その店は、NPC達も寄り付かないとあるエリアに存在している。
外見はどこか懐かしさを感じるような雰囲気を持った店で、大きな看板が掛けられている。
看板には
回転寿司 勝
と達筆な文字でそう書かれていた。
一見すると、なにやら寿司の前に可笑しな単語があるがそこはSCPオンライン。
そんなことを気にするプレイヤーは存在はしてはいないだろうし、気にするようではSCPなど思う存分に楽しむことはできないだろう。
店からは、外からでもわかるくらいに酢の匂いが漂っており、いかにも寿司屋といった感じであった。
そんな店に、カランカランと音を立てながら一人のプレイヤーがやってくる。
「そう……ここが……」
着物を着た、身長の高い女性である。
その顔は鋭さを宿しており、傍から見れば何やら覇気のような物が発せられているように見えるだろう。
まぁ、装飾エフェクトかも知れないが。
さて、女性が店の入り口にかけられた暖簾ををかき分け戸を開き中に入るとそこには一人の男性が立っており、入ってきた彼女を見ると元気のある声で迎え入れた。
「へいいらっしゃい!、お客さんお一人ですかい?」
中にいた人物は50歳くらいだろうか、顔に皺が寄っていて、いかにも熟練といった雰囲気が醸し出されていた。
「……」
女は無言、静かにじっと男性を見つめている。
「お客さんどうしたんですかい?」
不審に思ったのか男性は心配そうな声で声を掛けるが、女性はじっくり眺めるばかりだった。
そしてそこから10秒ほどたった後、女性が懐に手を伸ばしあるものを取り出した。
「店主さん、一戦、お願い出来ませんか?」
取り出されたものは、加工された薄い木の棒と湯飲み、そして……赤い切り身を載せた一貫の寿司だった。
「……お客さん」
寿司屋でいきなり寿司を出すという、一見ケンカを売っているような光景だが、男性は起こりもせずに静かにその顔を別の物へと変えた。
ギラリと光った眼は女性を貫き、その肉体は臨戦態勢へと移行。
そこに―― 一人の戦士が現れた。
「最近この界隈をにぎわせてるっていう、”寿司屋破り”ってやつかい?」
そう聞きながら、男性は冷蔵庫から切り身にしていたトロを取り出し、酢飯を掴み見事な早業で握り。
それと同時に女性と男性の間の床が突如として正方形の形に開き、ゆっくりと50センチほどの大きさの土俵を模した円形の台がせり上がってきた。
「ふふ、準備はしていたみたいね」
「へへ、ダチのサブちゃんに聞いていたからなぁ」
両者寿司を土俵へと置き、割りばしの両端を掴み勢いよく上下へと降りぬいた。
「さすがは宇宙寿司軍艦戦争を勝利へと導いた店主さんね、すごくきれいに割りばしを割るじゃない」
「へへ、忘れちまったよそんな昔のことは……そう言うお前さんこそ、”寿司屋破り”なんてことしてるくせにいい割じゃねぇか」
両者寿司を割った割りばしで掴み上げ、湯呑をもう片方の手に持ち叫んだ。
「「3!」」
「「2!」」
「「1!」」
「「へいらっしゃい!」」
湯呑が寿司を掴む割りばしの頭を打ち、飛んでいった寿司が土俵に着地した瞬間、勢いよく右に回転し始めた。
「行きなさい、 ”アルティメットマグロ”!」
「蹴散らせ! ”フロスティックトロンザー”!」
激突の瞬間、店が大きく揺れた。
444 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
寿司破りだ! 寿司破りが出たぞー!
445 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
なんだと!?
446 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
またかよ!? 今日で何件目だ!
446 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
この前の店でたしか9件目だったはずだぞ
447 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
くそ、今回はどこを狙ったんだ
448 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
回転寿司 勝だ
449 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
本店かよ!
450 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
かの軍艦宇宙戦争を終結へと導いたあの英雄がやっている所か
451 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
記念すべき10勝目を飾るには丁度いいのか
452 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
本店か、ならもんだいないな
453 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
ああ、本店のあのおやじなら問題なく倒してくれるだろう
454 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
ああ、これで全スシブレーダー達がまた安心してスシブレードをすることができる
455 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
だけどよ俺には少し心配してるところがあるんだ
456 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
なんだよ
457 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
例の寿司破り、どうにも禁忌の力に手を出してるとかいう噂が上がってるんだ
458 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
なんだと
459 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
まさか……例の奴が禁忌を破っているというのか?
460 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
そんなまさか
461 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
……どうやら457の言っていることは本当の様だぞ
462 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
どういうことだ!
463 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
今連絡したところ、封印されていたすんげぇぇぇぇぇぇでっかいハムの封印が説かれていたそうだぁああああああああああ
464名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
なんだってえええええええええええええあのでぇぇぇっかあああああああああいハムの封印がぁああああああああ!?
465 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
おい!、回転寿司 勝が急に爆発しやがったぞ
466 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
どおおおおうやらああああ遅かったぁああ様だなぁ!
467 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
どうすんだよおおおおお!
468 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
こうなりゃ! 全スシブレーダーを集めてカチコミだをかけるぞおらぁあああ!
~以下、超ハイテンション作戦を立てるスシブレーダー達~
1000 名前:名無しの財団職員 20■■/■■/■
行くぞおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
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SCP-1134-JP 爆転ニギリ スシブレード
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SCP-055-DE-J でっかいハム
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執筆者 Dr Ore 様
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