ロクでなし魔術講師ととある特殊部隊員   作:藤氏

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117話

 

 そして――

 

 それは、陽が地平線に溶融する黄昏の時だった。

 

『フハハハハハハハ――ッ!』

 

 魔人が両手の手刀をXの字に振るう。

 

 巻き起こる闇色の霊気が巨大な刃となって、ルミアに迫る。

 

「く――ッ!?」

 

 咄嗟に、ルミアが≪銀の鍵≫を回す。

 

 開いた虚無の空間が、その闇の刃を吸い込み――きれない。

 

「う、ぐぅ――ッ!?」

 

 舞う血飛沫、処理しきれなかった闇の刃が、ルミアの身体を斬り裂く。

 

『どうした!?その程度か!?偽りの空の巫女よッ!?』

 

「くっ――まだまだ――ッ!」

 

 がちがちがち。ルミアが鍵を回す、回す、回す――

 

 魔人を内包する空間が球体状に切り取られ、その中心を目がけて、一次元の点に圧搾――魔人をぐしゃぐしゃに押し潰――せない。

 

「な――ッ!?」

 

 魔人は闇の霊気を漲らせた四肢で踏ん張り、圧縮される空間を押さえ――

 

『……やはり、この程度か』

 

 悠然と手刀を振るい、ルミアの空間圧縮攻撃を破る。

 

「あっ……」

 

 圧搾された空間が元に戻る際に生む次元震の衝撃波で、ルミアの身体が吹き飛ぶ。

 

「ごほッ!?こ、これで……ッ!」

 

 壁に背中から叩き付けられたルミアが、苦しげに≪銀の鍵≫を三度、振るう。

 

 あらゆる物を空間ごと切断する、空間斬撃だ。

 

 光の速度で魔人をバラバラに――

 

『甘い』

 

 ――できない。魔人の闇を纏う両手の手刀が、その悉くを弾き返した。

 

「はぁー…ッ!はぁー…ッ!こほっ…そんな……」

 

 人外の力を振るい続けたルミアは、苦しげに、悔しげに…喘ぐ。

 

『気付いているか?ルミア=ティンジェル。お前の≪銀の鍵≫…使うごとに、時間が経つほどに、どんどん力が弱まっているぞ?』

 

「……なんで…どうして……?」

 

 気付いていた。≪銀の鍵≫に宿る輝きが――戦いが続くほどに、どんどん弱まっていくのだ。当初の全能感溢れる絶対的な力は、どこへやら。

 

 今、ルミアの≪銀の鍵≫に宿る力は…なぜか、どこまでも弱々しかった。

 

「お願い、もっと力を貸して≪銀の鍵≫ッ!このままじゃ、皆を守れないッ!私は皆を守りたいのッ!私から何を持っていってもいい…だから…お願い……ッ!」

 

 だが――そんなルミアの悲痛な懇願に、≪銀の鍵≫は何も応えない。

 

『ふん。やはり、不完全な貴様は紛い物だったようだ……』

 

 そんなルミアの様子に、魔人は憐憫すら籠った声で言った。

 

『貴様が鍵の真なる担い手ならば、この私程度、その≪銀の鍵≫の前に、立つことすらおごまかしい。やはり、貴様は不完全な『空の巫女』…この私に必要ないのだ』

 

「う、ぁ…そん…な……」

 

 悲痛な表情、震える手で、ルミアは≪銀の鍵≫を頭上に構え……

 

「ぁあああああああああああああああああ――ッ!」

 

 ……振り下ろした。

 

 これで決まって。どうか、あの魔人を…滅ぼして。

 

 最後の力、最後の願いを振り絞って…ルミアは≪銀の鍵≫の力を解放する。

 

 だが……

 

「――ッ!?」

 

 ついに≪銀の鍵≫から、何の力も発せられなくなっていた。

 

 ルミアの≪銀の鍵≫は、その輝きを完全に失ってしまっていたのだ。

 

「ど、どうして……?」

 

『ふ――ッ!』

 

 呆けるルミアに向かって、魔人が闇の剣を無数に放った。

 

「きゃああああああああ――ッ!?」

 

 その飛来する闇色の流星群は、ルミアの両手足、異形の翼を串刺しにして吹き飛ばし――そのまま壁に叩き付け、磔のしてしまうのであった。

 

『終わりだ』

 

「あぐっ…そんな、なんで…?どうしてこんな……ッ!?」

 

 自分の全てをかけて、人が触れてはならない禁忌の力まで使って。

 

 愛しい人達のために、皆のために、一生懸命、頑張ったのに……

 

「なんで…私は……」

 

 誰も守れないのか。

 

 本来、生まれてきてはならなかった自分は、そう願うことすらおごまかしいのか。

 

 ルミアが自分の無力さに、悲嘆に暮れていると――

 

『ふむ…地上もようやく決着だな…まぁ、予定通りだ』

 

 魔人が頭上に展開されている映像を、思い出したように見上げていた。

 

「――ッ!?」

 

 そこには――

 

 

 

 

 

 

「う、うわぁあああああ――ッ!?もう駄目だぁあああああ――ッ!?」

 

「に、逃げろ、逃げろぉおおおおおおおおおおおおおお――ッ!?」

 

 屋上の生徒達が戦列を乱し、我先にと退避を始めていた。

 

「……そ、そんな……ッ!?」

 

「ちっ…ここに来て、なんてモノが出てきやがる……ッ!?」

 

 リゼもジャイルも頭上を見上げて、脂汗を浮かべながら唖然としていた。

 

 生徒達の士気は終始高かった。確かに疲労と負傷が重なり、敗北の気配も漂い始めていたが…それでも絶望している者は誰一人居なかった。

 

 このまま耐えきれば勝てる、守り切れる――誰もがそう信じていた。

 

 だけど、それを真っ向から崩れる大悪夢――それは突然、現れたのだ。

 

 突然、空を覆うように降ってきて大地に降り立ち、衝撃で世界を震わせた――それ。

 

 学院の校舎をゆうに超える、一体の巨大な巨人ゴーレム。

 

 まるで煉瓦のようなブロックを積み重ねて無理矢理人型にしたようなそれが、その豪腕を振るい、東西南北の校舎を手当たり次第に破壊し始めたのだ。

 

 その場の誰もが勝てない――そう思わせる圧倒的な暴力が、そこに体現したのだ。

 

「ちぃ…ッ!寝てろぃ、このデカブツッ!」

 

 巨人の身体を素早く駆け上り、全力の魔闘術をその頭部に叩き付けるバーナード。

 

「ぬぅううううんッ!君、止まりたまえッ!」

 

 ステッキから強烈な念動波を放ち、巨人の動きを止めようとするツェスト男爵。

 

 だが、巨人は――びくともしなかった。

 

「ええい、どうすりゃいいんじゃい!このデタラメなやつ!?」

 

 最早、戦列は保てなかった、完全に崩壊するしかなかった。

 

 我先にと屋上から退避する生徒達。校舎内の結界維持組も次々と撤退を始める。

 

「ひ、ひぃいい……ッ!?」

 

 南館の屋上にいるウェンディもその場を放棄して逃げ出そうとするが――

 

 その時、足をもつれさせて、転んでしまう。

 

「あ……ッ!?」

 

 ちょうど、その時、巨人が校舎を破壊しようと、その豪腕を振り上げ――

 

 その拳が叩き付けられるであろう下には――腰の抜けてしまったウェンディがいた。

 

 最早、立ち上がることもできず、ウェンディはそれを呆然と眺め上げていて――

 

「ウェンディ!」

 

 戻って駆けつけたテレサが、そんなウェンディを庇うように覆い被さった。

 

「テレサ!?どうして…ッ!?は、早く逃げ――」

 

「……最後まで一緒よ、ウェンディ……」

 

 そして、巨人が容赦なく拳を振り下ろす。

 

 迫る圧倒的な質量と重量。

 

 その巨大な拳が、二人を校舎ごと無慈悲に押し潰そうとした――その瞬間。

 

 上がったのは、壮絶な爆炎。

 

 そして――

 

 それと同時に、金属が硬いものに当たり擦れる音。

 

 びしゃり!と咲くは、派手な血華。

 

「え?」

 

 ウェンディとテレサが恐る恐る顔を上げれば――

 

「げほ……」

 

「……ったく、お前…マジで…ごほ…世話が焼ける……」

 

 そこには紅い髪の娘と、茶髪の少年の背中…イヴとジョセフが立っていた。

 

 巨人が振り下ろした拳は、イブが超至近距離から放った爆炎の威力と、ジョセフが全力で振った大鎌で僅かに逸れ、その脇に大穴を穿つことになったのである。

 

 だが、ほんの僅か、イブとジョセフの身体に拳が掠ってしまったらしい。

 

 二人の半身は、スタボロの血まみれだった。

 

「イ、イブさんに…ジョセフ…?わたくし達を庇って……?」

 

「……貴女達、行きなさい」

 

 巨人が叩き付けた拳をゆっくり引き戻していく様を見ながら、イブが言った。

 

「え?」

 

「早く…行けと言ってんねんッ!そう何度も助けられんでッ!わかったらとっとと行けッ!」

 

 口から血を吐きながら鬼気迫るジョセフの一喝。

 

「ジョ、ジョセフ、貴方も――」

 

 逃げましょうと我に返ったウェンディが言おうとした瞬間、テレサが、ウェンディを引っ張るように慌てて屋上から退避していく。

 

「ちょっと、テレサ!?離してくださいましっ!?ジョセフが、ジョセフが――ッ!」

 

 ウェンディが何やら叫ぶが、テレサはウェンディを引っ張り屋上から退避する。

 

「……何よ…私、馬鹿みたい……」

 

「確かに、馬鹿みたいですね……」

 

「貴方は逃げないの……?」

 

「……逃げて何になるんです?」

 

 そう言い合いながら、再び拳を振り上げていく巨人を、イブとジョセフはぼんやりと眺めていた。

 

「……結界維持率51%…43%…くっ…39%…無念です」

 

 結界を制御するクリストフは、自分達が敗北したのを悟った。

 

 ついに【メギドの火】を防げる限界ラインである、40%を切ってしまったのだ。

 

 新たに現れた巨人のせいで、戦列も士気も、今や完全崩壊してしまったのである。

 

(……なるほど…”なんとか守り切れる”…最初は甘い攻めで、そう希望を見せかけておいて…限界が近づいた時に、本命の攻めで突き崩す…敵も底意地が悪い)

 

 してやられてしまった。

 

 一度こうなれば、後はもうどうしようもないところまで崩れ去るのみであった。

 

「終わりましたね…これからは……」

 

 後は一人でも多く地下区画に退避させ、恐らく、程なくして来るであろう【メギドの火】に対する生存率を、雀の涙ほど上げる作業だけだ…もっとも、雀の涙と表現するのもおごまかしい、低い確率であるが。

 

 クリストフは、もう保つ意味のない【ルシエルの聖域】の解呪を始めようとするが――

 

「≪法皇≫。【ルシエルの聖域】をそのまま保て」

 

 背後から、マクシミリアンが現れ、クリストフにそう言う。

 

「え?」

 

 クリストフはマクシミリアンの意図が掴めず、首を傾げるが。

 

「……やっと来たか」

 

 マクシミリアンは周囲を見て、にやりと笑っていた。

 

 

 

 

 

「あ、あぁ…そん…な…そんなぁ……」

 

 磔にされたルミアは涙をぼろぼろ流しながら、頭上に投射される学院崩壊の光景を見上げるしかなかった。

 

『フハハハハハハハハハハハハ――ッ!?どうだ、理解したか!?人間の無力さが!大いなる力の前に、人間のような塵芥は翻弄されるしかないのだ!だから――私はあの時、絶望し、人であることをやめたのだッ!』

 

 同じく、その光景を仰ぎ見る魔人が両手を広げて、哄笑する。

 

『さて…終幕だ』

 

 動けないルミアを放置し、魔人は玉座に歩み寄り、モノリスを操作し始める。

 

 そのモノリスに魔力が通い――≪炎の船≫全体が揺れ始める。

 

「ま、まさか……ッ!?」

 

『そうだ。あの忌々しい【ルシエルの聖域】は、すでに力を失った。最早【メギドの火】を阻むものはない。ゆえに【メギドの火】をもって、フェジテを灰燼に帰してやるのだ』

 

「やめてぇえええええええ――ッ!?」

 

 ルミアの悲痛な叫びを無視し、魔人は淡々とモノリスの操作作業を続ける。

 

 次第に≪炎の船≫に、致命的な何かがわだかまっていくのが肌で感じられた。

 

「お願いッ!やめてッ!」

 

『ふん…偽りの天使め。貴女はそこで己の無力さをかみしめているが良い。そして、祈ることだな。次に生を享けるときは…今のような出来損ないの身ではなく、完全なる存在として生まれることを』

 

「い、嫌ぁあああああああああああああああああああ――ッ!」

 

 ルミアの懇願も空しく――

 

 魔人はモノリスに文字を描き――最後の操作を、容赦なく終了した。

 

 

 

 

 ≪炎の船≫が――光った。紅く、赤く、光った。

 

 滅びをもたらす致命的な光が、学院を、フェジテを煌々と照らした。

 

 やがて、船底に再度生み出され、育った、太陽のようなその真紅の球体が――

 

 再び光の速度でフェジテに落とされた。

 

 フェジテ全土が、無限の白き虚無一色に染まっていった――

 

 

 

 

「ぁああああああああああああああああああああああああああああああ――ッ!?」

 

 自己崩壊一歩手前の、ルミアの悲痛な叫びが木霊した。

 

『見よ!あの儚さ無力さ塵芥ッ!あれが人間なのだぁあああああああ――ッ!』

 

 ルミアの悲鳴に、魔人の狂気じみた哄笑がアンサンブルする。

 

「あぁ…ぁ…ぁ……」

 

『さて……』

 

 真っ白に染まった頭上の映像を背に、魔人がルミアへと歩み寄っていく。

 

 滂沱しながら映像を呆然と見つめ続けるルミアは、もうとっくに壊れていた。

 

『ふん…不完全なる偽りの巫女とはいえ…彼女をそのような姿を見るのは忍びない…せめて、楽に止めてやろう…それが慈悲だ……』

 

 ルミアの前に立った魔人が、手刀を構える。

 

 ルミアはそんな魔人には何の反応も示さず、ただ頭上の映像を眺めている。

 

『逝ね』

 

 魔人が手刀を振り上げ――ルミアの頭に振り下ろそうとした――

 

 ――その時だった。

 

「……ッ!?」

 

 不意に、頭上を見上げるルミアの目に、光が蘇ったのだ。

 

『……なんだ?一体、何を…見ている?』

 

 この期に及んで、そのルミアの反応が理解できなかった魔人は、思わず振り返り…ルミアが見つめている映像を流し見る。

 

 その復帰した映像に――信じられないものが映し出されていた。

 

 灰燼と帰したフェジテが――

 

 地図上から消し飛んだはずのフェジテが――未だ健在。無傷。

 

 依然として、その存在をそこに主張していたのだ――

 

『ば、馬鹿なぁああああああああああああああああ――ッ!?』

 

 あまりにも信じられないその光景に、魔人は思わず絶叫した。

 

『馬鹿な!?何故だッ!?あの忌まわしい【ルシエルの聖域】は、維持限界である40%を切った筈だッ!もう【メギドの火】を防げる手段などないッ!なのに、何故…貴様らは滅びていないッ!?何故、滅びずにいるぅうううう――ッ!?』

 

 そんな魔人の問いに……

 

『……人間、舐めすぎなのよ、貴方』

 

 不機嫌そうに、そう答える者がいた。

 

『き、貴様は――ッ!?』

 

 いつの間にか――ルミアの傍らに、ナムルスが佇んでいたのだ。

 

『元々、人間だったくせに、人間を超えた力を手にして、人間の強さを忘れたのね。その傲慢さと愚かしさが――貴方を敗北させる』

 

「な、ナムルスさん……ッ!?」

 

『耳を澄ましなさい、ルミア。今の貴女なら、きっと聞こえるはずよ…彼らの声が』

 

「え……?」

 

 

 

 

 

 

 

「――な?結界を解呪しなくて良かったやろ?」

 

 校舎内の状況がにわかに騒がしくなったのを見て、マクシミリアンはほくそ笑んでいた。

 

「こ、これは――ッ!?」

 

 その様子をクリストフは目を見開いて驚くしかない。

 

 巨人という脅威を前に、屋上組も、結界維持組も敗走する中――

 

 突然、大勢の生徒達が流れに逆らうように校舎を駆け上がって――手当たり次第に、辺りの魔術法陣に手をつけ、結界維持の魔力を送り始めていたのだ。

 

 駆け上がった大勢の生徒達の正体は――クライスやエナといった地下の戦闘放棄組だった。

 

 放棄組達は、ナムルスから見せられたルミアと魔人の戦闘で見た、ルミアの隠しきれない真実が――臆病な彼らの心を動かしたのだ。

 

 放棄組の決意と覚悟を目にした結界維持組や屋上組は士気を静かに蘇らせ、再び持ち場につきはじめたのだ。

 

「結界維持率40%…41%…土壇場でギリギリ踏みとどまりました……ッ!」

 

「そうかッッッ!いやぁーっ!流石に死んだかと思ったわいっ!」

 

 クリストフの報告に、バーナードが歓喜の表情で拳を握り固めた。

 

「それと…連邦軍からサプライズだ」

 

 マクシミリアンがバーナードとクリストフに見るように前方を指さすと――

 

「行け、行け、行けッ!」

 

 先頭には、連邦陸軍大佐、エルテール=アーヴィングが声を張り上げる。

 

「あの巨人に、50口径をぶちかましてやれッ!」

 

 彼の背後から大勢の連邦軍が現れ、車両に付いている銃座からは50口径の重機関銃が火を吹き、残りの兵士達は、校舎内に入り、屋上に向かっていく。

 

 マクシミリアンとの通信の後、エルテールは全部隊に学院に向かうように命令し、援軍として現れたのだ。

 

「はははーッッッ!援軍かッ!こりゃぁ助かるわいッ!」

 

 この連邦軍からのサプライズプレゼントにバーナードがさらに歓喜の表情になった。

 

「ならば、わしらは何としても、あの巨人を止めるぞッ!いいな、これが最後の戦いじゃッ!全軍、全身全霊を持って、奮戦せよッ!」

 

「「「「おうッッッ!」」」」

 

 そんな中――

 

「ジョセフ――」

 

 マクシミリアンは、通信機ごしにジョセフにある命令を出すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ここいらで。

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