イメージ次第で魔法が使えるなら、忍術(のマネ)もできるよな!?   作:一日の睡眠時間は10時間

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4月26日、「其の六」投稿です。長らくお待たせしてすみませんでした。

祝、「賢者の孫」放送開始!(遅いわバータレ)

今回から原作ストーリー【王都編】となり、
ここでは主人公が魔法学院の試験を受けるまでの話です。








「俺たちは、里のために頑張るだけさ」
by 猿飛アスマ

2019年5月10日 内容の一部修正


1章 -2nd STAGE-
其の六 俺、早速会ってみたってばよ!


転生者にして六道仙人(自称)のマルト=リグ・ヴェーダの朝は早い。

空が白んだばかりの時間から起床し、鍛練用の服に着替えてから自分が下宿しているアルターレ邸を出発。まずは朝市などが行われる広場までランニング。次に広場で仮想敵との組手。気分次第で対人から対魔物戦闘まで幅の広いパターンを想定し、徒手空拳、その辺にあった木の棒で剣や槍の真似をして戦う。そして己の中で決着がついて玉のような汗を掻いた彼は、それを服の袖で適当に拭って、点々と開店し始めた出店を冷やかしてから帰路に着く。

 

※作者:ここからは主人公視点

 

「お帰りなさいませ、マルト様」

「ただいま、ドロシー」

 

玄関先でドロシーに会い、彼女が持っていたタオルを受け取り顔の汗を拭きとる。

 

「クロノさん達は?」

「先ほど起床なされました。もうすぐ朝食の用意が整うかと」

「じゃあそれまでに汗を流そうかな」

「畏まりました」

 

そう言って家の中に入り、ドロシーに用意してもらった丁度いい温度のお湯と別のタオルで体を拭いてから普段着に着替える。着替えを済ませた後は食堂へ向かった。

 

「ただいま帰りました」

「おかえり、マルト君」

「おかえりなさい」

「おかえりなさいませ、お兄様!」

 

クロノさん達に迎えられて、自分の席に着いた。

 

「それじゃあ、朝食にしようか」

 

そして、シェフ達が作ってきたご飯を食べ始める。

 

「もうじき【学院】の試験が始まるけど、勉強は捗っているかい?」

「大丈夫です、不安な所はその都度繰り返しで覚えるようにしてますから」

「ふふっ♪お勉強もいいけど、試験には魔法実技もありますから、ちゃんと準備しないといけませんよ?」

「大丈夫です、お兄様のお力はすでに一流です!」

「サンキュ、リリィ」

 

なんてことを話して朝食後、俺は2度目の町の広場へ足を運んだ。しばらく店を回っていると、

 

「ん? これは・・・」

 

さっきまでバラバラに動いていた町の人々が、突然どこかへ向かい始めていた。それはさながら餌に群がる鯉みたいに一目散に走っていた。

 

「この方向は、通用門だったな。少し探ってみるか、【白眼】!」

 

白眼を通して不必要な情報を除き、その先にあったのは周りと比べて圧倒的に魔力量が高い3つの気配だった。

 

「ああ、そうか。ようやく到着したか」

 

その気配は俺が知らない物だったが、この()()とこの()()が、俺に1つの真実を見せてくれた。

 

「待ちくたびれたよ。【賢者の孫】、【シン=ウォルフォード】君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれだけ騒ぎになると収束に時間がかかると判断した俺は、なおも門に向かう人達の間を摺り抜けて家へと向かった。家に戻って、クロノさんとクララさんにさっきまでのことを話した。

 

「というわけで、暫く市場は混乱するだろうと思ったんで早く帰ってきたんです」

「そうだったのか。お疲れ様」

「いえ。それじゃあ俺、もうしばらく出かけてきます」

「あら、大丈夫でしょうか」

「何があったのか気になりますし、もう騒ぎも収まったと思いますよ」

 

影分身からの確定情報もあるしな。

 

「それじゃあ行ってきますね」

「は~い♪」

 

さて、それじゃ行ってみますか!

 

 

 

 

 

・・・・・・少年 移動中・・・・・・

 

 

 

 

 

場所はさっきと同じ市場。ただ見た目は静かになったけど道端での立ち話で賢者や導師、孫というワードが聞こえてきている。

目標はその孫に会うことだけど、影分身20人で町全体を探しているし、いざとなったら【瞬神の術】で行けば大丈夫だろ。それまではぶらりと出店を回ろうかと思っていた矢先だった。

 

 

「ん?」

 

途中で分身の一体からの記憶が入ってくる。まず人通りのない裏路地まで走って・・・瞬神の術!

 

 

 

 

 

・・・・・・少年 (瞬間)移動中・・・・・・

 

 

 

 

 

到着!さてさて現場はどこかな~?

 

「あ、本体か」

「おお、お前は分身Hか。場所は?」

「あそこだ。そんで、あれだ」

 

確かに、分身が見つけた場所にガラの悪い野郎と美少女がいる。よし、早速原作介入でも行くか!

 

「あー・・・そこのお嬢さん方、お困りですか?」

 

キターーーー、世間知らずの助け舟ー!

 

「はい、超お困りです!」

 

どんな返事もキター!って叫んでる場合じゃないな。

 

「オレらはいつも魔物狩ってコイツら守ってやってんだ!」

「正義の味方はむしろオレらの方だろ!」

「ひゃっはっはっはっ!」

 

うっわ、改めて聞くとチンピラ感を出しすぎだろw

 

「魔物狩るのは正義の味方かもしれないけど―――女の子まで狩っちゃったら悪人だよ?」

 

それもそうだ。人と魔物じゃ全然違うし、何より。

 

「そんな品の無い誘い方もどうかと思うね。正直言って、この子達に偏見を持たせたらどうしてくれるんだか」

「「「ああ!?」」」

「「「!?」」」

 

突然横から失礼すると、こっちに怒りと驚きの表情を半々で見られた。まあここまで魔力やら気配やらを全部消してたからそれも当たり前か。チンピラsはさっきの一言で完全に頭に来ているのか青筋を立たせてるし。ぷぷっ、クソ笑えるwww

 

「んだとガキ共コラァ!」

「死ねや!」

 

おお、突然の戦闘シーンか!?じゃあ遠慮なく、

 

「俺が後ろのヤるよ。答えは聞いてない♪」

「お、おい!!」

 

拳を出してきたチンピラAの腕を足場に、チンピラBの肩で踏み切って跳ぶ。その先には腰の剣に手をかけるチンピラCの姿が。

 

「な、なっ!!?」

「危ないなぁ、剣なんか出そうとして」

 

驚いている隙に剣の柄頭に手を付けて刃を抜けなくさせる。

そして残った右手の小指から順番に握り締めて叫ぶ!

 

「しゃあああんなろおおおお!!」

「ぷっげぇええ!!」

 

チャクラ込みの拳でブン殴られたチンピラCは、カエルの断末魔のような声を上げて錐揉み回転をしながら地面に倒れ伏す。

 

「うわぁ〜・・・」

「お、男の人があんなに飛んだの初めて見た」

(そもそも気配が全く無かったけど、アイツ誰だ?)

「あ、誰かコイツら縛る道具くれません?」

 

それからどこかのお店で使ってた縄を拝借してチンピラsをふん縛った後、俺はさっきの3人を連れてカフェで一息ついた。

 

「さっきは災難だったな、お二人さん」

「全くよ! 魔法が使えたらあんな連中、簡単にやっつけられたのに」

「駄目だよ【マリア】。街中で攻撃魔法を使うのは禁止されてるんだよ?」

 

そんなこんなで、偶然にしろ知り合った(知り合わせた)俺たちは自己紹介することに。

 

「私はマリア。こっちは【シシリー】よ」

「シシリー、です」

「俺は【シン】」

「俺はマルトだ。親しい人達からはマールって呼ばれてるから、好きな方で呼んでくれ。よろしくな」

 

それから後日やる試験の話に変わって、シンと俺も受けると聞いたマリアとシシリーが驚いたり、俺が広場の連中から【白髪のヤベー奴(ホワイトウォリアー)】と呼ばれていることを知ったりしてたら時間があっという間に過ぎてたから俺達は別れた。

後は原作通りに試験会場でシンがテンプレ坊ちゃん(カー何ちゃら)腹黒王子(オーグ)とのイベントで注目を浴びているのを合流したマリア&シシリーと見た後、試験が始まった。

試験は筆記と実技で、筆記は国の歴史と社会情勢、あとは簡単な計算問題だった。正直歴史は俺が関係してる事柄があって楽勝だったし、社会や計算は転生者の俺にはただの睡眠時間でしかなかったぜ。

 

「さーて、あとは実技か」

「あ、マールじゃない!」

「おー、マリアか。試験はどうだった?」

「あれくらいどうってことないわ。アンタこそ始まってすぐに寝ちゃって、本当に大丈夫なのかしら?」

「それこそどうってことはなかったな」

 

待ち時間で同室だったマリアと談笑して、またバラバラになって会場移動。遂に実技が始まった。

 

「それでは1人ずつ得意な魔法を的に向けて放ってください」

 

それから受験者たちは各々の魔法を出して的に当てたり外したりしてた。ただなぁ、

 

(詠唱は只の飾りなんだけどなぁ)

「【ファイヤーボール】!」

「【召雷弾】!」

「覇道の九十、【黒棺】!」

(しかも名前に捻りがなさすぎて対策立て放題だし・・・ちょっと待て、今決闘者と死神いただろ!?)

「ん?君、残っているのは君だけだよ」

「あ、すいません」

 

試験管に促されて的の前に。

何の術にしようかなと考えてた時、周りが勝手に自分の才能に臆していると思って笑ってた。

イラっとした。

(ふふふ、それなら見せてやるよ。これが本当の炎魔法だ)

 

NARUTO式印のうち、巳→未→申→亥→午→寅で組んで、口内にチャクラを練る、性質変化で炎にして、息を吹きかける要領で吐き出す!

火遁・【豪火球の術】!

 

ゴオオォォォ!と空気を切り裂いて炎は突き進み、的に着弾した直後には的を炭化させ、しかも他の的をも燃やしてみせた。

 

「「「「・・・・・・」」」」

「これは凄いですね、かなりの上位魔法に値しますよ。ところでその手の動きは必要ですか?」

「あった方がイメージしやすいんで」

 

的があった周辺を焦がした俺の豪火球を見ても動じないこの試験管、かなりの手練れだな?他の奴らは唖然としてるし、いい気味だw

ドゴオオオォォォ!!

 

「「「「!!??」」」」

「おや、これはまた随分と派手に魔法を出す子がいるんですね」

 

あ、これはシンだな。俺もそっちの組に行けたら面白い物が見れたかもしれなかったな。

 

「はい。これでみなさんの試験は終了です。お帰りは気をつけて」

 

後日合否発表はするらしいけど、ミスはしてなかったし余裕で合格しただろ。後はクラスだけどSクラスに行けたらいいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど俺の考えはあまりにも浅はかすぎて、クラス決めで異例のSクラスに11人目ができたことになり、しかも見たことのない魔法の発動方法だった為、教師陣に目をつけられることになった。それシン以外だったら俺しかいないじゃん、マジかよ。




長らくお待たせしました。本当はアニメ第1話放送に合わせて投稿したかったのですが、結局ズルズルと時間を無駄にしてました。
次回は早目に出しますからお許し下さい。










「できるかじゃなくて、やるのよ!」
by 山中いの
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