ロクでなし魔術講師ととある特殊部隊員   作:藤氏

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 それでは、どうぞ。


153話

 

 

 

 

 

 上昇する。上昇する。上昇する――

 

 暗闇の中を、モーターが唸りを上げながら、どこまでも上昇していく。

 

 全身を襲う無重力の浮遊感。上から殴りつけてくる圧倒的な風圧。

 

 全身の血が下がっていく不快感と嫌悪感を堪えながら、このまま遥かなる天蓋を突き破ってしまわんばかりの勢いで、上昇していく――

 

 視界不良であるがゆえ、今にもこの勢いのまま天井に激突する――そんな恐怖を堪えながら、じっと、上昇に堪える、堪える、堪える。

 

 ――やがて、その忍耐も限界に達し、思わず叫びだしそうになった――その時だ。

 

 唐突に、暗黒の視界が一転、銀白の世界へと変貌した。

 

「――ッ!?」

 

 ――抜けた!

 

 ジョセフは改めて自分達の状況を確認する。

 

 ドローンの下部にある左右の出っ張りに、ジョセフとアリッサがそれぞれ掴んでおり、途中で落とされないように堪えている。

 

 元々、偵察用の無人機として使われているドローンに二人の男女がぶら下がる。

 

 我ながら、無茶苦茶なことをしてるな……ジョセフは自分の行動に呆れてしまう。

 

 頭上に広がるは、厚ぼったい雲と吹雪吹き荒れる大空。

 

 周囲には、自分達とほぼ同じ目線で、折り重なって並ぶ三角の雪化粧連峰。

 

 眼下には、たった今、自分達が抜けてきた大穴が、ぽっかりと口を開いていた。

 

 その穴からは、箒に横座りしているセリカとシスティーナ、ルミア、箒の尻あたりに片手でぶら下がっているグレンと、グレンの小脇に小動物のように抱えられているリィエルが、ちょうど、穴から抜けたところであった。

 

(本当に通じていたなんてな……)

 

 そう、ここは山頂――アヴェスタ山脈の頂上であった。

 

 大穴が口を開いている以外は、意外となだらかな平面が広がる山頂。グレン達は今、ようやくそこに辿り着いたのである。

 

「……ジョセフッ!」

 

「ああ、わかってる……ッ!」

 

「おわぁ――ッ!?」

 

「きゃあああああああ!?」

 

 だが、穴を抜け出した途端、地上とは比べものにならないほどの猛吹雪の爆風が、横殴りにジョセフ達とグレン達を襲う。

 

 ドローンが、箒が、ぐらりと大きく傾き、ガクガクと制御不能な挙動をし始める。

 

「これ以上は無理だ。着陸すっぞ」

 

 ジョセフがドローンを操作し、そのまま近場の地面へ急降下で向かった。

 

「ふっ――」

 

「よっと」

 

 ジョセフとアリッサは、柔らかい雪面にそっと着地するように上手く着地するが。

 

「どわぁあああああ――ッ!?」

 

「きゃんっ!?」

 

 同じくセリカが箒で急降下し、グレン達は、雪面に叩き付けられるように着地して、その勢いで周囲に投げ出され、雪上をごろごろと転がっていった。

 

「って、おい!?もっと、スマートに下ろせよ、こんちくしょう!」

 

「いや、そんなん無茶ですから……」

 

「無茶言うな。こんな気流も読めないデタラメな嵐の中で、誰も死なせなかっただけ、私の腕の凄さを褒め称えて欲しいね」

 

 対するセリカは悪びれもせず、すまし顔であった。

 

「相変わらず無茶苦茶する人だわ……」

 

「あはは、リィエル、大丈夫?」

 

 雪の中に頭から突き刺さっているリィエルを助け出すシスティーナとルミア。

 

「……ドローン、壊れた……」

 

 無茶苦茶な着陸でぷすぷすと煙を上げているドローンを見て、しゅんとするアリッサ。

 

 そんな一同を前に、セリカが言う。

 

「さて、お前達、心の準備は良いか?」

 

「――ッ!?」

 

 セリカに促されずとも、気付いた。

 

 ――来る。

 

 この上空に荒れ狂う猛吹雪の向こう側から、何かが来る。

 

 塵芥の如き矮小なる人を蹂躙し、翻弄し、圧倒する大自然の猛威たる吹雪。それすらも真っ向からねじ伏せ、真っ二つに割り裂き、さらなる災厄の嵐をその翼で巻き起こして。

 

 人の身で御身の前に立つことすら傲慢でおこがましい、絶望的で圧倒的で強大なる存在が、遥か大空より舞い降りてくる。

 

 そして、その視界を白く染める吹雪のスクリーンの向こう側に、その巨体の陰影が映し出された、その瞬間――

 

 竜の咆哮が、グレン達の全身を殴りつけ、大空を震撼させた。

 

「く――ッ!?」

 

 魂が軋み、肌が痺れるその威力に、歯を食いしばって堪えていると。

 

 ずん。重い地鳴りと共に、その竜は、グレン達の前に現れていた。

 

 見上げるほどの巨躯、白銀に輝く鱗、全身に漲る暗黒のオーラ。

 

 どこまでも蒼く燃える蒼眼が、グレン達を真っ直ぐ見下ろしている。

 

 思わずグレンはその猛々しい偉容を目に、心胆から竦み上がるが……

 

「よう、白銀竜。……いいや、魔将星が一柱、白銀竜将ル=シルバ」

 

 セリカはコートの裾をばさばさとはためかせながら、悠然と竜の前に立ちはだかる。

 

 山の如き竜を前に、引かず臆せず立つその背中は、どこまでも雄壮で――

 

 そして、ただ一言、こう告げた。

 

「決着を付けに来たぜ」

 

 ……こりゃ、一生かかっても追いつけねえな。

 

 こんな状況だというのに、グレンは妙に納得して苦笑するしかない。

 

『来たな、空よ……ッ!待っていた……待っていたぞッ!』

 

 憎しみに燃える声色と瞳で、竜が吠える。

 

『我は元々、聖の側に属する存在だった……ッ!それを、貴様のせいで、見るも悍ましき邪の存在へと貶められたのだ……ッ!見よ、この無様な姿ッ!全て貴様が……貴様がぁああああああ――ッ!』

 

 竜の吠え声が物理的な圧力となって、グレン達を正面から殴りつける。

 

『憎い……ッ!我は貴様が憎いッ!憎いのだぁああああああ――ッ!殺すッ!殺してやるッ!我を利用し尽くし、ゴミのように捨てた貴様もッ!我を崇めるだけ、崇め、何も返さなかった矮小なる人間風情もッ!皆、皆、まとめて皆殺しにしてやるッ!我が積年の怨嗟を、氷結界にて思い知るがいいッッッ!』

 

 竜の吐き出すは、なんたる特濃で膨大なる呪詛。

 

 普通の人間ならば、その呪詛に当てられただけで、魂を砕かれてしまうだろう。

 

 グレンも、たった一人で立ち向かっていたなら、その呪詛だけで心を折られ、呆然とその場に膝を折っていただろう。

 

 だが――

 

「……あ?うっさいな、黙れよ、トカゲ風情が」

 

 セリカがさらりと受け流し、鬱陶しそうに言った。

 

『な――』

 

 少しは殊勝な態度を期待していたのか。さしもの竜も、あれだけの呪詛と怨嗟をぶつけてもけろりとしている相手に、言葉を失う。

 

「悪いな。私、具体的に、お前に何をしたのか、なーんにも覚えていないんだわ。おまけに興味もないし」

 

『…………』

 

「ただ、お前みたいな、はた迷惑な害獣放っておくと、私の可愛いバカ弟子と、その可愛い教え子達がピンチなんでね。だからこうしてわざわざ駆除しに来てやったってわけだ。私とお前の因縁?過去?恨み?そんなん知るか」

 

『…………』

 

「今、私が興味あるのはな、どうやって、お前をステーキにしてやろうかってのと……どうやって、バカ弟子に良いところを見せてやろうかってのと。……それだけさ」

 

『…………』

 

「なんか、ようわからんが、昔の私がお前に迷惑かけたみたいでごめんな!だが、それはそれ、これはこれ。……とっとと、くたばれ、ドラゴン」

 

 にやりと、セリカはどこまでもふてぶてしく悪党笑いをして、親指で喉元をカッ切る仕草をするのであった。

 

『ぉ――』

 

 しばらく、竜は絶句して――

 

『ぉおおおおおおお――ッ!空ぁああああああああああああああああ――ッ!』

 

 ――この世全てを焼き尽くさんばかりの憎悪と憤怒をまき散らすのであった。

 

「……これはひどい」

 

 ジョセフが顔を引きつらせながら、呟いた。

 

 なんていうか酷すぎる。昔に苛められて恨み言をぶつけてくるいじめられっ子に、いじめっ子が、”そんなことは忘れた、それよりパン買ってこい”と言ってるようなものだ。

 

「……お前さぁ?いや、事情はわからんからなんとも言えねーけど……それでも、お前さぁ?」

 

「手筈通りやるぞ、グレン」

 

 呆れるグレンへ、セリカが毅然と告げる。

 

「知っての通り、私は長期戦が出来ない。だが、自惚れでもなんでもなく、正面から竜とやり合えるのは――世界広しといえど、私だけだ」

 

「ああ、狙うは短期決戦――」

 

「私の命、お前に預けたぞ、バカ弟子」

 

「……任せとけ、クソ野郎」

 

 こうして。

 

 グレンとセリカが力強く頷き合って、並び立ち――

 

『ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――ッ!』

 

 竜の咆哮と共に、竜が大翼を広げ、そんな二人へと飛びかかる。

 

 スノリアの最も空に近き、高き場所で。

 

 グレン達と竜の壮絶なる戦いが始まるのであった――

 

 

 

 

 

 いと高き広大無辺――果てしなき天頂の中空に炸裂する、竜の咆哮。

 

 魂を打ち抜く衝撃が千里を走り、シルヴァスノの峰々を、地の底から揺るがす。

 

 そして、遥か大空より強暴たる剛勢で迫るは――暴虐なる竜の顎、凶壮なる竜の爪、圧倒的巨躯が誇る大質量。

 

 本来、それは何者にも抗い難き、荒ぶる大自然の暴威の具現。

 

 遍く全てを蹂躙し尽くす絶望的暴力の権化。

 

 だがしかし、セリカの真紅の双眸は、臆さず引かずそれを真っ直ぐ見つめ――

 

「≪≪≪吹き飛べ≫≫≫――ッ!」

 

 呪文を唱えた。三つ重ねられた、改変一節詠唱だ。

 

 たった一言で、三種のB級軍用攻性呪文、黒魔【プラズマ・カノン】、【インフェルノ・フレア】、【フリージング・ヘル】が同時起動される。

 

 詠唱さえ出来れば超一流と称されるB級を、ただの一節詠唱で三つ起動する、セリカ=アルフォネアを象徴する絶技――三重唱。

 

 収束稲妻が天を裂かんばかりに咆哮し、灼熱業火が吹雪を呑み込まんばかりに怒り狂い、絶対零度の凍気がその輝く牙を剥いて立ち上がる。

 

 超威力三属性が、三方から、空から迫る竜へ襲いかかる。

 

 並の竜ならば、これで、肉片の一欠片も残らず消滅すること必須――

 

 だが。

 

『カ――――ッ!』

 

 竜の咆哮と共に、竜がその顎を開く。

 

 咆哮が凍てつく波動となって拡散し、セリカの放った呪文を呑み込む。

 

 次の瞬間、セリカの呪文が音を立てて弾け、雲散消滅する。

 

「ほう?ならば――≪其は摂理の円環へと帰還せよ・――≫」

 

 さらに呪文を唱え、セリカが瞬時に強大な魔力を練り上げる。

 

「――以下、呪文省略ッ!消し飛べッ!」

 

 そして振り上げた左手から、極光の衝撃波が極太レーザーとなって放たれる。

 

 黒魔改【イクスティンクション・レイ】。

 

 あらゆる物資を根源素レベルまで分解・消去するセリカの奥義。

 

 だが、それすらも――

 

 竜が、竜の咆哮と共に放った凍てついた波動が、打ち消してしまう。

 

 舞い散る魔力の残滓が煌めきながら霧散していく中、セリカがひゅうと口笛を吹く。

 

 超極低温の世界では、あらゆる分子の運動が停止する。エネルギーがゼロとなる。

 

 その現象を利用して、あらゆるエネルギー操作系の攻性系黒魔術を問答無用で打ち消してしまう竜の咆哮【凍てつく吐息(バニッシング・フォース)】。

 

 古き竜が世界最強の存在である大きな理由の一つだ。

 

 そして、セリカの呪文を打ち消した竜が、うなり声にも似た呪文を紡ぐ。

 

『≪■■■■■≫――ッ!』

 

 大自然へと直接語りかけ、それを支配する古き竜の言葉、竜言語魔法(ドラグイッシュ)だ。

 

 竜の言葉に応じ、周囲の大自然がセリカに対して猛然と牙を剥く。

 

 吹雪は不自然に渦を巻いて、億千本の真空刃と化し、セリカをバラバラに切り刻まんとする。空に厚く重なる雲は、落雷の乱舞をセリカに見舞い、降りしきる雪は結晶化し、億百の鋭き刃へと変貌する。

 

 そこはまるで世界の終末が、あるいは地獄か。

 

 脆き人間など瞬時に粉々になる超威力が、容赦なくセリカを襲う。

 

 が――

 

「≪≪極光の隔壁よ≫≫!」

 

 黒魔【インパクト;ブロック】を二重唱で唱える。

 

 半球状の光のドーム障壁が、セリカを中心にグレン達をすっぽりと包む。

 

 一度に一方向しか防御できない【フォース・シールド】とは異なり、【インパクト・ブロック】は広域全方向を同時に防御する上位呪文だ。

 

 セリカはそれを二重に張って、竜言語魔法の威力を全ていなしたのだ。

 

 だが、強大な竜言語魔法すら受け止めたその【インパクト・ブロック】を――

 

『ォオオオオオオオオオオオオオオオオオ――ッ!』

 

 その光の隔壁面に、突進してきた竜の爪と顎が激突。

 

 その瞬間、山を崩さんばかりの衝撃が鳴動する。

 

 硝子が盛大に割れ砕けるような音を立てて、隔壁が割れ砕け、四散する。

 

 間髪容れず超接近してきた竜の牙が、爪が、セリカに肉薄する。

 

「≪来い、暑苦しいやつ≫!」

 

 が、セリカが手招きするように、呪文を叫ぶ。

 

 途端、セリカの背後に全身を燃えたぎる炎に包まれた巨人が現れ、その両腕で竜の突進を受け止めていた。

 

 召喚【サモン・オーズ・レプリカ】。三十六魔将が一柱≪紅蓮の炎帝≫オーズ、その概念を、マナで一時的に受肉させて複製・行使する疑似召喚術だ。

 

 極低温の吹雪を纏う竜、超高熱の 爆炎を纏う巨人。

 

 真っ向から組み合う両者の力は一瞬、拮抗するかのように思えたが――

 

 次の瞬間、炎の巨人の全身が凍てついて、その巨体は粉々に爆散する。

 

「はは、まぁ、ハリボテの悪魔じゃそんなもんか」

 

 だが、すでに準備は出来ている。

 

 セリカの左手にあるのは、高出力エネルギーで形成された、黄金色に輝く光の剣だ。

 

 今作ったその術は、名付けるなら、黒魔改【イクスティンクション・ブレード】。

 

 セリカお得意の【イクスティンクション・レイ】――それを放出するのではなく、刀剣の形に収束させたのだ。

 

「しぃ――ッ!」

 

 その光の剣を、【ロード・エクスペリエンス】で英雄の剣技を乗せて一閃する。

 

 白銀の吹雪を切り裂き翔けるは、金色の彗星。

 

 その剣先から、唸る鞭のように伸びる剣閃が、竜の胴を薙いだ。

 

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――ッ!?』

 

 凄まじい苦痛の叫びで喉笛を震わせて、竜が羽ばたき、急上昇――セリカの剣の間合いから離れる。

 

 その衝撃で、周囲に降り積もった雪が悉く吹き飛び、岩肌が露わになった。

 

(ち――浅いか!エリエーテの剣技が完璧なら、今ので決まっていたんだが!)

 

 歯噛みするセリカ。今の一撃は精々、竜鱗を切り裂いた程度だ。

 

 ――真銀に匹敵する竜鱗を切れる時点で、最早、固有魔術レベルの偉業なのだが。

 

『己……ッ!己ぇえええええ――ッ!空ぁああああああ――ッ!』

 

 竜が巨大な氷の刃を、セリカの頭上へ雨霰と降り落とす。

 

 それを再展開した【インパクト・ブロック】で悠然と受け止めるセリカ。

 

 ついでのように、セリカは召喚【メテオ・スウォーム】を指鳴らしで起動し、猛り狂う竜の頭蓋を狙って、遥か天空より隕石を落とした。

 

 キィンという衝撃波と共に、竜の頭部へ炸裂する隕石――大爆発。

 

『グワァアアアアアアアアアアアアアアア――ッ!?』

 

 その衝撃で為す術なく吹き飛んでいく竜。

 

 周囲の山々へと高速四散し、無数の傷痕を刻みつける、燃える隕石の破片。

 

 まき散らされる、怨嗟と憎悪と憤怒。

 

 構わず、セリカはさらに呪文を唱え、竜へ反撃の暇も与えず追撃を仕掛ける。

 

 セリカと竜、両者が放つ稲妻と稲妻が、虚空で幾度となくぶつかり合った。

 

 その壮絶なる立ち回りを見た者は誰でも気付くだろう。

 

 世界最強の魔術師と、食物連鎖の頂点に立つ最強の竜。

 

 その戦いは完全に拮抗――どころか、セリカが圧倒していた。

 

 長き時を経ることで、周辺の大自然をも支配するに至った、古き竜。

 

 本来ならば、帝国軍が、帝国宮廷魔導士団が、総力を挙げて決死の討伐作戦を敢行し、半壊あるいはそれ以上の大損害を被って尚、倒しきれるか否か分からない――むしろ、敗色濃厚――それほどの相手。

 

 そんな相手を、正面からねじ伏せる、絶対的な魔力と知恵、圧倒的な暴力。

 

 曰く、≪灰燼の魔女≫、≪世界≫、≪惨劇の魔王≫、≪竜殺し≫――

 

 これが。

 

 これこそが、セリカ=アルフォネア。

 

 二百年前、外宇宙の邪神を斃した英雄にて、世界に名高き第七階梯なのだ――

 

 

 

 





 今回はオレゴン州です。

 人口400万人。州都はセーラム。主な都市にポートランド、ユージーンです。

 愛称は、ビーバーの州で、33番目に加入しました。

 1843年にオレゴン・カントリーの自治的な政府を樹立した交易業者、探検家および開拓者が訪れるまでは、アメリカ・インディアンの多くの部族が住んでいました。

 1848年にオレゴン準州が設立され、1859年2月14日にアメリカ合衆国33番目の州に昇格しました。

 ワシントン州(首都ではない)、カリフォルニア州と共にリベラルな気風で、保守的な中西部に対して「レッドウッド・カーテンの向こう側」と称されます。
 
 現代の先進国では珍しい直接民主制によって作られ、州、郡からも独立した地域政府メトロを擁します。

 森林に囲まれた美しい州ですが、ポートランドという大都市があるお陰でそこまで田舎州とは呼ばれません。

 NIKEの本社がある州としても知られます。

 このポートランドは全米で住みたい街ナンバー1に何度も輝いたことがあるほど、森に埋もれ……囲まれた自然豊かな大都市で、治安もかなり良いです(IT産業も盛んで、その愛称がシリコンフォレストと呼ばれるほど)。

 なお、単純にポートランドと言うと、現地からはwhich?(メイン州にもそれなりに有名な都市があるため)と質問されることもあります。両方とも人気が高いだけに紛らわしいです。

 果樹栽培が盛んです。イチゴでも有名……なイメージがある方は多分CMのせいです、はい。

 感想、お待ちしておりますおすし。
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