イメージ次第で魔法が使えるなら、忍術(のマネ)もできるよな!?   作:一日の睡眠時間は10時間

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11月30日、「其の三」投稿です。

いまさらですがこの小説の構成はコミックス版の「賢者の孫」をベースにしてますので早足な感じになっています。ご了承ください。

あと、この話から主人公君のナレーションになります。










「始まった時点でお前の負けは決まってんだよ」
by 奈良シカマル


其の三 俺、ひと狩りするってばよ!

「賢者の孫」基準 シン・ウォルフォードが10歳のとき

 

 

「マルトー! ちょっと山から山菜とお魚獲ってきてくれないかしら?」

「わかったー、父さんは?」

「村の人たちの畑の手伝いに行ってるわ。はいカゴ」

「ありがと。そう言えば、二つ隣の家で熱出した子がいるみたいだから、ついでに薬草も取ってくるよ」

「そうね、通り道だし山菜も一緒に渡してあげたらどう?」

「うん、そうするよ。それじゃ、行ってきます!」

「ほんと、マルトはいい子ね。あの人の子どもって思えないくらいに♪」

(母さんがそれを言っちゃったら、父さん立つ瀬がないと思うんだけど)

 

 

 

 

 

・・・・・・ 少年 移動中 ・・・・・・

 

 

 

 

 

この「フェイ」の村は近くに水源がある山があって、気候の穏やかさから、山菜や魚、それを食べにくる鳥や猪が豊富に生息している。そして俺たち村の人々はそれらの食材を自分たちで狩って食べている。さらに食べられない動物の内臓を山の奥地に埋めておくと植物や地中に住む虫たちの働きで自然と肥料になって山が成長する。この自然のサイクルはずっと昔から続いてて村の男の子は狩りから山へ還すまでの工程をできて初めて一人前だと言われている。

と、自己紹介が遅れたな。俺の名前は【マルト・リグ=ヴェーダ】だ。両親や村の人からは【マール】って呼ばれてることもある。多分知ってるだろうけど、俺はこの世界には2回ほど転生をした異世界の一般人だった。

異世界転生を知っていた俺からしたらNARUTOで使われる忍術・・・【螺旋丸】や【千鳥】を自分でやってみたいとも思っていて、でもあの原作の世界は下手しなくても戦争であっという間に死んじゃいそうだから行きたくはなかった。けどこの「賢者の孫」なら安全に忍術(のマネ)が使えると思って、“あいつ”に能力や武器をもらって転生した。今の家族は父さんと母さんと俺の3人家族。父さんの名前は【バルド=リグ・ヴェーダ】、俺の剣術の先生でちょっとだけ口数が少なくて、母さんの名前は【レイナ=リグ・ヴェーダ】、俺の魔法の先生で活発な性格をしている。

 

「うし、ここらへんでいいかな」

 

最初の目的だった山菜と薬草が良く生える場所まで来た俺は、背負っていたカゴを下して身軽になる。そんでもって急激に運動をして筋肉を傷めないように軽く伸びや柔軟体操をする。

 

(周囲に人の気配は・・・・・・ないな。ついでに魔力感知も・・・これも特に反応なし)

「そんじゃさっさと集めようか、【影分身の術】!」

 

ドンドンドンドン!!

両手の人差し指と中指をそろえて十字の印を組んで術を発動させる。そうすると俺の周囲に同じ姿をした俺が4人増える。

今日の記念すべき最初の忍術は、【影分身の術】だ。

 

「じゃあ分身AとBは山菜、CとDは薬草を探してくれ」

「「「「応!」」」」

「本体の俺は、ここで【仙術】の修行をするか」

 

分身たちに仕事を言い伝えてから、俺はそばにあった大きめの石の上で座禅を組んで集中する。そうして、【自然エネルギー】を自分の体に集めていく。【仙術】はNARUTOの世界にある特殊な術のことで、簡単に言えば自然界の力と己の力を混ぜ合わせてより強いエネルギーを作り出す術だ。転生のし直しで能力を使わなくて鈍ってしまった感覚を取り戻す目的で、こうして1人で修行を積んでるってわけだ。ちなみにチャクラ・・・ここは【魔力】って言った方がいいか・・・コントロールのほうは問題なくできている。垂直登りも水上歩行も余裕だ。仙術の修行に戻ると、今は集まった自然エネルギーと自分の中にある魔力を練りこませる工程に入りつつある。結果、今日はうまい具合に【仙術エネルギー】が出来上がった。ここで上手くいかないと蝦蟇や蛇や蛞蝓に変身して、最後には石像になるから焦るけど、今日は無事にいけて安心したぜ。

 

「「「「おーいオリジナルー、こっちの仕事終わったぜ」」」」

「おー、お疲れ分身たち。ところでさ、今仙術チャクラ(もどき)が作れたんだけど俺仙人モードになってる!?」

「え? あー、なってるぞ、半分だけ」←A

「本当だ、片方が蝦蟇で片方が蛇になってる」←B

「目の隈取りも、左右で違うし」←C

「髪の毛、なんか湿ってる・・・じゃないな、水気がまとわりついてる感じだな」←D

「え、マジで?」←オリジナルって言うか俺

 

分身の言葉を聞いて確かめるために水遁で地面に水溜まりを作って顔を見ると、自分から見て左側は【うずまきナルト】の仙人モードの目になってて、右側は【薬師カブト】の仙人モードの目になってる。それに髪も触ってみると、分身Dの言った通り少し粘着質な液体が張り付いてる、というより俺の髪から出てきてることが分かった。NARUTOの世界じゃ【仙術】の会得には妙木山、龍池洞、湿骨林にいる仙人の教えによって仙人モードの見た目が変わるらしいし、そのどちらかからも受けてない俺みたいなのがなるとこんな感じになるのか?

 

「これからは3つのバージョン別に分けることも必要みたいだな」

「だな。でも仙術チャクラは練れたんだろ?」←B

「それより、俺ちょっと見つけちゃったもんがあるんだよ」←A

「それはいったいなんだ、A?」←D

「とりあえず、俺消えるから確認しといて!」ボン!

 

言うが早いか、Aはさっさと術を切って消えてしまった。それによってAの記憶は分身の俺を含めて全員に行き渡る。それには俺が入ってきたところと正反対から山に入ってきている複数人の姿が映っていた。

 

「なんだこれ? 山菜狩りにでも来てるのか?」←D

「いや、この中世レベルの世界で山菜が食えるって知ってるの、多分うちの村だけだぞ」←B

「じゃあ、山に入って猪狩りか?」←C

「それならもっと動きやすい服装でないと返り討ちに遭うぞ」

 

この時期の猪なら繁殖に入って普段は森奥の棲み処から離れないし、あの人っていうか男らの恰好はどちらかというと・・・・・・

 

「ハンター、か?」

「ウソだろ!? まさかこの山に魔物がいるのか!?」←C

「待て待て、ならなんでオリジナルの感知に引っかからなかったんだ?」←D

「あー、じゃあ何だっていうんだ?」←B

「・・・・・・これは言いたくないんだけど、というか思いつきたくなかったんだけど」

「「「?」」」

「もしかして山賊なんじゃね?」

「「「!」」」

 

そうなんだよな~、ここけっこう自然豊かだし山暮らしするなら格別な場所だよな~。

 

「ついにこの山にまで山賊が来たのか・・・」

「ああ。だとすればあいつらはただの先行組」←B

「後からぞろぞろときて山を占領されたら、」←C

「俺の修行を見られてしまって・・・」←D

「「「「最悪喧嘩ふっかけられる・・・!?」」」」

 

※作者:念のため言っておきますが、主人公くんはこの時から感知範囲は約10km、ただの正拳突きでも岩を粉砕できています※

 

「よし、迎え撃つか」

「「「異議なし」」」

 

※作者:この時の彼はまだ10歳なので、思考回路が肉体に引っ張られています※

 

「B、Cは左右に展開、Dは後ろで挟み撃ちの陣形だ。いくぞ!」

「「「応!」」」

 

 

 

 

 

・・・・・・ 少年 準備中 ・・・・・・

 

 

 

 

 

一方、山に入った山賊・・・の、ように見えるハンターの集団に焦点を当てる。

 

「クソッ、なんで俺たちがこんな事を・・・」

「無駄口をたたくなっ。このままじゃ俺たちは満足に生きていけないんだぞ」

「分かってるけどよぉ~、ここまで来ると俺たちも堕ちるトコまで堕ちちまったって言うか・・・」

 

事情を先に話すと、彼等は討伐を依頼された猛獣や下級の魔物を倒すハンターチームだった。だが、()()()()()()()()()()()()ことが原因で、今までの資金繰りではうまくチームを運営できなくなった。深刻化するまでは、武器を粗悪品に変えたり日払いの力仕事を始めたりして生計を立てていたが、それが余計に彼等の心身を疲弊させていくだけだった。そんな折に、彼等のもとをある男が話を持ちかけた。王国の辺境にある村にいる白髪の子どもを連れてくれば、望むものを与える、といった内容だった。彼等も最初は訝しみ相手にしなかった。だが男の仲間が彼等の状況を皮肉って煽ってきたため思わずOKの返事を出してしまった。その上、彼等のチームの活動場所の領主の家紋が押された契約書を交わしてしまったため、断るわけにもいかず、こうして「フェイ」の村へ向かっているのだ。

 

「そもそも、なんで辺鄙な村にいる白髪のガキを連れて来いって言ったんだよ、あの野郎は」

「さぁな。お偉いさんがたの考えなんて、下々の俺らにゃ一生かかっても分かりゃしねぇよ」

「だが、この依頼を完遂すれば今の状況から抜け出せるんだ。その子どもには悪いとは思うが、俺たちも生活がかかってるんだってな」

 

そういいながら山道を歩き続けるハンター一行は、まだ自分たちの首を狩りに来る彼の存在を理解していなかった

 

「―――――止まれ!」

 

突如聞こえた幼い子どもの声にハンターは全員自分の武器の柄を触った。そして声の出所を探る。

 

「木の上だ!」

 

3人が上を見ると、枝の上にまだ背が低い子どもがいた。だが、顔には白い円を重ね合わせたかのような外形に片目の場所に穴が空いた仮面をつけていて、その表情は読めなかった。だが、それ以外の場所でハンターの探す予定だった子どもだとわかった。

 

「白髪・・・!」

「おいおい、ンじゃあのガキが目的の奴だってことか!?」

「探す手間が省けたが、なんだあの仮面は?」

 

子どもは木の枝に立ったまま問いかける

 

「おいお前ら、この山に何の用だ!?」

 

それにハンターは仲間と目線を合わせてすぐに子どもを拘束するための麻酔薬や縄を地面に落として、臨戦態勢になる。

 

「お前を連れて行けば、俺達は今まで通りの生活を続けられるんだ」

「だから、抵抗しないで降りて来い? いい子だから」

 

そんな言葉を聞いて、子どもはハンターに呆れの声をかける。

 

「なあお前ら、こんな言葉を知っているか?」

「「「?」」」

「“討っていいのは、討たれる覚悟のある奴だ”って」

 

それを最後にハンターの背後から黒い触手のようなナニカと左右から同じ姿の子どもが現れる。

 

「な、なんだコレ!?」

「同じ子どもが3人!?」

「いや後ろにもいるぞ!」

「【影縛り】、成功!」←分身D

 

困惑している男達の前に、本体のマルトが木から飛び降りて彼等の前に立つ。

 

「さっき言っただろ? んで、お前ら誰? なんで俺を狙ったの?」

「そ、そんなこと聞いてどうすんだよ?」

「魔法が使えるなんて、やっぱこのガキやべぇよ!」

「・・・質問してるの俺のはずなんだけど、答えられないなんておっさんたちバカなの?」

「ンだとこのガキ!」

「よせと言っている! 少し落ち着け!」

「そっちのおっさんは会話ができそうだな・・・そっちの事情を聞かせてもらおうか?」

 

子どもに言い聞かされて怒り心頭の1人を無視して、リーダー役の男がこれまでの経緯を簡単に教えた。その間に分身DとB、Cが縄で男達を近くの木に縛りつけていた。

 

「なるほど? それでなんで俺がそいつらの標的にならないといけないんだ?」

「それは俺にもわからん。だが大きい街ほど、そういう暗い所は何処にでもあるもんだ」

「ふーん。ところで俺を連れて行くと何か貰えんのおっさんたち?」

「あ、ああ。報酬として望むものを与えると・・・」

「ならさー、ちょっとおっさんたちの予定よりも高めに貰ってその差額を俺にくれよ?」

「な! 何を言ってるんだ君は!?」

「俺自身は行かねえよ。でも俺は自分にそっくりな分身を作れるし、できたらおっさんたちを俺たちの村に匿ってくれるように説得してあげるよ?」

「何?」

「依頼を達成したと思って報酬あげたけどそれが偽物だったら只じゃおかないでしょ?」

「・・・・・・いや駄目だ。それじゃあ君の村にまで迷惑をかけてしまう」

「別にこのままでもおっさんたちみたいなのが来るんでしょ? それに、おっさんたちも依頼主からバカにされて仕返ししてやろうと思わない?」

「・・・いったいお前は、何が望みなんだ?」

 

子どもとリーダーの会話に入り込むようにメンバーの一人が子どもの年齢にそぐわない言動に慄き、子どもに問い掛けた。

子どもは仮面の下であくどい笑みを浮かべてこう言った。

 

「ただのガキって言われて、頭に来ない子どもは居ないってことさ」

 

※作者:この時の彼は(ry

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・

 

それから、分身Bに仕掛けを施してから解放したハンターの連中を引き返させたマルトは、そのまま村に帰った。

その夜、ある町の一角で爆発事件が起きた。警邏隊の調査で、以前から怪しげな行動をとっていた貴族の当主とその取り巻き数名が大火傷を負った。そして調査の最中に爆発でひしゃげた隠し扉から多数の不正の証拠が出てきたため、その貴族はお縄となった。その貴族は、「白髪の子どもに部屋を爆破された」と意味不明な供述をしているという。

余談だが、その夜は月を背後に家々の屋根を飛び移る人影があった、とかなんとか。

またこれは別の話だが、最近のマルトのいる村に3名の移住者が入って、村の整備や小さな子どもたちの教育係に精を出しているらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へへっ、ざまーみろだ!」




ね?ひと狩りしてたでしょ?
シン・ウォルフォードが魔物を狩ったんだし、こっちとの線引きにはちょうどいいかなって。思ってみたりしてみたんだよなーこれが。

これは独り言だけど、なんで悪役貴族ってみんなデブなんだろ?何か元ネタが?










「僕はデブじゃない!
ポッチャリ系だ!」
by 秋道チョウジ
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