いた。
『別ニ自分デ揉ンデモ、ソンナニ気持チヨカッタリシナインダナァ……』
何やら目を細めながらアラガミは噛み締めたような、納得したような様子であった。
◆◇◆◇◆◇
朝起きたら黒髪白肌の鬼っ娘のような美女になっていた。と聞いたら幾人の人間に頭を疑われるだろうか?
『デモ事実ナンダヨナァ……』
その辺りに落ちていた鏡で自身の顔を確認すると、鏡には美女が溜め息を吐く様子を見せていた。
まさか、TS転生などという眉唾なモノを自分自身が体験するなんて夢にも思わなかった……いや、嘘。寝てるときに夢で見たことはあったな。軽い悪夢だった。
『ム……?』
はて? 俺は誰だっただろうか?
『ムムム……』
幾ら考えても自らの家族や、職や、どういう男だったかどころか己の名前すら出てこない。それ以外のことはバンバン出てくるが、これは由々しき事態なのではないだろうか?
『マア、イイカ』
また、軽い悪夢かも知れないしな。それにわからないことを考えても仕方ないだろう。
『ンー!』
俺はとりあえず寝起きにいっぱい伸びをした。うお、これだけで胸が揺れ――。
次の瞬間、板のようなものに手が当たる感触と、背後の天井辺りからメキメキと嫌な音が響いたことで伸びを止めた。
しかし、相変わらず手には板のようなものが当たる感触がある。
どういうことかと思い、とりあえず振り向くと、俺の何倍も大きく、頭が二つで犬と人と機械とエヴァ量産機を合わせたような物凄い物体がいた。
『エエ……』
悪夢にしても展開が急である。ついでに俺が見たことがある奇っ怪な悪夢一位であったドラム缶にひたすら追い掛けられ続ける悪夢を大きく引き離して一位に躍り出た。
ハッ! まさか、ここは
『ン?』
俺は再び鏡を覗き込み、それから黒い奴を見る動作を交互に何度か繰り返す。そして、遂に答えに達した。
『"戦艦水鬼"ジャナイカ……』
別名スーパーダイソン。艦隊これくしょんというブラウザゲームにおいて、提督達の最大の敵であるダイソンちゃんの上位個体である。あの黒いのはスーパーダイソンの艤装だろう。
と、いうことは――。
なんとなく艤装の方を動かすことを意識してみると、艤装は拳でめり込ませた天井から手を離し、床に手を置いた。
『オー』
歓声を上げつつ折角だからじゃんけんをしてみることにした。俺がグーを出すと、艤装もグーを出す。パーを出せばまたパーを出し、チョキを出せばまたまたチョキを出すあいこがひたすら続いた。
何だこれ超面白いぞ。
『………………コレ右手ト左手デジャンケンシテルダケジャナイカ?』
なんかそう考えたら急に楽しくなくなった。これではただの可哀想なレベルでアホの娘である。
『トリアエズ、外ニ出ルカ……』
俺はそのままのテンションで艤装を引き連れつつお外に出ることにした。
◆◇◆◇◆◇
『雨カヨ』
どうやら俺こと戦艦水鬼ちゃんの門出はイマイチなようであった。なんか、雲が赤いし、肌に当たる雨も赤い気がするが気のせいだろう。そんなことより色々試したいことがある。
『…………』
俺の目の前には海が広がっており、俺は赤い雨を受けながらその眼前に立っていた。雨で周囲はぼんやりとしか見えないし、結構うるさい。
『……!』
そして、意を決して海に飛び込む、するとあら不思議。アメンボの如く水面に立っているではないか。うわ、なんだこれ楽しい。
水面に立てたことに浮かれつつ、アニメはやっていない艦これのアニメのように水面を滑れるのかと考え、進むイメージをすると、その瞬間にはスケート選手のようにツイーっと擬音が出そうな様子で水面を水飛沫を上げながら滑っていた。それも結構な速度である。
『………………キモイナ』
やはりあのアニメのような何かは色々と考えようがあったのではないかと思ったが、今更考えても仕方がないので他のことを考え、振り返って元いた島を見た。
なんだか半壊したドームと樹っぽいもので覆われたよく分からない島である。見たところ人の出入りなどがあまりされている様子もなく、廃墟の一歩手前のような見た目だな。
うーん、なんか見覚えがあるような気もするが、まあ忘れるようなことなので大したことではあるまい。
『丁度イイナ』
俺は艤装の背中に生えている砲門を開いた。撃ってみたかったため、わかりやすい的が欲しかったのである。
俺は島の"固そうな外壁部分"を狙ってみることにした。
『トォォ↑オウ↓』
情けない掛け声と共に砲門から凄まじい轟音と光りが響き、少し遅れて外壁に着弾した。
すると外壁で砲弾は爆散し、とてつもない炎と共に巨大な外壁の1枚を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまったではないか。
『………………ヤベッ』
大気の震えが、ここまで返って来るのもわかった。想像の数段上のバ火力であった。というか、ここまで求めていなかった。
『逃ゲヨ』
人なんかが集まってくる前に、俺は向こう岸に見える広い陸地に退散することにした。
◆◇◆◇◆◇
「なんだアレは……?」
フェンリル極東支部のゴッドイーターを現地に送り届ける役目を持つ、ヘリコプターのパイロットがそのアラガミを目撃したことは全くもって偶然であった。
偶々、いつもと違う空路を進み、要請によりゴッドイーターの回収に向かっていた途中にそれを見つけた。
そのアラガミはエイジス島の上空に出来た赤乱雲から降り注ぐ雨の中、エイジス島の畔に立っていた。
その姿はかつてエイジス計画を終わらせたアルダノーヴァに酷似していたが、アルダノーヴァよりも黒く、より禍々しい造形をしていた。
「新種のアラガミか……!」
新たなアルダノーヴァの出現。それはパイロットに恐怖を与えるには余りに過剰であった。
しかし、パイロットは一刻も早くここを離脱したいという思いを振り払い、少しでも情報を得ようと上空でホバリングを続けていた。
「カメラ持っててよかったな……」
パイロットは望遠レンズ付きのカメラでそのアラガミの姿を何枚も撮った。
本来、カメラとは到底一般の人間が手を出せぬ道楽なのだが、近年砲撃タイプのアラガミも多いことから、現地で戦うゴッドイーターの次に危険度が高いために中々の高給取りであったパイロットは給料の数か月分で個人的に購入していたのだ。尤も本人としては、まさか、このような役に立つとは思ってもみなかったようだが。
するとアラガミが動き出す。
「水面を移動してる!?」
それもとてつもない速度である。今まで人工的な資源の少なさのためか、海上や海中を棲息地とする大型のアラガミはほとんど存在しなかったため、それは余りに異様な光景であった。
そして、それは同時に通常の方法ではゴッドイーターがあのアラガミを討伐することが非常に困難だということも意味していた。
「なんてことだ……すぐに――」
そうしてフェンリル極東支部へと無線を繋げようとした次の瞬間にそれは起こった。
「あ……?」
エイジス島の"アラガミ装甲"を用いた巨大な外壁のうち1枚が突如として、爆炎に包まれたのだ。アラガミを見ると背中に付いた砲身から煙が上がっており、ソレが行ったということは明白であった。
そして、爆炎が晴れると――。
そこには始めからアラガミ装甲壁などなかったかのように一角だけ忽然と姿を消していた。
「え……?」
フェンリル極東支部を囲うアラガミ防壁は、エイジス島のモノより若干劣る程のものであると、パイロットは聞いたことがあった。
しかし寧ろ、それは人類の楽園を創ろうとした計画で使用されたモノとあまり遜色ないという意味で、誇りと安心を感じるほどのことでもあったのだ。
そして、パイロットは正常な思考を取り戻し、あるひとつの結論に達する。
"あの1体が極東支部に到達するだけでアナグラは丸裸にされる"
「ひ……ひぃぃぃ……!?」
パイロットは恐慌状態になりながら、指令を無視しフェンリル極東支部へと戻ると、見たことを全て報告し、全ての写真を提出した。
その後、写真に写るアラガミの女性体の首に掛かっている金属プレートから極東支部のペイラー・榊はある事実を断定した。
その内容を重く見たフェンリルは、未だゴッドイーターとの交戦がないにも関わらず、形状と能力から危険度と呼称を設定する。
水上移動能力と超弩級の砲撃能力を備えた"第一種接触禁忌種アラガミ"、エイジス島が発生地のアルダノーヴァの亜種――。
"ニライカナイ"と。
Q:なんでまた小説をしかもGOD EATERのを投稿したん?
A:GOD EATER3発売記念ですかね。体験版も今日出ますし。作者あのゲームはシステムと設定は大好きなので。え? ストーリー? ははは、ちょっと何言っているかわかりません。ちなみにほんへに主人公はほとんど関わらないのでわりと短めのお話となります。
Q:なんで戦艦水鬼?
A:作者の初見の感想が、アルダノーヴァかよコイツとか思ったことを数年ぶりに思い出したのでそうなりました。
Q:どういうGOD EATERの中の経緯で戦艦水鬼は生まれた設定なん?
A:元々その姿で単純にアルダノーヴァ・プロトタイプⅣ号機を担当した研究員が変態だったか、半年ぐらい掛けてオラクル細胞が徐々に変化していってあんな見た目になったかとか適当に考えてください。ぶっちゃけ結果が存在すればどちらでもというか、なんでもいいです(オイ)