仮面と海月と白鷺と   作:光の甘酒

45 / 47
更新まで時間がかかり申し訳ありません。
ここでひとつお知らせとお詫びをさせていただきます。
次回はサブヒロイン編を進めるつもりだったのですが、構想を練っていると終了し自傷まで進むのにものすごい時間がかかってしまうことがわかりました。
そのため、申し訳ないのですが残りのサブヒロイン編はアナザーということで別の機会に執筆させていただきます。
今回から最終章となります。
今回は序章なので短めです。よろしくお願いいたします。


-最終章-
序章  Nightmares again・・・?


今日は完全にオフだ。

私は少し久々に花音と遊びに出かけることにした。

芽音も誘ったのだけれど、芽音がメインで担当する日菜ちゃんが休みでないため芽音は仕事らしい。

 

 

「リベンジはいつにしよっか?」

「そうね・・・この前は少し欲張りすぎたから今度はもう少し近いところにしましょう」

「あはは、私たちってなんでこう電車苦手なのかなあ」

 

 

私たち少し前、乗り換えを合わせて4駅離れたカフェに行こうとしたが結局上手くいかずに断念した。

そのことを思い出しながら笑い、歩く。とても平和だ。

 

 

「それで花音・・・花音?」

 

 

しかし、ここで突然花音の反応が鈍くなるのを感じた。

花音の視点は一定の方向を向いており、私もつられてそちらをみる。

 

 

「・・・・!?」

 

 

目線の先にいた人を認知した私たちは固まり、そのまま黙り込む。

そしてその人はこちらにそのまま歩いてきて・・・そしてそのまま何事もなくすれ違った。

その様子をみて、通り過ぎるのを待っていた私たちは緊張が解けた。

 

 

「やっほ、お二人さん」

 

 

しかしそれを予見してたかのようにその人は後ろを向いたまま言う。

そしてそのまま去っていったのだ。

 

 

「千聖ちゃん・・・」

「ええ・・・・」

「「芽音(くん)に知らせなきゃ」」

 

 

私たちとすれ違い、言葉を投げたその人は―

 

 

芽音の宿敵。

 

 

清田美緒さんであった。

 

 

※

 

 

「だからいったでしょ日菜さん!あの行列に並んでいたら遅れるって!!」

「えーでもそこにあったんだから仕方なくないかな?美味しかったでしょ?特性スイーツ」

「おいしかったけどこの全力ダッシュで全部リバースしそうだよ!!」

 

 

俺は放課後、事務所のバイトで日菜さんに同行していた。

次の撮影場所へ向かう最中、とあるスイーツの路上販売が目に入った日菜さんはそれは大層興味をお持ちになり、並んで食べるとごり押した。

幸い少し時間があったのでOKしたはいいものの回転率はかなり悪く、行列を並ぶ羽目になった。

時間管理の都合上断念しようと提案したのだが、それもかなわず結局購入。

そして時間がかなりギリギリになって全力疾走で向かっているというわけだ。

 

 

「こういう日に限ってタクシーも走ってないしついてないなあもう!」

「まー大丈夫でしょ」

「川崎さんに怒られるの俺だからね!?大丈夫じゃないよ!!」

 

 

とにかく走る。俺たちは走る。

うん、このまま走り続ければギリギリインできるはず。

少し安心した俺であるが、対面から歩いてくる人。その人の顔を見て・・・驚愕した。

 

 

「芽音くん?どうしたの?遅れるよ?」

「・・・・ごめん日菜さん。すぐ追い付くから先行っててもらえるかな?」

「えー?うーん・・・なんか訳ありっぽいね。わかった!川崎さんにはうまいこと言っておくね!!」

 

 

日菜さんは走り去る。そして俺はその人物に対峙した。

 

 

「清田美緒・・・・!」

「やっほ、芽音。久しぶりね!」

 

 

あっけからんと満面の笑みで挨拶してくる清田美緒。

邪悪な気配を感じられないが当ては稀代の悪女。本人に悪気がないだけで邪悪そのものをコントロールしている可能性があるため油断できない。

 

 

「出てきていたのか」

「そ。少年院入りは避けられたけどね。でもさーこの件で親に捨てられちゃった、私。んで施設送りになったけどある人の養子に入って新しい親ができて今は比較的自由の身ってわけ」

「それでこんな境遇にした俺に復讐しに来たってことか?」

「え?あ、そっか、普通の人だったらそう思うか。私は謝りに来たんだよ?芽音には酷いことしたなーって。だからお詫びがしたくて会いに来たってわけ!」

「とぼけやがって・・・悪いがもう俺はお前を相手にするつもりはない。何を仕掛けてこようが・・・一切相手にはしない!」

「まあひどーい!でもいいわ、これから時間はいくらでもあることだしね。それじゃあ今日は話もできそうにないし、これでバイバイかな?」

「二度とツラ見せるんじゃねえぞクソ女」

「うふふ」

 

 

清田美緒はそのまま手をヒラヒラさせながら去っていった。

本当になにもなかった・・・?いや、待て。今回は姿を認知させるためだけにてこれから何かしかけてくるかもしれない。

警戒を、警戒をしなければ。

 

 

俺たちの悪夢はここから再び始まることとなる。

大人の事情、悪意、いろんなものが折り重なりどす黒く染まる悪夢が―

 

俺たちはそんな悪夢の始まりが訪れていることにまだ気が付いていなかった。




色々勝手を申しましたが、引き続きよろしくお願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。