UAが8000を超えたり、評価がオレンジになっていたりととても嬉しいです、ありがとうございます。
遅れた理由はシンプルで、書いている途中で露伴っぽい動きが出来ているか不安になりました。
ちょっと久しぶりに手をつけたので大目にみてください。
ではよろしくお願いします。
岸辺露伴は今雄英高校の校内にいる。
学校内の様々な場所に顔を出して、まるで迷子かのように周りを観察している。
だが確実に迷子では無い、何故なら先程3年生の先輩にスタンドを使ってここの地図を確認したからだ。(3年生であることもその時知った)
因みにだがなぜか学校内で3年生にもなって迷子になったやつがいたらしい、もちろん露伴は一切気にしていない。
露伴は知ったからといって満足するタイプではない。
リアリティは自分が体験してこそ得られるもの、その考えが故に朝早くから学校に来て早々にスタンドを使って探索をしている。
ただ、雄英高校は広すぎるため1日では回れない。
露伴は歩きながら毎日探索をする事を決める。
因みに今の格好だが、スケッチブックを持っており、制服は一応着てはいるがあの髪どめ?は付け続けている。
これから数ヶ月程色々な場所に出没する変人の噂が立つことになるのだが、露伴は一切気にせず取材を続けるのであった。
そんな朝の出来事もありつつ、ここは1年A組の教室前。
露伴は迷う事無く朝礼の20分前にはしっかりと着いていた。
それどころかさらに数分前に着いており、身長の2倍はあるような巨大な教室の扉に興味を持った露伴はそれをスケッチしていた。
一応書いておくと、A組の人数は21人であり、今教室内にいるのは10人ほどである。
勿論この時間は登校ラッシュの時間にあたるわけでその人数しか来てない訳ではない。
露伴のうしろに5人ほどが待ち惚けを食らっているのである。
彼らも露伴に話しかけたのだが、露伴は一切気が付かなかった。
一切気が付くこともなく取材を続ける露伴を彼らは即座に変人であると理解した。
この状況が動いたのはそれからすぐである、新しく来た1人が露伴の肩に掴みかかったのだ。
「てめぇ邪魔だ!どけやモブが!」
「はぁ...誰だい君は?取材の邪魔なんだが」
「ああん?てめぇこそ誰だよ!取材とかなんとか訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!」
「訳わかんない・・・だって?そうだろうなぁ!君みたいな低俗な頭じゃ理解なんて到底不可能だろうなぁ?そうだな、質問には答えておこう。僕は漫画家だ」
この時点で露伴は不機嫌であった。
自分の取材を邪魔されて苛立ったからだ、ただこの後こいつを煽った方が面白いんじゃないかと思い付いた。
因みに他の人はもう横から扉を開けて教室に入っていた。
「漫画家だと?ああアレか、そういやネットに書いてあったな、あのクソ漫画を描いたやつが入るってなぁ!」
「クソ漫画か・・・ふはははは!いいねぇその酷評!やっぱりそういうのもなきゃ漫画ってのは成り立たないよなぁ!そうだな・・・じゃあそのクソ漫画に君を出してあげるよ。勿論主人公としてじゃなくてかませ犬としてだけどね」
「かませ犬だと?!俺はここを主席で卒業してエリートコースを歩むんだよ!」
「エリートコースだって?君の性格で人気を出すのは無理だろう。やっぱりかませ犬としての才能に気付いた方がいいと思うな」
「んだとてめぇ!」
このまま火花飛び散る口げんかは緑谷が来て爆豪がそちらにつっかかるまで続いた。
実際は露伴も突っかかるつもりでいたのだが、やめておいた。
緑谷の話なら後でいくらでも聞けると思ったからだ。
露伴は初日から爆豪という面白いものが見れたと楽しんでいた。
因みにだが露伴は後に本当に爆豪を漫画の中に登場させた。
一切名前も変えずに、勿論かませ犬としてだったが。
露伴が席に着きまわりを観察し始めた時だった、教室の入り口に寝袋を着て寝そべる不審な男がいることに気付いた。
露伴は何かアクションを起こすこと無くおとなしく見ていると、その男は担任の相澤だと名乗った。
そのあとその着ていた寝袋の中から生徒21人全員分の体操服を取り出しつつ、それを着てグラウンドに出るようにとの指示を受ける。
何を狙っているのかは説明不足過ぎて露伴には理解できなかったが、面白いものが見れるという確信を持っていた。
誰も特に反発する事もなく全員が着替えてグラウンドに出た。
集合してからその先生から告げられた言葉は、「個性把握テスト」であった。
他の生徒がガイダンスなどが無いのかという当たり前の疑問を問うと(露伴は一応そこに疑問を覚えてはいたが、大した問題とは捉えていなかった)、先生は「ヒーローにそんな悠長な時間はない。自由が校風のこの学校、先生側もまた然り。」と述べた。
露伴の興味はもうそこには無かった。
個性把握テストという単語に対して、漫画のネタになりそうだという考えがあったからだ。
先生は告げる、個性使用ありの体力テストをすると。
露伴はスケッチブック片手に興奮していた、どんな人物がここにいるのか簡単にわかるものを雄英が用意してくれていたからだ。
岸辺露伴は自分の漫画家としての血が騒ぐのを感じながらこの試練を楽しむのであった。
どうだったでしょうか、ちょっと自分勝手な部分を前面に出したかったのですが上手くいっているでしょうか。
読んで下さりありがとうございます。
次回もまた頑張るので待っていてください。
誤字脱字報告、感想、評価等もよろしくお願いします。