ロクでなし魔術講師ととある特殊部隊員   作:藤氏

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 どうぞ~


129話

 

 

 強化合宿の日々は、瞬く間に過ぎ去って――

 

 ――ついに、生存戦の日がやってくる。

 

 

 

 

 

 

 その日、アルザーノ帝国魔術学院は、奇妙な緊張の空気に包まれていた。

 

 グレンのクラス――二年次生二組の生徒達約四十人と、マキシムの教え子――模範クラスの生徒四十人が、学院の中庭に集まっている。

 

 無論、グレン、マキシム、生存戦の審判を務めるイブの姿もそこにある。

 

 そして、東西南北の校舎の窓から学院の生徒達が、この中庭の様子を…この学院の行く末を、固唾を呑んで見守っているのであった。

 

「やるだけのことはやってやったぜ……」

 

「ええ、後は全力を尽くすだけですわ」

 

 二組の生徒達は、緊張と静かな闘志を湛えており……

 

「あー、面倒臭ぇなぁ。マジでやんのか?勝負見えてるだろ、こんなの……」

 

「いいよいいよ、適当に遊んでやろうぜ?」

 

 模範クラスの生徒達は、怠惰と慢心に浸かりきっていた。

 

(ホンマ、こいつらマジで無能すぎやろ)

 

 それをジョセフとアリッサはどこまでも蔑んだ目で見ていた。

 

 あの程度の力で模範クラスなのだから、実現したら本当にこの学院は終わりだろう。

 

「さて、辞表を書く覚悟はできたかね?グレン君」

 

「はっ…どうだかな」

 

 マキシムの嫌みに、グレンが肩を竦めて応じる。

 

「それにしても…イブ君。まさか、君がグレン君側についていたとはね」

 

 そして、マキシムは、グレンの隣でそっぽを向いて佇むイブへ言葉をかける。

 

「君は非常に若く美しい。力も才能もある。実は、私は君のことをいたく気に入っていたのだよ。そんな三流魔術師になど与せず、これからは私の力にならぬかね?」

 

 紳士然を取り繕いながら、そんなことを言うマキシム。

 

「|弟子も弟子なら師匠も師匠ね《セ・ウン・ディシェポロ・エ・ウン・ディシェポロ》」

 

 アリッサが軽蔑するような目をマキシムに向けながらそう呟く。

 

「私なら、この学院で君に様々な便宜を取り計らってやれる。それに君の事情は知っているよ。私なら後々、君のお父上に口を利いてあげることもできよう。……どうかね?」

 

 だが。

 

「別に?私は、グレンに与したとかそんなんじゃないわ。ただ、父上に仰せつかった仕事をこなしただけ。教えを請われたから、務め通り教えただけ」

 

 露骨に色目を使ってくるマキシムに、イヴは冷ややかに鼻を鳴らすだけだ。

 

「そもそも、貴方みたいな小物が、私の父上に口利きなんてできるわけないでしょう?帝国に名高き三大公爵家の現当主よ?身の程を知りなさい」

 

「ぐっ……」

 

「|それでいてとんでもない勘違い野郎ときたもんだ《エ・パサット・ウン・ポ・ディ・テンポ、マ・エ・ウン・ラガッツォ・インコンプレシービレ》」

 

 その様を見て、嘲笑うように呟くジョセフ。

 

「……さっきから、レザリア語で話しているのは誰かね?」

 

 マキシムがジョセフとアリッサに睨み付けながら言葉をかける。

 

(この人、連邦嫌いの上に、レザリア嫌いと来たか…まぁ、レザリア王国の方はわからなくもないけど)

 

 ジョセフはやれやれと肩を竦め、

 

「いやぁ、すんませんね。帝国と王国が敵対しているの、忘れてましたわ。なんせ、連邦は多民族国家なもんで、つい他の言語を喋ってしまうんです。まぁ……」

 

 ジョセフは白々しく、両手左右にを開く動作をしながらそう言い。

 

「……お宅の生徒らと違い、()()()()()()()()()()()()()()()()()ですけどねぇー?」

 

 特に、女性にナンパというところを東西南北の校舎の窓から見る生徒達にも聞こえるように強調しながら、マキシムを侮蔑に満ちた目で見ながら冷ややかに言う。

 

「くっ…この田舎者(ヤンキー)風情が……ッ!」

 

「おい、エロジジィ。年甲斐もねえナンパは後にしろ。さっさと始めようぜ。俺とお前の決闘…生徒達同士の生存戦をな」

 

 グレンの斬りつけるような物言いに、マキシムが舌打ちした。

 

「ふん。いいだろう。生存戦…ルールは以前、君に通達した通りだよ」

 

 生存戦。魔術師の魔術戦競技の形式の一つだ。

 

 広大な競技フェイールドに参戦者全員をバラバラに配置し、競技開始とする。

 

 参戦者は、他の参戦者を探して魔術戦をしかけ、勝ち残っていく。不利だったり、魔力を温存したかったりしたら、逃げたり、隠れてやり過ごしたりするのもありだ。

 

 そして、最後の一人まで残った生存者、時間切れで生存者が複数出た場合は、撃破数がもっとも多い生存者が優勝…というのが、基本的な生存戦のルールである。

 

 ただ、今回は、グレンのクラスとマキシムのクラスの勝負。

 

 ゆえに、単純に両クラスの生存者の多い方が勝者となる。

 

 魔導兵団戦と違うのは――全体を俯瞰できる指揮官がいない点。

 

 競技参戦者は全て自己判断で動き、その繰り返される局地戦を戦い抜かなければならないということだ。

 

「それと、肝心の脱落基準なのだが…サブストによる致死判定など温いと思わぬか?」

 

 マキシムがにやりと笑いながら、そんなことを言った。

 

「ゆえに、今回の勝負は、気絶…単純な戦闘不能を致死判定としよう。何、使用可能な攻撃手段は、護身用の初等呪文のみ…大したことはあるまい?」

 

 殺傷能力の低い初等呪文のみで、戦闘不能を致死判定…それは、つまり。

 

(つまり、連中は嬲る気満々ってこと?)

 

 アリッサがジョセフの耳に近づき囁く。

 

(まぁ、そういうこった。つまり、こちらもやつらを嬲っていいってことさ)

 

(ふぅん?嬲っていいのね?)

 

(……殺さない程度にしなさいよ)

 

(……了解)

 

 そう二人は囁き合うが……

 

((((……二人とも、怖ぇ……))))

 

 二人の周囲にいたカッシュを筆頭とした二組の生徒達は、脂汗を垂らしながら聞いていた。

 

 他にも、サブストルールにした場合、その致死判定の審判を務めるイブが、グレン贔屓の判定を下すことを警戒したのかもしれない。

 

 いずれにせよ、グレンは受け入れるしかない。

 

 ルール選択は決闘の受理側にある。

 

「良いかな?それでは、早速、『裏学院』をここに開放しよう」

 

 ルールを確認し終えて、マキシムが『アリシア三世の手記』を開く。『裏学院』の鍵であり門…その機能を制御する一種の魔導書だ。

 

「待った。こっちからも追加ルールだ」

 

 マキシムが動く前に、グレンが突然、口を挟んだ。

 

「戦闘不能を致死判定にするのはいい。だが、今回の生存戦、炎熱系呪文の使用は全面禁止だ。それを破ったら一発反則退場…この追加ルールの要求を呑んでもらう」

 

 途端、模範クラスの生徒達から侮蔑の声と視線がグレンへ一斉に集まった。

 

「ぷっ…炎熱系禁止だってよ?だっせぇ」

 

「ぬりぃ連中だなぁ…そんなに怪我が怖ぇのか?」

 

 炎熱系呪文は、護身用の初等呪文でも特に怪我しやすい危険な魔術だ。

 

 戦闘不能を致死判定にすると聞いて、グレンが泡を食った…模範クラスは当然そう判断する。

 

 だが、グレンは構わず、追加ルールを主張し続ける。

 

「互いに条件は同じだろう?頼む、炎熱系呪文だけはなしにしてやってくれ」

 

 そんなグレンの脳裏に蘇るのは――やはり、あの怪文書だ。

 

 ――火を使うな。×にされて、××される。絶対に、火を使うな――

 

 あの警告だけは…何か嫌な予感がするのだ。

 

「炎熱系の禁止…?……ほう、そうか、そういうことか……?」

 

 すると、マキシムが何か合点がいったようにグレンを睨みつけていた。

 

「あのくだらんメモ書きの悪戯は、やはり君の仕業だったか、グレン=レーダス」

 

 そんなマキシムの言葉に、グレンは目を見開いた。

 

(この物言いは…まさか、あの怪文書、マキシムのやつにも送られていたのか?)

 

「ふん。あんなものを送りつけて、一体、なんの揺さぶりか作戦かは知らぬが…聞かんな。そもそも、君にルール決定権は……」

 

 グレンの悪戯と決めつけ、マキシムはグレンの進言を突っぱねようとするが。

 

「炎熱系呪文なしでやってくれるなら、私がこの決闘戦の景品になってあげるわ」

 

 すまし顔で腕組して佇むイヴが、きっぱりとそう言っていた。

 

「イヴ!?」

 

「ええ、貴方が勝ったら、私は貴方の陣営についたげる。貴方の秘書でも愛人でも、なんでもやってやるわよ。……これなら悪い条件じゃないでしょう?」

 

「ぬ……」

 

 すると、優美なラインを描き誇るイヴの肢体を、マキシムは頭の天辺からつま先まで、舐めるように眺め…微かに喉を鳴らして。

 

「……ふ、ふん。いいだろう。気にくわないが…それで手を打ってやる」

 

 見事なまでに釣られるのであった。

 

「……どうせなら、”この学院の女全員も自分達の戦利品にしてやる”って言えばいいのにな。ホント、タマ無し野郎どもだな(ジュ・スィー・ヴァモ・アン・ギャ・セーレ)

 

 そんなマキシムを、ジョセフは皮肉たっぷりに言う。

 

((((……絶対、ウェンディのことで怒ってる……))))

 

 いや、当然だし、なんとなくそうなるだろうなと、二組の生徒達はジョセフが放つ背後のオーラを受け、脂汗を垂らしながら頬を引きつらせていた。

 

(それにしても…これで、あの怪文書がマキシム側が仕掛けた戯れや罠の類ではないということが、ほぼ確定した)

 

 つまり、あの怪文書は善意の第三者の可能性が非常に高いということだ。

 

(したがって、『裏学院』での炎熱系呪文の使用は、本当に”何かが拙い”ということだ。……『裏学院』に『アリシア三世』…都市伝説レベルやけど、いわく付きの厄ネタばかりだからな。この生存戦…何かが起きるかもしれないな)

 

 ジョセフがグレンとイブを見ると、二人は声を潜めて何かを話している。多分、あの怪文書のことなんだろうが。

 

「さて。準備はいいかな?各々方。早速、始めよう……」

 

 マキシムが『アリシア三世の手記』のとある頁を開き。

 

「……≪開門≫」

 

 そのとある一文を左手の人差し指でなぞる。その途端、魔力が手帳を走って、なぞった一文が強く光り輝き始め…すると、それに応じるかのように……

 

「――ッ!?」

 

 ぐにゃり、ぐにゃりと、周囲の校舎が、風景が飴のように歪んでいった。

 

 そして、中庭に集った者達を中心に、東西南北の校舎が時計回りに回転し始める。

 

 人間達はそのままに、世界だけが回転していく。

 

 その加速度は徐々に加速し、際限なく加速し、歪む校舎と回転する世界のため、風景が徐々に人の目に認識不能となっていく。

 

 そして、その歪みが回転の中で――新たな風景を徐々に結像していく。

 

 ある臨界点を過ぎると、世界の回転は徐々に緩やかになっていき…やがて、世界の回転が完全に止まると。

 

 目の前には見たこともない風景が広がっていた。

 

 そこは――どこかの建物のエントランスホールであった。

 

 背後には門のように巨大な正面玄関口があり、その門には、暗黒に銀河が輝く大宇宙のような空間が無限に湛えられている。

 

 もし、そこから足を踏み外したら、無限の闇にどこまでも落ち続け、二度と戻って来られないような気がした。

 

 ホールはとても広く大きく高い。石積みの壁や石を敷いた床がむき出しになっており、内装は魔術学院のものより、ひたすら無骨。屋敷というより、砦と称した方が良いかもしれない。

 

 辺りは薄暗く重苦しい雰囲気。壁のあちこちに設置された古めかしいランタンの光が辛うじて闇を払っている。

 

 ホールの奥には吹き抜けの上階へと続く重厚な階段があり、ホールの周囲にはいくつもの扉が設置されているのが見えた。

 

 グレンは吹き抜けの天井を見上げる。

 

 一体、ここは何層あるのだろうか。上の方は深淵の闇に呑まれ、見えない。

 

 そのエントランスホールの大きさが、天井の高さから、ここがとてつもなく巨大な建物の内部だということが、否応なく予想できた。

 

「ま、マジかよ、これ……?」

 

「パねぇ…こんなもんが俺達の学院の裏側に……?」

 

 その場に会した生徒達は、模範クラスも含めて、皆一様に唖然としている。

 

「こ、これが、別次元の異界に作られたっていう『裏学院』だってのか……?」

 

「大規模とは聞いていたけど…限度ってものがあるでしょう?」

 

 グレンも。イヴも。

 

「り、理解したかね?この『裏学院』の校舎を有効活用することが、どれだけの利益をもたらすかということを……」

 

 張本人のマキシムすらも圧倒され、戦いている。

 

「…………」

 

 ただ、唯一メイベルだけが、その圧倒的な偉容を前にしても、なぜいかいつもの冷静さを崩さず、周囲の様子をちらちらと窺っていた。

 

 一同がひとしきり『裏学院』の圧倒的スケールに驚き倒した後で。

 

 マキシムは再び『アリシア三世の手記』のとある頁の文面を、次々となぞっていく。

 

 すると、ホールの中央で呆けている生徒達の前に、『門』が出現するのであった。

 

「さて。その『門』は、くぐる者を『裏学院』の校舎内のいずこかへ、ランダムワープさせるように設定されておる。生徒達の初期配置はこの『門』で決まるのだよ」

 

「アンタの生徒が、勝負に有利な初期配置になる仕込みがないっていう保証は?」

 

「やれやれ…そんな小細工、君の生徒ごときに必要あるまい?」

 

「生徒達の初期配置は、私が審判として広域索敵結界で確認するわ。不正は不可能よ」

 

 最後に、その他細々としたことを、マキシムやイブと確認し合って。

 

 グレンは裏学院の規模に圧倒されている二組の生徒達を振り返った。

 

「ようし、お前ら!」

 

 呆気に取られていた生徒達が我に返り、グレンへ視線を集める。

 

「この学院の未来とか、俺のクビとか、今は気にすんな!とにかく全力でやれ!この二週間で培ったこと、全部出してくりゃそれでいいっ!」

 

 すると、力強く笑うグレンのそんな言葉に勇気をもらったのか……

 

「もちろんよっ!?先生!私達に任せてくださいっ!」

 

「はい!頑張りますね!」

 

「ん」

 

 システィーナ、ルミア、リィエルが力強く応じて。

 

「よっしゃ!皆、気合入れて行こうぜッ!」

 

「ええ、特訓の成果…見せてあげますわっ!」

 

「ふん…やられっぱなしは趣味じゃないんでね」

 

 カッシュ、ウェンディ、ギイブルを筆頭に、二組の生徒達が沸き立つ。

 

「……聞いたな?初等呪文限定と戦闘不能が致死判断…OK?」

 

「うん、わかった。敵に遭遇したら?」

 

「……殺さない程度とさっきの条件を守れば…あとはお前の好きなようにしろ」

 

「ふふっ、了解」

 

 ジョセフとアリッサはそう言い、今までの大人しい雰囲気とは一変、好戦的な雰囲気を醸し出す。

 

 そんな二組の姿に、模範クラスの連中が嘲笑を浴びせるが、最早誰も気にしない。

 

「よっしゃあ!いざ、出陣じゃあああああああああ――っ!」

 

 二組の生徒達は、意気揚々と『扉』へ向かうのであった――

 

 

 

 

 

 ――たんっ。

 

 足音軽く着地する音が、辺りに響き渡った。

 

 しん…とした静寂が、じんじんと耳朶を打つ。

 

「……ふーん」

 

 『門』をくぐり抜けたジョセフが、油断なく周囲を探ると。

 

 そこは、古めかしい建築様式で建てられた、とても広い石造りの部屋のようであった。

 

 教壇と、延々と並ぶ長机がある。天井はとても高い。

 

 当然、自分以外、誰もいない。

 

 ここは――教室なのだろうか?だとしたら、やはり『裏学院』は、表の学院とは比較にならないほどの規模を誇る巨大校舎なのだろう。

 

 窓はない。そのため、酷く暗く、視界が悪く、息が詰まるような閉塞感がある。

 

 壁に灯るランタンの火は頼りなく、まるでどこかの牢獄のような雰囲気であった。

 

「これが『裏学院』…確かに広いが、こんな陰気臭いところに通うぐらいなら、大寒波の中のニューヨークの方がマシだな」

 

 もう生存戦は始まっている。ジョセフはそう呟きながら、周囲を見渡す。

 

「……ん?」

 

 ふと、ジョセフはそれに気付いた。

 

 教室の壁に掲示板のようなものがあり…そこに羊皮紙が張ってある。

 

 その羊皮紙には、こう書かれていた。

 

 

 

 

 

 ――校舎内の火遊び厳禁

 

 ――これを犯した者は『裁断の刑』に処す

 

 学院長・アリシア三世

 

 

 

 

「火遊びした者は『裁断の刑』に処す、か。……裁断という文字が出た途端に、ロクでもないことが起こりそうだわ……」

 

 ジョセフは掲示板に張ってある羊皮紙を見て、目を細めた。

 

 まぁ、今は言っても始まらない。ジョセフはもうこの場に用はないと、動き始めることにした。

 

「さて…まずは、誰と合流しようか…アリッサと合流するか、ウェンディと合流するか…はてさて……」

 

 ジョセフは教室を出て小型のドローンを展開し、持っている右手で紙飛行機を飛ばすように、スナップを利かせて投げた。

 

 ドローンは、ブゥーンっと小さい機械音を出しながら、廊下の奥に消えていった。

 

 そして、ジョセフも迷路のように入り組んだ廊下をゆっくりと歩き始めた……

 

 

 

 

 








 ここいらでよかろう。

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