翌朝
「うん、うんよく似合ってますね」
ガブリエルは昨晩言った通り教会にいるはずのアーシア・アルジェントの元へ向かおうとしていました。しかし、教会に行こうとした時に気づいたのは白夜の服装だった。白夜は屋敷にいた時に着ていたメイド服はお風呂に入った時に捨ててしまい今は、使用人の服を使っています。しかし、白夜に合うサイズがなくとてもダボダボになってしまっています。
そこで、何か白夜に合う服はないかと探した結果見たかったのがシスター服でした。元々女の子顔だったのでじゃあこれを着せよう、ということになり、現在白夜はシスター服を着ています。
耳や尻尾の部分は穴を開けて調整したそうです。
「可愛すぎます!!」
どうやらガブリエルのツボに入ったらしく、白夜がシスター服を着てからずっとこの調子です。
一方白夜はというと、当然無反応です。特に恥ずかしいなどは思うはずもなくガブリエルにされるがままです。
「さて、このままでは時間がなくなってしまいそうなので行きましょうか」
ガブリエルは白夜を愛でるのに満足したのか白夜を抱いたまま屋敷から文字通り飛び出しました。
なにやら、その後ろで使用人の方達がまたかと言う表情で見ていたとか。
教会〜
アーシアは教会でいつも通りにお祈りを捧げていました
「シスターアーシア、今日もせいが出ますね」
「はい、神父様。私にはこれくらいのことしか出来ませんから」
「謙遜することはないのだけどね」
「そんな、私なんてまだまだです」
アーシアと教会の神父が話しているといきなり教会の扉が開けられました
「アーシア・アルジェントはいますか?」
扉を開けたのは白夜を抱いたガブリエルでした
「は、はい。アーシアは私です」
「ガブリエル様?一体どのようなご用件で?」
「実は、あなたに頼みがあります」
ガブリエルはアーシアを指差しそう答えました
「はい?私ににできることであれば協力いたしますが」
「では、この子のケガを治してほしいのです!」
ガブリエルは白夜をアーシアの前におろしてそう言いました
「ケガですか?わかりした。ではケガを見せてもらってもいいですか?」
アーシアは了承し早速ケガを治そうとしました
「あーっと、それは奥の部屋でやってもらってもいいですか?」
「?わかりました。」
アーシアは首を傾けながらもうなづきました
奥〜
「この傷の数は...!」
アーシアは白夜につけられた傷を見て顔を青くしていました
当然です。白夜の見た目を考えてもまだ幼いというのに明らかに人為的につけられた傷の数々をみて平気な顔ではいられませんでした。
「ガブリエル様これは」
「そうですね。あなたなら教えても大丈夫でしょう」
ガブリエルは白夜の事について話しました
「そんなことが....」
「辛かったね、怖かったね」
アーシアは白夜を抱きしめながら涙を流していました
「ありがとうございます。白夜の為に泣いてくれて」
「いえ、当然のことですよ。では傷を治しますね」
そう言いアーシアは白夜の傷を治していきました
しかし
「ガブリエル様、この子をしばらく預からせてはいただけないでしょうか?」
アーシアは白夜の体から手を離したかと思うとそんな事を言いだしました
「何故です?」
ガブリエルが不思議そうに聞き返すと
「その、この子の傷が思ったより深く今私が持てる全魔力を注いでも治りきらないのです。それに、ここには私の癒しを求めて来られる方も大勢いるので、時間をかけて少しずつ治さないと...」
アーシアは少しいいずらそうにガブリエルに話しました
「そうですか....白夜に会えなくなるのは少し残念ですが、仕方ありません。アーシア、白夜を頼みましたよ」
ガブリエルはすぐ了承しました
ガブリエルは、白夜がここで沢山の人と触れ合えば少しは心を取り戻してくれるかもしれないと考えていました。
「はい、白夜くん、これからよろしくね」
アーシアは白夜の頭を撫でながらそう言いました
ヒロイン?お母さん?