………大変お待たせしました!!!!
最後のタイムアウトが終了したことを告げる音が響く。両チームの選手たちがコートへと戻るその間に、佐久早はちろりと桃色へと目を向けた。
「お前、意識し過ぎな。あくまで俺らが戦ってんのはあのマネージャーじゃなくてプレイヤーだろ」
「違います」
「それどっちの意味?」
「両方です」
はは、ムジュンしてんじゃん。井闥山の選手は笑いながら佐久早の言葉を思い返す。
『ヤツらは、俺たちだけじゃない……チームメイトの予測までしてきやがった』
『……マジか』
曰く、味方の動きを予測することでタイムロスを極限まで減らし、チームプレーの速さを格段に向上させているという。それを繰り返すことで俺たちの先を行き息つく暇を奪っているのだと。
当然向こうもさぞ神経も体力もすり減らすだろうが、奇跡的な集中力のおかげで辛くもリズムを保てているようだ。タイムアウト明けもひりつく静けさに変わりはない。
『しかもここでタイムアウトを取ったということは、確実に逆転する道筋が見えたからでしょう』
『そりゃ……まあ、北一は後がないしな』
『……それは俺たちにも言えます』
佐久早はとにかくプレー時間を短くしたいようだった。与える情報量を少なくしたいと。
本人は認めようとしないが、明らかに桃井を最大限に警戒した発言である。
『北一は絶対に仕掛けてくる。俺たちの予想を上回る何かで』
なあ佐久早。お前がここまで言うって相当なもんよ? 自覚してる? なんて言えるわけがない。苦笑を交わすチームメイトに佐久早は疑わしげな目をする。
「よし。第2セットも俺たちが取る。最後まで気ィ抜くなよ」
「はい」
「おう!」
井闥山のキャプテンは仲間に頷くと正面を向く。敵を見定めるその目には余裕は微塵も見られなかった。あるのは勝利を渇望するギラついた光だ。
コイツらの大博打、受けて立とうじゃねえの。
───とかなんとか、ものすごい警戒をされてるみたいだけど。
さっきと違って、実はそれほど大した策でもないんだよねえと及川はほくそ笑んだ。手中にあるボールを転がし、呼吸を整える。俺のサーブで得点できればそれが一番だ。
勢いを増す声援に背中を押されて床を踏みしめてからの、跳躍。僅かに乱れた着弾点を正確に見極めた選手がレシーブし、優劣はくるりと反転する。
右のやつ、助走に遅れた。タイミング早い、どこにあがる。見極めろ。このパターンだと
あ、跳んだ、
「ぅうああ!!」
「なっ、ナイスレシーブ!!」
間一髪で拾い上げたところで客席から歓声が上がる。コート上の選手は滑らかな軌道で動き出した。
きれい、と秘め事のように少女は囁く。
ほんっとに見惚れるぐらい鬱陶しくて嫌なチームワーク! 井闥山の選手は忙しなく眼球を動かし情報処理をする。持ち前のセンスを存分に発揮したおかげで目標を絞ることができた。
「ワンタッチィイイ!!」
恐らくだがやつら自身の予測の精度はマネージャーにはてんで及ばない。せいぜい不利な選択肢を削って削って残った中から、状況または味方のメンタルや能力に応じて判断しているのだ。そのくらいなら精度では自分たちのほうが上だ。
速さには敵わないけれど。
たかが一歩、されど一歩。一瞬の躊躇が命取りだとわかっているのに、足が止まる時があった。それも複数回。
ブロックアウトとなり、得点は22ー24へと変わる。北一は劣勢にも関わらずタイムアウト明けから3点奪取してみせた。あと2点を許せばデュースに持ち込まれる。信じられない。いっそ笑いたくなるぐらいだ。自分たちの未熟さが。
「ほんっと腹立つ……」
佐久早は苛立ちを孕んだ声音で敵チームを見据える。北一に劇的な変化はなかった。ただボールの返球が鬱陶しい。
あちらは一瞬で誰のボールか判断し、ミスもほぼタイムラグなしで対応してくる。こちらは迷いが生じてしまう。そういう個々の苦手を正確に突く位置を狙うから、追いつけない空白が必ず出来る。
桃井が伝えたのはこれだ。
難しいことはしなくていいから、井闥山の選手の苦手を逃さないこと。究極のこの場面でも念押ししてきたことには訳があるのだろうと選手たちは信じた。
それともう一つ。
『粘ること。どれだけしんどくても手を抜かないでください』
滴る汗を乱暴に拭い乱れた呼吸を整える暇もなく次が来る。いつしか気持ちは置いてけぼりで、頭の中は白くなっていった。考えることをやめてはならないとあれだけ言われていたのに。ほとんど本能と反射で動いている。
酸素が足りない。熱が苦しい。身体中が、重い。粘れ、諦めるな。
はち切れそうな太腿を叩き岩泉は見上げる。気力だけで助走に入ると、敵が素早くブロックを整えるのが見えた。
いい。壁は俺が撃ち抜く。囮に使われたっていい。それで味方の役に立つんなら。
『やっぱさぁ、エースっつったらウシワカで、岩泉はどうしても劣るよな』
誰が言って、いつどこで聞いたかも忘れたが、台詞だけは耳にこびりついていた。知ったことかと蓋をして、忘れた頃に思い出す言葉。多分それがあったから奴らに憧憬を抱くことを禁じていたのだと思う。
悔しさと嫉妬と青い感情とが綯い交ぜになって、人知れず揺らいでいて、それでも強く在ろうと意地を張っていた。
桃井に看破されて克服した今は、受け止める余裕や認める強さを手に入れている。だから、ますます思うのだ。
かけがえのない仲間と共に
その火傷しそうなほどの熱意が体に、瞳に宿る。圧倒的な存在感となってコートに広がる気配に味方の士気が跳ね上がった。激しく地面を蹴り上げて高く、高く飛ぶ。その目には己にボールが上がることを疑わない、大エースを思わせる何かが潜んでいた。
ここで今日一番の集中……! 井闥山の選手は背筋を駆け抜けた悪寒に身震いし、気圧されたかのように一瞬硬直する。
一番の感動をその身に抱えて、及川は目を細めた。
───この時を待っていた。
ズダンッッ!!!
託したボールは真っ直ぐに岩泉の手のひらに収まり、コートに叩きつけられる。恐る恐る井闥山の選手が振り返ると、やはりボールが転がっていた。
「すっ、げ……!」
敵ながら賞賛の声を上げてしまうほどに、その一球はそれまでの岩泉と違っていた。どれほど苦しいのか想像もつかない疲労を跳ね除ける精神力には舌を巻く。
その選手が思わず顔に喜色を湛えた時だった。
「………ふざけるな」
ぞわり、と岩泉を上回る威圧感が全てを塗り潰した。怒りや憎悪が煮詰まった声が絞り出され、井闥山の選手たちは言葉を失くしてコート上にただ一人の天才を見つめる。
普段は表情の変化も薄く、まあ嫌悪とかそういうのはめちゃくちゃ顔に出すけれど、後輩ということもあってまだ控えめだった佐久早の憤怒。
「俺を利用して強くなったつもりか。アンタも、アイツも、俺に勝ったつもりか」
青筋を立てたその顔に誰もが息を呑む。神の禁忌に触れてしまったのような、取り返しのつかないことを犯したような、体の隅々までを凍てつかせる絶対的なプレッシャーが最後の気力を削ぐ。
ハイレベルな人間同士が戦いの中で成長することはある。それはたとえ同じコートに立たずとも稀に起こることだった。
佐久早とて、激しい怒りに突き動かされて変わらないはずがない。
「北一ー!! もういっぽおおぉん!!」
サーブレシーブは乱れ、それでも井闥山のセッターは余裕を持ってボールの落下点に入る。トスを上げる先に迷いはない。普段通りに、いや普段以上に完璧なトスを上げなければ、俺はどうなるだろう。
優勝候補として散々浴びせられたプレッシャーなんかどうでもよくなるほどに、今の、この一球への責任が重い。
でも、何度も通って来た道だ。俺の仕事は託すこと。そっから先は大エースが成し遂げる。
「佐久早ッ!!」
天を舞うボールが重力に従って落ちていく。誰かは叫んで、祈って、駆けて、跳んで。目前に並ぶブロックを視界に入れて、佐久早は口の端を吊り上げた。
そこに在るのは地力の差。経験の差。頭脳をどれだけフル回転しても動かせない数値。小細工が通用しない正真正銘の強さ。
佐久早は知る由もないが、桃井の覚醒した能力でも井闥山の総戦力を破ることはできなかった。彼が最後に思ったことはただ一つ。
───俺の勝ちだ。
桃井は視線をそらすことなく、放たれたボールが激しい衝突音を轟かせてコートに堕ちる様を見ていた。
終わった瞬間、がく、と全身から力が抜け落ちた。ひゅ、ひゅ、と息がうまく吸えない。思考能力を奪う熱は発散されず、身のうちにいつまでも巣食っている。
試合に負けた。その事実が狂おしいほどの疼痛となって押し寄せてきて、及川は奥歯を噛みしめる。
泣くな、泣くな、泣くな泣くな。俺たちはまだ泣いちゃいけない。既にぼろぼろと涙を流しているチームメイトに呼びかけて、整列する。
観客席のほうへと向かい顔を上げるとたくさんの人たちの顔が見えた。お疲れ様、すごくよかった。そんな言葉をかけられても、悔しくて堪らなかった。
みんなの応援がなかったら心が折れてしまっていたかもしれない。どれほど感謝しても足りないだろう。俺は主将だから、誰よりも毅然とした姿を見せる義務がある。
「ありがとうございました……ッ!!」
俺と岩ちゃんの声は馬鹿でかくて、みんなの嗚咽混じりの言葉は掻き消された。
かける言葉が見つからなかった。あれが、あの試合が、このチームの最後の試合だったのだ。もっとやれることもたくさんあったはずで、後悔が募っていく。気を抜けば瞳が潤んでくる。違う、私は泣いてはいけない。だって。
「……桃ちゃん、ありがとう。それと、ごめん」
何を言われたのかすぐには理解できなかった。少しして、掠れた声で及川先輩に問う。
「なんで……謝るんですか」
見上げると、今にも泣き出しそうな美しい顔は儚げに綻ぶ。言わなくてもわかるでしょ。そんな信頼が苦しい。私はそれを裏切ったんだ。彼らに合わせる顔がなくて俯くと視界が歪み、鼻の奥が痛くなった。
「……謝るなら、私のほうがっ……すみま」
「言うなッ!」
言い終える前に悲痛な叫びが遮った。自制するように、今度は静かな声音が私たちだけの空間に響く。
「言わないでくれ。……自分を許せなくなる」
岩泉先輩は大粒の涙を流して呻いた。
気づいたら人気の全くない通路を彷徨っていた。設置されたベンチに座り虚空を見上げる。
全てを知りたいと願った瞬間に視えたのは、必敗する未来だった。
先輩たちを信じるか。自分の力を信じるか。対戦相手を信じるか。
全てを信じた結果は100%の敗北で、何度否定しても変わらなかった。
「最低だ……」
佐久早さんのプレーは鬼神の如き迫力があり、誇りや自信、何よりも怒りを孕んでいた。普段の試合よりも相当熱がこもった戦い方で、あんな一面があるのかと驚く。何がきっかけだったんだろう。わからないけれどそれが彼の敵愾心に火をつけたのだ。
……それでも、ラストはやはりあの位置を狙ってスパイクを打ってきた。
ひっそりとノートに書き記した予知は当たっていて、黒く塗り潰しておく。誰にも見られたくはない。抱えた膝を引き寄せて瞼を固く閉じる。ぐちゃぐちゃになった心を落ち着ける時間が欲しかった。
どれくらいそうしていただろうか。長く感じたけれど、きっと数分に満たない間じっとしていると、遠慮のない足音を耳にした。緩慢な動作で顔を上げて、また膝小僧にくっつける。
「なんだ飛雄ちゃんか」
「んだとボゲ。戻ってこなかったらここに来いっつったのお前だろうが」
「あー……そんなことを言ったような気がする。先輩たちは?」
「まだ。そっとしておけって監督が言ってた」
「そう」
ドカッと隣に腰を下ろした飛雄ちゃんに視線を向ける。
「もうちょっとここにいたい」
「昼前には集合だとよ」
「じゃあそれまで。付き合ってくれる?」
沈黙を肯定と勝手に受け取って、深く息を吐いた。何も言わない……何を言おうかわからないだけかもしれないけど、ともかく無言でいてくれることがありがたかった。飛雄ちゃんなら気を使わなくていいから楽だ。その分振り回されるけれど。
「……なあ」
「ごめん静かにしてて」
「……………」
ごめんって。そんな面倒そうな顔しないでよ。もう一度顔を膝に埋めて、ぽそりと言う。
「あと少しでだいじょうぶになるから」
私だけが知っている、みんなが知らなくていい真実。ひとりで抱えるにはあまりに辛くて、少しでも心が揺らいだらこぼしてしまいそうだ。言いたくない。言っちゃいけない。
「なあ」
「……なに」
「俺らでテッペンとるぞ」
えっ。今、なんと? 聞き間違いかな。ものすごく自信満々な声がしたんだけど。膝を抱えたまま顔の向きだけそっちに向ける。
「もう一回言って」
「俺らでテッペンとる」
わあ聞き間違いじゃなかったや。コイツ私がなんで凹んでんのかわかってる? わかってないな? ついさっき負けて泣いてる先輩を見ただろうに、すぐこういうこと言う? 飛雄ちゃんがこういうやつだって知ってるから驚いて終わりだけど、常人なら空気読めって喧嘩になっちゃうよ。
「飛雄ちゃん……今まさにテッペンとれなくて反省中なんですけど」
「俺らまだ1年だろ。あと2回チャンスがある。それまでに日本一になる」
「話聞いてるかな!?」
ちっともこちらを見やしない。憎たらしいまでにゴーイングマイウェイな横顔は、期待と興奮で血色がいい。なんだよもう、わけがわからない。
応援を全力でして。必ず自分の為になるから。そんなことを言った覚えがある。でもそれはいざコートに立った時に、試合に出れない部員たちの想いを大切にできるようにだとか、俯瞰で見ることでわかることもあるだとか、そういう狙いがあったのだけど。
「及川サンのサーブを平気で取るやつ、岩泉サンのスパイクをブロックするやつとか、すげえヤツらばっか出てくるしよ。全中で一番になれば、俺は日本一のセッターになれるだろ」
確信した口ぶりに、ふぅん? 首を傾げた。
「単純だね。君が日本一のセッターになるには北川第一が優勝しなくちゃならないよ。わかる、飛雄ちゃんが勝つんじゃない。チームが勝つんだよ」
「だから言ってるじゃねえか」
俺らでテッペンとるってよ。
……うん。そう、なんだけどさ。ひとりで戦う気ゼロなのはいいんだけどさ。必ずそうなることを疑わない自信はどっから湧いてくるのかな。
さも当然のように言ってくるから、それもそうかという気がしてくる。グジグジ悩んでいたこともアホらしくなってくる。バレー馬鹿、恐るべし。
感心していると、ツンと唇を尖らせて飛雄ちゃんは言葉を続けた。
「さっきから文句ばっか言いやがって」
「一言も無理なんて言ってないけど? 勝利も敗北も味わったわけだし、君よりは試合経験豊富ですけど?」
なんてね。ニッと勝気に笑えば飛雄ちゃんはぐぬぬと悔しそうにする。
どうしてだろう。別に性格は明るくないし社交的なわけでもなく、バレーにのみステータスを全振りしている彼だけれど、他の誰よりも私を照らしてくれるのだ。
本人にその気はないことは私が一番知っている。それでもどんなに考え抜いて告げられた優しい言葉よりも、飛雄ちゃんの何気ない一言のほうが、ずっとずっとあたたかい。
「私ね」
宵闇を閉じ込めたように深い青を映し出す瞳を見て、ふにゃりと笑った。抑えようとしたけど、ダメだった。なんでこんな泣きたくなるくらい心を溶かしてくるんだろう。
この大会で全てが終わった気がしていた。能力は通じずに、苦しい思いを何度もした。しかしまあ、裏を返せば全国の壁を知れたことだし能力は成長したしで悪いことだらけじゃない。むしろ将来のことを考えてこれでよかったのだろう。
だけどもう、彼らとのバレーは、ここで終わりだ。二度と蘇ることのない記憶が色褪せていく。
「……みんなのバレーを見ていたいの」
弱音を腹の底にしまいこんで本音を告げた。
はらはらと溢れ出る涙を止める術はなく、ゆっくりとまばたきをする。すると大粒の涙が頬を伝い手の甲に落ちた。その光景を眺めながらじっと耐える。何の為にか。目の前でアワアワする動きに笑わないようにだ。
「さ、さつき。急に泣くなよ、ぼ、ボゲェ……」
「泣いてる女の子にボゲはないと思う」
飛雄ちゃんのせいだ。先輩たちの前であれだけ我慢してたのに台無しになってしまった。八つ当たりに違いないけれど飛雄ちゃんだからセーフ。うーと唸りながらゲシゲシ軽く鳩尾を殴っていると、ハンカチが差し出された。
「使え」
「ありがと。鼻かんでいい?」
「ティッシュ使え」
反対側のポケットからティッシュが出てきた。うん、女子として敗北してるな。チーンと無遠慮に鼻をかむ。
能力の覚醒が導き出した必敗を覆す策は浮かんでこなくてタイムアウトを取るタイミングが掴めなかった。どの方向で攻めても封じられることは目に見えていた。だから粘りに粘り、先輩たちが味方の予測までしてきた時に確信したのだ。
ああ、やっぱり負けるのか。極度の集中状態であったからか試合の流れがよく視えて、落胆のため息を我慢すると監督にタイムアウトを取るべきと主張した。
先輩たちは思うだろう。私の能力を警戒してくれた井闥山の選手たちでさえも思い込む。
桃井が反撃する発想を得たと。……そんなもの、ありはしないのに。
ベンチに駆け寄ってくる彼らの顔。特に及川先輩の笑顔に胸が苦しくなった。野狐戦の時のように『わからない』が答えではない。『勝てない』が答えだったから。
あなたたちが頑張っても勝てませんと、言わなかった。口が裂けても言えなかった。
引き換えに偽りの表情を貼り付けて、作戦の続行と諦めないことを告げるので精一杯だった。
そうしたら先輩たちは勝つことを信じる。その想いがもしかしたら奇跡を起こすかもしれないと、淡い可能性に賭けた。
「飛雄ちゃん」
嘘をついたこと。負けることを確信したこと。先輩たちの気持ちを利用したこと。誰よりも先に諦めたこと。自分の答えが正しかったこと。信頼が苦しかったこと。
吐き出してしまいたくて、楽になりたくて。でもそんな自分が許せなくて強く拳を握る。
「日本一になろうね」
二度とこんな思いはしたくない。
もっと強くなりたいと切に願った。
帰路では周囲の空気に合わせる桃井さん。桃井さんに力尽くで空気を読まされる影山さん。おかげで変に浮くことはありませんでした。
一ヶ月以上間が空いてしまって申し訳ありません。まだまだ忙しい日々は続くかと思われます。気長に待ってくださると泣いて喜びます。
ずっと試合で展開に悩み描写に悩みひたすら苦悩続きの全中編が終わってホッとしていますが、一番恐ろしいのは桃井と影山にとっては序章に過ぎないってことですね! 彼らの物語は始まったばかりです。わあ、先が遠い。シリアス続きだったので次話からは明るい話を書きたいです。
アンケートに協力していただいてありがとうございます。やはり烏野大人気ですね。
ハイキュー!!にハマって小説を漁っていたときにこのサイトに辿り着いて「小説少なっ!!」と驚いた勢いでこの小説を書き始めました。
あれから暫く経ちますが、徐々に増えてきて嬉しいです。でもやっぱり供給が足りません。みなさん、書いてみませんか……?