逃げている途中、夏目たちと合流し起こったことを話した。
「お前の不運もここまでくるとは・・・・・」
「いや、幸運だ。相手の狙っているものがわかったんだ」
「だけど、相手は『十二神将』だよ。勝てる確率が無い」
夏目の言ってることは間違いではない。それがただの一般人ならの話だ。
「ああ、そういえば知らなかったな。俺は鬼の生成りなんだ」
「冬児が生成り・・・・・!?」
驚いているようだ。
それもそうか。
「ま、安心しろよ。コントロールできるように毎日のように喧嘩したんだ」
「・・・・・ああ、そうだったな」
冬児は遠い目をする。
無理もない。何回か鬼に成りかけなのに春虎に殺されかけたんだから。
「相手が何も用意してないと思うか?」
「いや、こんな大掛かりの作戦、用意しないわけない」
「だから私が・・・・・」
こいつ、一人で背負い込もうとしている。
「いざとなればこいつも使う」
自分の眼に手を当てる。
「な!? 本気ですか春虎君!?」
「確かに、それがあれば『十二神将』も倒せるだろうな」
「ああ、頭痛も短時間なら問題ないし『見鬼』の方も『淨眼』のみ発動させれば大丈夫だ」
「『淨願』? なんだそりゃ」
ミスった。『淨眼』の名前を出してしまった。
「あ~、観えないモノを『視る』眼だ」
「そうか」
納得したようだ。
あれ? 何故そんな名前なんだ。とか、そんなこと聞いたことない。とか聞かれると思ったんだが?
「負担はどうなんですか!?」
「『淨眼』のみなら、頭痛は無い」
「そう・・・・・ですか」
否定できる要素がなくなって巻き込むとでも思っているのだろう。
「夏目、少しは俺たちを頼れ」
「な!! 私は!! 土御門の人間としての責務を・・・・・」
「バ~カ。友達だろ、俺たち。少しぐらいは頼ってもバチは当たらないだろ?」
「だな。ってか、騙したな!?北斗じゃねーじゃねーか!!」
「俺は夏目のことを北斗とは呼んで無いぞ」
「・・・・・確かに」
「つまり勘違いしたお前が悪い」
「ぷっ、あははははは」
夏目が笑い出した。
「なんだよ、もう。真剣な話をしていたのにそんなふざけた会話して、悩んでた私が馬鹿みたいじゃないか」
怒っているようだが笑顔だった。
「じゃ、俺たちを頼るんだな」
「うん、頼らせてもらうよ」
「んじゃ、まずは地理を実際に見ないとな。作戦が練られない」
「そうだな。任せるぜ冬児」
冬児が言いそれに賛成しついていく。
そして、冬児が作戦をたてている間に武器の手入れと軽いウォーミングアップ。そして作戦内容の確認をする。