少し二人と別れて行動する。
「やぁ、初めまして『十二神将』の大連寺鈴鹿さん」
そう。鈴鹿と接触するためにわざわざ別れたのだ。
「何者っ!!」
そういえば追われてるんだったか。
「土御門の者だ」
「・・・・・好都合ね。何のようで話しかけたのかしら?」
「そりゃ、同じ陰陽師として話を聞いて損は無いだろ?」
「それもそうね」
鈴鹿は相手が何も対策していないと踏み話だす。
「じゃあ、現代の呪術と、夜行以前の呪術の大きな相違点。わかる?」
「術式の簡易化や普遍化・・・・・か?」
この答えに鈴鹿は鼻で笑った。
「アハハッ。いかにも教科書通りの回答って感じ? ま、そういうのも大きな特徴には違いないけどね」
「一応は正解だろ?」
「えぇ、そうよ。でも、こうした特徴を生み出すことになった一番の要因は、やっぱ『宗教の排除』よ。呪術の前提条件から信仰心の類いをばっさり切り捨てたからこそ、元来曖昧模糊としていた呪術の因果性を、明確化することができたの。これは、その後の呪術の技術発展という面において、実に画期的なことよ」
「なるほど」
鈴鹿は得意げに話した。
こういうところは子供なんだと実感する。
「けどそれは一方で、それまで呪術の主たる目的のひとつだった、『ある系統』のスキルや方法論を、その体系から除外する結果となった。・・・・・なんのことかわかる?」
「現在の呪術でできない・・・・・宗教!! 死者蘇生!?」
「正確には、魂に対するメソッド。霊魂の存在や、死後の世界に対するアプローチよ」
「まて、それが本当なら六道輪廻もあることになるから・・・・・死んでから蘇らせれる期間は限定されている・・・・・と思うんだが」
「なるほど。そういう考え方もあるか・・・・・ ま、いいわ、止まれないし」
ここで特典をシャーマンキングにしとけばと反省した。
「ま、成仏できずに残ってたらできるかもな」
「!! そうよね」
ションボリしてたのが急に元気になった。
「これからが本題。ねぇ、貴方実験に協力してくれない?」
「言うからに、魂へのメソッドか?」
「えぇ、そうよ」
「なるほど、『泰山府君祭』か。断る。俺一人で判断できることじゃないし。禁術だ」
「そう、残念ね」
その時、飛来する影があった。
蒼いツバメ。
「ーーソコマデダ! 大連寺鈴鹿。陰陽法ニ基ヅキ、貴様ノ身柄ヲ拘束スル!」
ツバメが弾け無数の鞭のようになり、鈴鹿を包み込もうとしていた。
「じゃあな」
この隙に逃げる。
なんせ七ッ夜をうっかりして忘れてしまったからだ。
型月繋がりか?