東京レイヴンズに転生   作:『全ての式』

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一夜

なんか知らない場所にいる。

 

『ごめんなさい』

 

銀髪美女が謝っている。スゲェ好みのタイプだ。それは置いといて

 

ー此処どこよ?

『私の部屋です』

 

おお、真っ白だな。あれか、テンプレ乙か。確認だ。

 

ーテンプレ乙ってこと?

『テンプレ?』

 

テンプレがわからんのか。まぁ、いいや

 

『えっと、私がミスをして貴方が死んで』

ーあー、わかった、転生だろ。

『すごいですね、まさか私の思考を!?』

ーそうよ、そのまさかよ

『超能力者ですか!?』

ー冗談だよ

 

ネタとわからんのか

 

『なんだ、よかった』

ーで、どこに転生するの?

『東京レイヴンズという小説の世界です』

ーマジか

 

特典はあれにしよう。

 

『特典という物が付くんですが何がいいですか?』

ーじゃあ、七夜の肉体に体術、七夜志貴の経験に直死の魔眼で

『それから?』

ーあとは、いいや

『え?欲が無いんですね』

ーというか、それ以上貰ったら面白く無いだろ

『そうですか、では、えい』

 

穴が空いてそこに落ちて行った。

 

俺の名前は、土御門春虎だ。

主人公だ。

 

「こいよ、夏目」

 

原作通り夏目と遊んでいる。

 

「なにかいる」

 

訴えかける。

 

直死を発動してそこを視る。

確かに何かいるな。いざとなればどうにかする。

 

「ふーん、ま、実害が無いんだし問題ないだろ」

 

適当に応える。

夏目は春虎の後ろに隠れている。

そんなことが何回も続いた。

 

「なあ、遊びにくいだろ?手、繋いでやるからさ、隣に居ろよ」

 

夏目はすかさず手を握る。

その手は小さかった。

 

その翌日、両親から、夏目は『視える人』だという事を教えられた。

知ってるけど・・・・・

 

あ、直死のことも織り混ぜて適当に誤魔化そう。

 

「夏目ちゃん、僕にはね『死』が視えるんだよ」

 

夏目は、?という顔をしている。

 

「これを使えば夏目ちゃんと同じ、それより視えるんだ。でも、使うと頭が痛くなるんだ。だから視えないようにしてる。ごめんね、僕だけ・・・・・」

 

「いいよ、アタマがいたくなるならしかたないよ」

 

「ありがとう、本当に危ないと思ったら、僕が追い払ってあげるよ」

 

春虎のセリフを聞いた夏目は、顔を急に真っ赤にしてもじもじしながら

「わたしのシキガミになってくれるの?」

と言った。

 

「いいよ」

そう応えた。

志貴神、上手くは無いな。

 

「ほんとうに?じゃあ、約束して?」

 

夏目はおずおずと自身の小指を突きだす。春虎もそれに指を絡める。

 

そして、呪文を唱える。

 

お互いの指が離れた時、夏目の表情は笑顔だった。

 

夏目の笑顔を見て、春虎も笑顔を作る。

罪悪感が込み上げてくる。

 

原作通りだと・・・・・

 

それから、二人はそれまで通り遊んだ。

 

これは、知ってて嘘を憑いた時の昔の話。

 

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