忌み子の人狼   作:doesn't work

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第5話

白夜がアーシアのところに来たから一ヶ月ほどが経過しました。

その間に白夜にはちょっとした変化が起こっていました。それはなにかというと

 

「後は塩を入れて...」

 

アーシアが料理の最中に塩を入れようと砂糖に手を伸ばしました

このままでは、作っている料理が台無しになってしまいます

 

「姉さんそれ砂糖」

 

「え!?あ、ありがとう白夜。また間違えるところでした」

 

白夜はアーシアの事を姉と呼び、簡単な意思疎通が出来るようになっていました

 

「白夜ー!今日も会いにきましたよ!」

 

そう言いガブリエルは扉を開けて白夜を抱き上げます

 

「お母さん」

 

そして白夜はガブリエルの事をお母さんと呼んでいました

 

側から見ると元気な母と優しい姉そしてぶっきらぼうな弟

家族のように見えます

 

「白夜?今日は何か楽しいことはありましたか?」

 

ガブリエルは毎日白夜にこう問いかけていました。しかし、毎回返答は決まっていました

 

「分かりません」

 

でした。白夜は最近になって自分で考え行動するようになったのですが、未だ感情が戻ってきていないのか、笑う泣くなどの事をしません。

 

「そうですか。でも、いつかわかる時が来ますよ!」

 

ガブリエルは少し残念そうな顔をしながらも笑顔で答えました

 

「白夜、ガブリエル様、ご飯が出来ましたよ」

 

ガブリエルが帰ってきて三人で食事をする。これが日課になっていました。

 

ガブリエルが笑い話をして、アーシアが笑います。白夜は笑うという行為が分からずに首を傾げます。

 

食事が終わるとお風呂です。

 

教会のお風呂は大浴場になっているので毎回3人で入ります。

 

アーシアが白夜の頭を洗いガブリエルは風呂に飛び込みます

 

「ガブリエル様!白夜が真似してしまうかもしれないからやめて下さいって言ったじゃないですか!」

 

「えぇ〜、コレはお約束でしょ!」

 

「知りません!」

 

お風呂から上がると三人で布団に入ります

 

真ん中に白夜を寝かせその左右にアーシアとガブリエルが寝ます

 

左右の二人は白夜を抱きしめるように寝ます

 

そうすると心なしか白夜が安心したような顔をするからです

 

しかし、ある日そんな生活が崩壊する出来事が起こりました

 

アーシアと白夜が買い物から帰る途中に一人の悪魔が重症で倒れていました。

 

それをみたアーシアはすぐさまその傷を治しました。悪魔は傷を直してくれたアーシアにお礼を言い何処かに飛び去ってしまいました

 

しかし、これで終わりではありませんでした。

 

アーシアが悪魔を治しているところを教会の者に見られていたのです。

 

その事はいっきに広がりました。

 

シスターが悪魔を治すとは何事か、などの声がすぐ上がりました

 

天使の長であるミカエルは考えた結果アーシア・アルジェントを永久追放することに決めました。しかし、これに異議を唱える人がいました

 

「ミカエル、何故このような判断を下しているのですか!」

 

異議を唱えたのはガブリエルでした。しかしミカエルは

 

「仕方がないのです。理解してくださいガブリエル。こうしなければ我々のシステムは崩壊します。聖書の神が亡くなられてからはかろうじて私が動かしている状況です。今、ここに少しでも異物が入ればあなたもどうなるかわかるでしょう」

 

「ぐっ....」

 

ガブリエルはミカエルの言う事に反論出来ませんでした。それは紛れもない事実だからです。

 

「すみません。私の力が及ばないばかりに」

 

ミカエルはそう言いガブリエルに頭を下げました

 

「いえ、私こそ我儘を言いました。では、また」

 

ガブリエルはそういい転移しました

 

「今日でここともお別れですね...」

 

教会から追放を言い渡されたアーシアは自分の荷物をまとめ教会から出て行く直前でした

 

「白夜とも....会えませんね....」

 

アーシアは白夜を抱きしめながら涙を流しました。

アーシアにとって白夜は家族同然になっていました。その白夜と離れ離れになるのはだ当然悲しいことです。それに、傷もまだ完全には治っていません。

 

「白夜ぁ....」

 

アーシアは白夜を抱きしめたまま離そうとしません。

そうしていると白夜がアーシアを抱きしめ返してくれました

 

「白夜?」

 

白夜には未だ感情というものが戻っていません。しかし、こうしてあげなければいけないと白夜の中の何かが、うったえかけたのです。

 

もしかしたら、これが白夜の感情なのかもしれません。

 

「遅くなりました!」

 

アーシアと白夜が抱き合っている中でガブリエルが入ってきました

 

「あ、ガブリエル様...今までお世話になりました。これから会えなくなりますがお元気で」

 

アーシアは白夜から離れてからガブリエルにそう言いながらもまた涙を流していました

 

「そんな永遠の別れというわけではないんですから、泣かないで下さい」

 

ガブリエルはそういいアーシアは抱きしめました

 

「ガブリエル様」

 

アーシアも抱きしめ返します

 

「アーシアそれと一つ提案なのですが」

 

アーシアと離れたガブリエルがアーシアに問いかけました

 

「白夜と使い魔の契約を結びませんか?」

 

「はい?」

 

アーシアはガブリエルの提案に首を傾げました

 

「白夜を使い魔にですか?」

 

「はい、そうすれば白夜をいつでも呼び出すことができますし、白夜の位置を私はすぐ知ることができるので助けに来ることも出来ます。」

 

「白夜はそれで良いんですか?」

 

アーシアは白夜に問いかけます

 

アーシアは白夜に問い掛けますが当然白夜は返事をしません。

 

アーシアは薄々それが分かっていましたが、聞かずにはいられなかったのです。

 

しかし

 

コクッ

 

白夜はうなずきました

 

「⁉︎白夜!」

 

アーシアは歓喜極まり白夜を抱きしめました

 

何故、白夜が頷いたのかというとガブリエルの仕業でした。

 

アーシアが白夜に視線を向けているときに、白夜に向かってうなずくジェスチャーをひたすらやっていました。白夜を、それを真似して頷いたのです。

 

少々汚い手ではありますが、ガブリエルも心配だったのでしょう。

 

「では、使い魔契約をやりましょうか」

 

「はい!」

 

「さて、では二人ともいってらっしゃい!」

 

「はい、行ってきます!」

 

ガブリエルに見送られ、アーシアと白夜は日本に飛び立ちました

 

 

 

 

 




原作は近い
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