2000UA以上、感想もさらに2件来ていました、ありがとうございます。
一応この話で入試を終わらせようとしたら大体2倍ほどの文章量になりました。
もし感想で内容への質問がきたら文末に追加するかもしれません。
よろしくお願いします。
まずはこの実技試験について説明しなければならない。
この試験は校内にいくつもある演習場に生徒を割り振って戦わせるものである。
その会場は完全に市街地を再現していて、6、7階建てのビルやコンビ二などが配置されている。
対象は敵ロボット、1Pから3Pまで得点が振り分けられている。
さらに0Pのお邪魔ロボットが所狭しと暴れるギミックも存在している。
会場Bに割り振られた露伴、彼は今とても高揚していた。
他の生徒の興奮している理由は戦えるからだが、彼の理由はそうではない、この中にヒーローの卵がいるからだ。
なので一番前には陣取らずに後ろのほうで観察をしていた。
観察されている側はとても居心地が悪かったが。
そのような状況で突然「ハイ、スタートォ!」という叫び声が響く。
動揺が走る、冷静に判断して状況の整理は終わっているが露伴は動かない、観察対象が見えなくなるからだ。
一切動く気配のない生徒たちに対して、先生は追加で「どぉした!実戦にカウントなんざ無ぇんだよ!」と叫ぶ。
そこで気付き一気に走り始める生徒たち、そして取り残された生徒が2人。
少し出遅れて走るモサモサ頭の男子生徒、残っている露伴に疑問を持ちつつも走り始める。
全ての生徒が入ってから彼は焦らずに歩いていく。
一番戦火の激しい所より少し離れた交差点の中心にやってくる。
そこに「ヒョウテキハッケン!ブッコロス!」と音を出しながら突っ込んでくる1Pロボット。
露伴はそれを見て口を開く、「ぶっ殺すだと?やれるものならやってみろッ!ただただ戦えば良い訳じゃあ無いって所をみせてやる。」
近づいてく敵ロボットに対して露伴はポケットからペンを取り出してロボットに向かって走っていく。
あと少しで触れられるという距離感のとき、露伴は叫んだ『ヘブンズ・ドアー』!と。
すると彼の姿がブレ、背後から人型が現れる、これが露伴の個性である。
ただ、彼の個性の特徴はもっと他にある。
それは・・・敵ロボットにヘブンズ・ドアーが触れた瞬間、その場所が本のように開いたのだ。
元々は人を本のようにして記憶を読み、空白に書き込むことで強制的にその状態にする、その行動を本人の意思とは無関係に行なわせることができる個性であった。
だが彼が個性に目覚めてからもう10年はたっている、もう既に物にすら書き込むことが出来るほど成長していた。
ヘブンズ・ドアーの個性の影響下になったロボットは動作を停止する。
そしてペンを余白に向けて叫びながら書き込む、「『10秒後に大きな音と火柱を立てて自爆するッ!』何かを狩るんだったらもっと効率的にしたほうがいいとオススメしておこう」と言って露伴は離れる。
きっかり10秒後、轟音と共にその会場にあるビルなんかよりも高い火柱が上がる。
もちろん露伴は無意味にこんなことを行なった訳ではない、他のロボットをおびき寄せるためだ。
そのあとは単純な作業である、やってくる敵ロボットにさまざまな命令を書き込んでいくだけだ。
大体やったことは、敵ロボットを攻撃するように書き込んだり、会場内を他の受験生妨害のために爆走させたり、シンプルに本のページを破り取ることによって故障させたりなどもした。
なお爆走の指示を書き込んだ時点で露伴のポイントになっているために、他の生徒が物理的に壊してもその生徒の得点にはならない、ただの意地悪に近い。
別にポイントを稼ぐだけだったらもっと単調に壊すだけでも良かった。
ここまで色々なことをやっているのにはもちろん理由がある、それは先生へ、自分の個性が多岐に渡っていて応用性が高いということをアピールするためである。
特に新たなロボットがおそってこない時間はただ近くの瓦礫に座っていた、他の生徒たちを助けたりなどは絶対にしない。
観察しているからなんて理由ではなく、ただそこらにいる有象無象には興味がないからだ。
得点を程よく集めて、露伴が飽きだした時、突如としてそれは現れた。
地響きとともに現れたそれ、キャタピラを使って足元の瓦礫など一切の障害物とせず、横にあるビルを鷲掴みにしてその巨大なロボットは突き進む。
露伴もこれには動揺し口を開く、「なんなんだこれはッ!まさかこつが0Pのお邪魔ロボットかッ!?ヘブンズ・ドアーが直接こいつを攻撃することは難しいか?できる抵抗といえば瓦礫を飛ばす程度か・・・今はこいつから逃げたほうが良さそうだな・・・」
彼が撤退を始めようとした時、事態は一変した。
あのモサモサ頭の男子生徒がロボットの前に飛び出して、そのまま大空のロボットの頭目掛けて飛んだのだ。
その時、それを逃さずに見ていた露伴に電流がはしった。
その男子生徒が飛び出すとき、露伴の目は巨大ロボットの前で転んで逃げられない女子生徒を見つけた。
露伴にはこの状況があのヒーローものの漫画を描くと決めた時と重なって見えたのだ。
露伴は叫んだ、いや叫ばずにはいられなかった。
「これだよこれッ!ぼくが求めていたリアリティはこれだッ!彼と話してみたいッ!」
そう言って露伴は巨大ロボットに向かって走りだした。
彼が走りながら見た光景、それはあの男子生徒が巨大ロボットの頭を殴りぬくというものだった。
丁度その男子生徒が降りてきそうな場所に間に合った露伴、だが彼にはその状況が異常に見えていた。
どう見ても降りている、ではなく落ちているにしか見えないのだ。
そこにあの転んでいた女子生徒がやってきて露伴に話しかける。
「あ、あの!あのモサモサの髪の人!私を助けるたm」「そんなことは後だって良い!ふぅ、一旦落ち着こう。それよりもだ、もしかしてあいつ飛び出したは良いが着地のこと考えてなかったとかじゃないか?」
「多分・・・もしかしたら?」
「はぁ、正気なのかあいつは。まあ良い、君はあの落下をとめられるかい?」
「できる!・・・と思いたいけど・・・正直速すぎるかも知れないです」
「それなら十分だッ!ぼくが行って遅くしてくるから後はたのんだぞ。あいつには聞きたいことがあるんだ」
「でっでも!どうやって遅くするんですか?」
「そんなの簡単さ、ぼくが直接行けば良いんだ。」
そう言って落下地点を少し避けた場所に立ち、叫び、個性を使う。
「『ヘブンズ・ドアー』ッ!」すると露伴の太ももが本のように開いた。
そして続けてペンをだして書き込んだ。「『時速70km/hで上に吹っ飛ぶ』ッ!」
その瞬間露伴の体は一気に高度を上げ、大体男子生徒と同じくらいの高さになった。
突然真横に上がってきた彼にモサモサ頭の生徒は驚き話しかける。
「なっなんでこんな所に?!」
「それはぼくの個性だッ!それよりもだ、今から君をあの女子生徒に助けさせる。そのために早すぎるから僕の個性で速度を下げるッ!いいなッ!」
「えっ?どういうこ「『ヘブンズ・ドアー』ッ!『落下速度が0になる』ッ!」ちょっグッ!」
動揺していた男子生徒は空中で突如停止して、また落下をはじめる。
露伴はジワジワ落下するようヘブンズ・ドアーを使用する。
そのまま特に何も無く着地する露伴、今は落下に対して興味が出ることは無かった。
変わりに今背後であの女子生徒の個性のおかげでで無事に落下できたあのモサモサ頭の男子生徒に興味が沸いていた。
怒涛の勢いが一旦落ち着き冷静になれた2人、だが次の怒涛の勢いがやってきた、そう露伴だ。
落ち着いたモサモサ頭の男子生徒に紙とペンを取り出して駆け寄り、まくしたてる。
いくら質問しても答えてくれない男子生徒に痺れを切らした露伴は肩をつかんで更に質問する。
少し考えればすぐにわかるのだが、その男子生徒の手足はぐにゃぐにゃになっている。
個性の反動で骨が砕けてしまっているからだ。
だがそんなこと気にもせずに質問を続ける露伴に対して、女子生徒は制止をするが彼は一切聞いていない。
そんな時、試験終了の声がかかる。
その男子生徒は絶望した顔で気力を失い倒れる。
近くで見ていた女子生徒はその男子生徒が「せめてワンポイントでも・・・」とつぶやいていたのが聞こえていた、そう彼はこの時まだ0ポイントだったのだ。
もちろん露伴もそれを聞いていた、だが彼はその男子生徒に「また今度話そう。次はきっと雄英で会えるだろう」と言い残して男子生徒を解放して離れる。
露伴にはこの男子生徒が雄英に入るという絶対の自信があった、得点は0Pなのにだ。
その予想の通り露伴とその男子生徒は合格する、漫画のネタへの勘は鋭いのだ。
因みに近くにいた女子生徒もだが、露伴は一切気にしていなかった。
試験終了後、その男子生徒が治療されるが、その時既に露伴はそこにいなかった。
漫画のネタを掴んだ露伴はその勢いのまま家に帰っていた、先生側は特に気にしていなかった。
その会場で生徒たちに最も強い印象を与えたのは、巨大ロボットを倒した生徒ではなく岸辺露伴だった。
この作品では露伴にとっての康一君ポジションは出ません。
緑谷も含めて露伴の観察対象とするつもりです。
質問が来たので追加します。
一応ですが今のところは露伴先生以外でジョジョ関連の個性、人は出さないつもりでいます。
質問ありがとうございました。
読んでくださりありがとうございました。
また次回よろしくおねがします。