「おはよう、白夜君」
「んっ」
なでなで
白夜が朝ごはんを作っているとそこに子猫が起きてきました。リビングに入って早々白夜の頭を撫でています。
「おはよう。白夜」
「んっ」
「おはようございますわ。白夜君」
「んっ」
「おはよう!白夜!」
「…」
「おはよう。白夜君」
「んっ」
「なんで俺だけ無視するんだよ!」
どうやら全員が起きてきたようです。それぞれが挨拶をしますが白夜は一誠のみ無視をします。やはり白夜は一誠のことが嫌いのようです。
「みんな、ご飯、食べる」
「「「いただきます」」」
「やっぱり白夜君の料理は美味しいですわね〜」
「うん。絶品です」
「本当、ウチに欲しいくらいね」
「白夜は渡しませんよ!」
それぞれが白夜の料理にまたも絶賛します。
「さてと、ご飯を食べたらこの後は座学の時間よ」
ーーー
すぅ〜
「白夜が寝てしまいましたね」
「今は狼になってるのね」
リアスが座学を始めてからしばらくして白夜は飽きてしまったのか狼の姿になって寝ています。
「もふもふです」
「白夜が狼になるのは何かに警戒している時とか、後は気分でなってる時もありますね」
「一旦、ここで休憩を挟みましょうか」
リアスはぐっすりの白夜を見て微笑みながら休憩にしました。
「なら、私がお茶を入れてまいりますわね」
「えぇ、おねがいね。朱乃」
「ねぇ、アーシア」
「なんですか?部長さん」
「白夜を撫でてもいいかしら」
リアスがソワソワしながらアーシアに問いかけます。
「いいですよ。起こさないように気を付けてくださいね」
「あ、私も撫でたいです」
リアスに続くように子猫も白夜を撫で出します。
「本当にふかふかね。一緒に寝たらどれだけ気持ちいか…」
「もふもふ」
なでなで
「なあ、アーシア」
「はい?どうしました一誠さん」
「あのさ、」
リアスと子猫が白夜を撫でている横で一誠がアーシアに話しかけます。
「昨夜はごめんな」
「いえ、大丈夫ですよ」
「それでものは相談なんだけど、あの技まだまだ不完全でさ。付き合ってもらえないかな?」
「えっと…」
一誠の問いかけにアーシアは言い淀みます。
「ダメ」
「あ、白夜。起きたんですね!」
そこに先ほどまで寝ていた白夜が人型に戻ってアーシアと一誠の間に入ります。
「なんでだよ!あの技はもうすぐに完成するんだよ。なあ頼むよ〜」
一誠は断りを入れた白夜にさらに食い下がります。
「ダメ」
「一誠君、必殺技って何だい?」
そこに裕斗が一誠に必殺技のことについて尋ねます。
「ちょうどいい」
「え?」
「手伝って」
白夜が裕斗を見て一誠に指差しながら話します。
「え、まさか木場に俺の必殺技を手伝わせようとしてるのか?」
「うん」
「冗談じゃない!これは女性じゃないとダメなんだよ!」
「どうやら僕ではダメみたいだね」
白夜の言い分に一誠が猛反対して悠斗はそれに苦笑します。
「なら、諦める」
「そんな、後少しなのに」
一誠は白夜の断固拒否の姿勢を前に崩れ落ちました。
「ちくしょう!こうなったら一人でもやってやる!」
ーーー
レーティングゲーム当日になりリアス達は部屋で開始まで待機しています。そこにグレイフィアが訪れます。
「失礼いたします。みなさまレーティングゲームの準備はよろしいでしょうか?」
「えぇ、いつでも大丈夫よ」
「試合開始時刻になりましたらこちらの魔法陣からフィールドに移動をお願いいたします。それと、こちらの試合は魔王サーゼクス・ルシファー様がご覧になってらっしゃいます」
「お兄様が?」
「え?部長のお兄さんって魔王様だったんですか?」
「えぇ、そうですわ。リアスのお兄様は現魔王様ですわよ」
グレイフィアからのリアスの兄が魔王だと聞いて一誠が驚いています。
「そ、そうだったんですね」
(ガブリエル様のことは口が裂けても話せませんね)
魔王の身内が身近にいることを知ってアーシアは一誠とは別の意味で驚いている様子です。
「では、失礼いたします」
グレイフィはそう言い残し部屋を出て行きました。
「さて、行くわよ」
時間になり魔法陣から全員がフィールドに移動します。
「皆様の転送が完了いたしました。今回のフィールドはリアス様の学校を再現したマップになっております。それではゲーム開始です」
全員の転送が完了しゲーム開始が宣言されます。
「本当に学校の校舎と全く一緒ですね」
アーシアが白夜を抱きしめながら周りを確認します。
「さて、作戦会議を始めるわよ」
リアス達は一つの丸い机に集まり作戦会議を始めました。
「じゃあ、みんなお願いね」
「「「はい!」」」
作戦会議が終わりリアス、アーシア、白夜、一誠を置いてそれぞれが行動を始めます。
「さてと、一誠少しいいかしら?」
「はい、わかりました」
「アーシアはここで待機しててくれる?すぐに戻ってくるから」
「はい。白夜と待ってますね」
リアスは一誠を連れて一旦部屋を後にします。
ぎゅうう
「このゲームはなんでもありだと聞きましたけど、本当に大丈夫でしょうか…」
リアスと一誠が部屋を出てからソファーに座り込んだアーシアは不安を吐露します。
「大丈夫」
「え?」
「守る」
抱きしめられていた白夜はアーシアの目をまっすぐに見ながら言葉を発します。
「そうですね。白夜がずっと守ってくれますもんね」
「うん」
ガチャ
「ごめんなさい。待たせたわね」
「いえ、大丈夫ですよ。一誠さんはどちらに?」
「一誠には朱乃たちの援護に向かってもらったわ。できることはやったから、後は相手がどう出て来るか次第ね」
「そうですね」
「あれ、白夜?」
ぺろ
「あら、励ましくれているの?ありがとう」
リアスが不安そうな表情をして机に座り込んでいると、アーシアの隣にいた白夜がいつの間に狼の姿になりリアスの頬を舐めてすぐにアーシアの隣に戻ってきます
リアスはそんな白夜の行動に御礼を言います。
「白夜があんなことするの初めて見ました」
一方でアーシアは白夜がガブリエルや自分以外の人に対して自ら行動を起こした事にとても驚いています。
「いい子ですね。白夜」
アーシアは微笑みながら隣にお座りしている白夜の頭を撫でます。
ーーー
「まずいわね…」
「どうしました?部長さん」
「分かってはいたけどライザーたちの眷属がやはり手強い見たい。一誠達が押されているわ」
「それは…」
リアスの表情は徐々に曇っていきます。
「よし」
そんなリアスの表情を見て、アーシアは決心した表情をした後白夜を見ます。
「ねぇ、白夜お願いがあります」
「?」
白夜は首を傾げます。
「一誠さん達のことは助けに行ってあげてくれませんか?」
「え?でも、姉さんは?」
「部長さんもいてくれてますし。私のことは大丈夫だから」
「アーシアはそれで大丈夫なの?正直このレーティングゲームは本当になんでもありのゲーム。白夜も傷つけられる可能性があるのよ」
そんなアーシア白夜のやりとりを見てリアスが問いかけます。
「確かに白夜が傷つくのは嫌です。でもこのままじゃ一誠さん達が危ないんですよね」
リアスの問いかけにアーシアは不安そうな顔をします。
ちら
「それに白夜はとっても強いんですよ」
しかし、一目白夜を見てから誇らしそうな顔でリアスの顔を見つめます。
「そうなのね。白夜、行ってくれる?」
「分かった」
「ありがとう。アーシアのことは私に任せなさい」
最初は戸惑っていた白夜ですがアーシアの必死なお願いに頷きました。
「じゃあ、行ってきます」
「はい、お願いします」
アーシアに一言告げると白夜は教会の時のように目にも止まらぬ速さで駆けて行きました。
「」