プロローグ
あるところに人狼の村がありました。
その村で一人の小さな子供が大人から暴力を受けていました
何故ならその子は白髪赤目だったのです。この村では白髪赤目は忌子として扱われていました
「この化物め!」バキィッ
「お前なんかとっとと死んでしまえ!」ボキィッ
大人達は子供だと言うのに容赦なく暴力をふるいます
子供「や...めて。許...し....て...」
子供は必死に訴えかけますが誰一人として話を聞きません。彼の親でさえも暴力を振るっています
子供は暴力を振るわれた後、食事としてゴミ同然の残飯を少し与えられます
その後は、両親の家の家事雑用を全てやらされます。終われば、ゴミだらけの物置小屋に放り込まれます。そこが、彼に用意された寝床でした。
しかし、彼はそこが一番好きでした。誰からも暴力を受けず、命令をされない、唯一の場所でした
子供「(やっと、ここにこれた...。でも...明日も今日と同じことをしなきゃいけない...)」ポロポロ
子供は夜一人になるとひたすら泣きます。身体中が痛い。でも、誰も治してくれない。
彼は思います。
一度でいいから、ご飯がたべたい
一度でいいから、みんなと遊んでみたい
一度でいいから...
彼はそんな事を思っていました。
しかし、彼にそんな事をしてくれる人は村には一人もいません
次第に、彼の声は出なくなりました。
埃などを吸い込み過ぎていたのかもしれません
村の人達はそれを笑います
「あははは!お前声が出なくなったのか、ざまぁ見ろ!」
「いい気味だ」「これで、あの悲鳴も聞かなくてすむな」
だれ一人として悲しむ人はいません
子供「(もう、声も出なくなった...。だれか助けて)」ポロポロ
声が出なくなった夜彼はいつも以上に泣きました
翌日、彼が目を覚ますと小屋の扉を開けられ、引っ張り出されました
彼は怯えます。また何かをされる。その、恐怖心でいっぱいでした
「今日俺たちはこの村を捨てて、新たな村を作る土地を探す。そこに、お前がいては見つかるものも見つからんからな。ここに捨てていく」
子供はその言葉に歓喜しました。やっと、あの暴力も終わるとそう思いました
「さぁて、みんなこいつを殴りごろして安全祈願だ!」
少年の顔が希望から絶望に変わりました。
涙を流しながら首を横に振ります。
殴らないくれ!殺さないでくれ!
っと訴えかけるように
「こいつも、泣いて喜んでるぜ!」 「うわぁ〜気持ち悪〜」
「さっさと、やっちまおうぜ!」
村人達は殴ります。今までとは違い本気で、それこそ殺す気で。
数時間後、その村には村人達の姿は無くなっていました
あるのは、そこに血濡れて倒れている子供だけでした
次回投稿はいつになるかわかりません