岸辺露伴のヒーローアカデミア   作:飛燕 執筆中

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たまに確認していたのですがいつのまにかUAが1000を超えて、評価も1件きていました。
ありがとうございます。
個性についての話などを書いたりなどしていて時間がかかってしまいました。
因みにその話は600文字程度しか書けなかったので出しません。
もしかしたら小話集で出すかもしれませんが。
では次から本編です、よろしくおねがいします。


岸辺露伴は雄英入試を受ける その1

露伴が雄英高校に入るという決断を下してから約半年がたった。

まずは入ろうとしている雄英の受験がどのようなものか説明しなければならない。

この雄英高校にはヒーローになるために存在しているヒーロー科なるものがある。

そこに入るためには倍率300倍、偏差値79というとても狭き門を通らねばならない。

その試験形式は特殊で、筆記試験と実技演習試験の2つに分かれている。

筆記試験はそのまま学力を問うものだ、問題はその次の実技試験にあった。

ヒーロー科を受験する者のみが受けることになるこの試験、基本的なヒーローの素質を問うものである。

戦闘能力やヒーローとしての精神など試されるものは多岐に渡る。

ただ、露伴は戦闘に関しては十分戦える域にあるが、明確にヒーロー向きの性格では無かった。

そんなこと彼は一切気にせず勉強と訓練をしていたが。

訓練でやっていたことはいたって単純だ。

個性についてはもう十分だと彼が判断したため、基本的には勉強と体を動かすことを行なっていた。

特に体力はいつも机に向かって座っていたため、運動の習慣もなく少し走っただけでもバテるレベルだった。

それを変えるため努力した、結果として体は健康的な筋肉がつき、少しなら走り続けられるだけの体力を手に入れた。

依然として漫画は描いていたので、あくまで少しの差であり、そもそも個性のヘブンズ・ドアーは基本的に体力は必要としない。

 

そんな努力を行なって約半年、岸辺露伴は今雄英高校の前にいた。

いや、ただ歩いているだけなのだがとても目立っていた。

理由は簡単だ、彼は今制服ではないのだ。

少し読者向けの表現になってしまうが初登場時の服を思い出してほしい、あれを、いま、この場所で着ているのだ。

周りには中学校の制服を着ている生徒しかいない、そしてその全員が彼を避けて通っていく。

一切周りを気にする事無く受験会場に到着し、席につく。

そのまま特に何も無く時間は進み、試験時間になる。

特に問題も無く筆記試験は始まり、彼はスラスラと解いていく。

もともと頭の回転は速く、知識量も多いのだ、ほぼ全ての問題を書ききり回答を裏返して暇つぶしに落書きをする。

次第に落書きのほうに集中して試験は終了する。

結果として裏には立派な4コマ漫画が出来上がっていた。

この試験前の詰め込みの時期からずっと漫画を描いていなかったのでフラストレーションがたまっていたのだ。

因みにこの落書きは採点した教師陣では大好評だったらしい。

そんなこともあって次はとうとう実技試験だ。

試験前になって特徴的な服装をした男性が入ってきた。

露伴は、なんだこの男は?突然入ってきてライブのようなテンションで・・・もしかしたらこいつはこの雄英の教師なのか?となるともしかしたらこいつはヒーローなんじゃないか?早々に出会えるとは、だが!喜ぶのはまだ早い。ぼくが描きたいのは学生がヒーローに成長していく話であって出会えればそれで良い訳じゃないんだからな。何事も経験が作品にリアリティを生むんだ、絶対に入学しなくては、などと考えていた。

ルール自体はそこまで難しいものではなかったため、流し聞きでも十分理解できた。

だが問題はその後だった、その教師と思わしき男に質問を投げかけためがねをかけた男子生徒が一人いた。

その生徒は質問を終えた後ついでのように近場にいた他のモサモサ頭の男子生徒に対して注意をした。

モサモサ頭の生徒は萎縮していて謝るだけであった、が次に注意した相手が悪かった。

その生徒は「次にそこの男子生徒!君はなんて格好でこの雄英高校の受験に来ているんだ!まじめに受ける気がないなら即刻去りたまえ!」とあろうことか露伴に注意したのだ。

もちろん露伴は「格好だと?別に義務じゃあ無いんだし何を着ていたっていいだろう。第一それをきみに言われる理由がわからないな。君は教師じゃあないだろう?」と返した。

思いっきり喧嘩腰だった、もちろんいつもはこうじゃない。

ただ彼はやられたらやりかえすタイプなのだ。

ピリピリした空気、それを壊したのは前に立っていた教師だった。

明るい雰囲気で話しかけ、その男子生徒を座らせて何事もなかったかのように生徒たちに試験会場を割り振っていく。

教師陣はいきの良い生徒がいるな、程度にしか考えていなかった。

もともとヒーローは性格が特徴的なものが多いのだ。

因みにこのとき露伴は、その場を混乱させずに誘導するのもヒーローに必要な能力なのか・・・覚えておこう。などと場違いなことを考えていたが。

そして彼に割り振られたのは試験会場B、あのめがねをかけた生徒とモサモサ頭の生徒と同じ会場だったのだ。

 

 




読んでくださりありがとうございます。
今露伴視点で書くかこのまま3人称視点で書くか悩んでいます。
もしかしたら次回は露伴視点になっているかもしれません。
誤字脱字報告、評価、感想などよろしくお願いします。
次回も読んでもらえたらうれしいです。

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