ロクでなし魔術講師ととある特殊部隊員   作:藤氏

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というわけで、どうぞ。


165話

 

 

 

 ――正直に言えば。

 

 この時ばかりは、グレンも”ジョセフに勝ち目はない”と本気で思っていた。

 

 ジョセフが、同年代の学院の中では規格外の強さを持っている生徒――システーナはもちろん、リゼやジャイルと比べても頭一つ、二つ飛び抜けているのは知っている。現役の軍人だからむしろ当然だ。

 

 ジョセフと出会って以来、数多くの事件・騒動で共に対処してきた者として、ジョセフの力を、グレンはデルタを除く他の誰よりも知っていると自負していた。

 

 それを差し引いても――≪剛毅≫のファーガス、≪太陽≫のニコル、≪節制≫のシャルロッテ――この三人は、あまりにも規格外に過ぎた。

 

 三人が三人とも、最早、禁呪に近い力を持つ固有魔術を所持している。

 

 シャルロッテがジョセフを”凡庸”と揶揄したように、確かにジョセフは固有魔術はグレンはあまり知らないからともかくとして、眷属秘呪のような、個々にオンリーワンな特殊で強力な秘術の類いを、グレンが知る限り所持していない。使用しているのは見たこともない。

 

 ジョセフが主力にしている魔術は、小銃、拳銃、トマホーク、大鎌を主体にした戦闘。

 

 むしろ、ここ最近、魔術を使っているのを見たのは裏学院での生存戦で【ショック・ボルト】を使っていたくらいで、軍用魔術を行使してるところは見たことがない。

 

 ジョセフの戦闘スタイルは、グレンの上位互換のような、似たような戦闘スタイルだ。

 

 ゆえに――勝ち目はない。

 

 直接、連中と戦い、連中の規格外さ、化け物さを肌で感じたからこそ、わかる。

 

 ジョセフに勝ち目はない。そう思っていた。

 

 そう、思っていたのだ――

 

「うっそだろ……?」

 

 だからグレンは、眼前で展開される光景に、唖然とするしかなかったのだ。

 

 遠くで、ジョセフが遺跡都市の上空を駆けている。

 

「あはははははッ!ほら、鬼さんこっちやで、早く捕まえてやー」

 

 黒魔【ラピッド・ストリーム】の連続起動――『疾風脚』で、朽ちかけた建造物の屋根伝いに、壁伝いに、撃風を巻いて、恐ろしく素早く駆け抜けていく。

 

「くっそがぁあああああああああ――ッ!」

 

 そんな嘲笑っているジョセフを、ひたすら必死に追いかけ続けるファーガス。

 

 対するファーガスの動きは――弾速だ。音が空気を伝わる速度よりなお速い。

 

 突風を纏って立体高速機動するジョセフの動きは確かに速いが、弾速には及ばない。

 

 ファーガスの方が、圧倒的に速い。速いはずなのだ。

 

 だというのに――ファーガスは、まったくジョセフに追いつくことができない。

 

 その理由は――

 

「ほらほらほらほらほら――ッ!」

 

 ジョセフが『疾風脚』で市街を駆け抜けながら、時折ファーガスに向けて放つ二丁拳銃の交互による射撃――早撃ちと、所々に仕掛けている罠だ。

 

 一丁七発の銃弾――計十四発の銃弾は、それぞれ集中し過ぎず、かつバラバラになり過ぎず、適度なまとまりで空気を切り裂く。

 

 そして、その空気を切り裂いて向かう銃弾達は――

 

「くそがぁあああああああ――ッ!」

 

 弾速でジョセフを追うファーガスの顔面へ、十四発もの銃弾が襲いかかる。

 

 銃弾なんぞ、何らかの防御魔術を張っておけば防げるものなのだが、十四発もの銃弾を顔面に食らうのは人間の本能としてなのか、さすがのファーガスも回避行動をとる。

 

 そして、なんなく弾速でその銃弾達を躱し、壁を蹴り上げると。

 

 ジョセフが右手に持っている拳銃を圧縮し、指をパチンと打ち鳴らす。

 

「ぉおおおおおおおおおおおおおおお――ッ!」

 

 すると、今度は着地地点が突如、爆発し、ファーガスは体勢を崩される。

 

 ファーガスが加速しようとした瞬間に、銃弾が雨あられと眼前へ襲いかかってくる。

 

 ファーガスが壁を蹴り上がろうとした瞬間に、ジョセフは再び右手の拳銃を圧縮し、指を打ち鳴らす。

 

 そして、まるでそこに着地しているのを最初から知っていたかのように、着地地点を爆破され、体勢を崩されるファーガス。

 

 体勢を立て直して、再びジョセフを追おうとすれば、案の定、それを妨害するように顔面に襲いかかる銃弾、銃弾、銃弾。それを避けるために、横っ跳びに転がされる。

 

 そして、ジョセフが二丁拳銃から短機関銃に武器を変えたためか。

 

 今度は、先ほどよりも無数の銃弾に足止めされ、加速を抑えられ、回り道をさせられ、頭上を押さえられる。

 

 ファーガスが、やっとの思いで全ての銃弾をかわし終えたかと思えば――

 

「ポンッ!」

 

 再び、着地地点を爆破され、体勢を崩される。

 

 再び、ジョセフは屋根伝いに空を駆けながら、短機関銃を乱射する。

 

 再び、空気を切り裂く無数の銃弾。

 

 再び、ファーガスの行く手を阻むように襲いかかる銃弾、銃弾、銃弾――

 

 そして再び、着地地点を爆破され、体勢を崩されるファーガス。

 

「あはははははははは――ッ!」

 

 結果、ファーガスは弾速の動きをしながらも、まったくジョセフに追いつくことができなかったのだ。

 

「なぜだ!?なぜ追いつけねえッ!?」

 

 自分より圧倒的に速度で劣る者にこうも翻弄され、ファーガスが忌々しげに叫んだ。

 

「俺は弾速なんだぞ!?弾速の動きができるんだぞ!?毎秒300メトラ……最高速度では400メトラを超えているんだぞッ!?」

 

 素早く建物の壁を駆け上がって、屋根へ上がろうとするが――

 

 今度は、屋根上へ出ようとした瞬間、そのへりを爆破される。

 

 頭上を押さえられたファーガスは、屋根へ上がることができず、落下するしかない。

 

 そうしている間にも、ジョセフは遠く、さらに遠くへ行ってしまう。

 

「くそぉッ!?なぜだ!?なぜ追いつけねえんだぁああああああああ――ッ!?」

 

「そりゃ、アンタがド素人だからや」

 

 近場の尖塔の上に立ち、地を這うファーガスを冷たくジョセフが見下ろしていた。

 

「お、俺が……ッ!?ドし、ろ……ッ!?だとぉ!?」

 

「弾速の域に達した動きは見事ですよ、誇っていい。せやけど、アンタはよっぽど、その圧倒的な速度に任せて相手を圧殺することだけしか、やって来なかったのでしょう?……立ち回り、位置取り、見切り、判断力……それらがまるでなってない。しかも単純過ぎるぐらい単純だから、罠を張るのにそこまで苦労はいりませんでしたよ」

 

「な、な、……」

 

 絶句するファーガスにジョセフが淡々と告げる。

 

「そもそも、()()()毎秒400メトラってアホくさくないですか?弾速ならウチらが使っている拳銃で毎秒300メトラちょい、小銃なら毎秒823メトラですよ?≪星≫さんの黒魔【ライトニング・ピアス】なんてもうそりゃ、べらぼうですよ。毎秒10万キロスは行ってんじゃないかな?」

 

「なぁ――ッ!?」

 

「術者自身が弾速の動きなんてせんくても、速度・射程距離特化の呪文は、それを超える速度で飛翔する。たかが弾速の動きを誇示するなんて、あまりにも滑稽だと思うんですけど」

 

「滑稽だと……ッ!?てめぇ、俺を滑稽だと言ったか!?」

 

「番犬みたいによく吠える割には、まるで俺に近付けず、眼下で無様に踊るアンタを、滑稽以外にどう表現すればいいんですかねぇ?」

 

 どこまでもジョセフは冷ややかにファーガスを見下ろす。

 

「言っときますけど、≪戦車≫と≪メリーランド≫ならばこんなの、難なく見切ってかいくぐり、懐に入って来たでしょうね。≪女帝≫と≪サウスカロライナ≫はアンタよりも遅いけど、アンタより圧倒的に()()()()()()

 

「うるせぇ、黙れ、この……アメリカ人が……ッ!?」

 

「”魔術戦ほど小細工が必要な物は無い。相手が理論的に反応不可能な速度とパワーで攻めて来ても、理と先読みでそれを覆す……それが魔術師。”……元・帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー2≪女教皇≫、エヴァ=スペンサー。……理解できましたかな?」

 

 そんなジョセフの嘲弄するような言葉が、とどめとなったようだ。

 

「このアメリカ人がぁああああああああああああ――ッ!?」

 

 ぶち切れたファーガスが、ジョセフ目掛けて、一直線に駆ける。

 

 駆けながら、何事か呪文を叫び、防御の魔術を構える。

 

 最早、銃弾は食らわないし、爆発も食らっても構わない――そんな覚悟だ。

 

 だが――

 

「……まぁ、どうせなら()()()()()()()()、ね?」

 

 ジョセフがそんなことを、呟くと。

 

 屋根の上に飛び乗ったファーガスの目の前に、突如、ジョセフが現れた。

 

「……は?」

 

 ついさっきまで尖塔の上に立っていたのに、突然目の前にジョセフが現れたため、これからの行動を忘れてしまい、固まるファーガス。

 

「ウチの固有魔術【死の眼】を超えないと……ねぇ」

 

 目の前に現れたジョセフはニヤリと笑って、ファーガスの胸元に左手の人差し指をトンと突き出し――

 

「≪雷槍よ≫」

 

 ファーガスが突然のことに思考が停止した瞬間、ジョセフは一節詠唱で【ライトニング・ピアス】を、零距離で容赦なく放つ。

 

「がぁ――……ッ!?ば、か、な……」

 

 その指先から放たれた鋭き一条の雷閃は、言うまでもなくファーガスの胸部を刺し穿ち――ファーガスの身体を後方へ弾き飛ばすのであった。

 

「や、やるねぇっ!ジョセフ=スペンサーッ!」

 

 そんなジョセフの背後に、ようやく追いついたニコルが現れる。

 

「だが、君の負けだッ!」

 

 不意に、世界が――より暗くなった。

 

「げぇっ!こいつの存在忘れてた!」

 

 ジョセフが頭上を見上げれば、空に黒い太陽が燦然と輝いていた――

 

「どうだいッ!僕の固有魔術【逆位置の太陽(フォール・サン)】の味はッ!?手加減抜きさ!魔力全力全開ッ!君をあっという間に枯渇させてあげるよっ!」

 

 黒太陽から禍々しい波動が、辺り一帯を飲み込まんばかりに放たれ――

 

 がくり、と。ジョセフの身体が傾ぐ。

 

 その身体から、マナが凄まじい勢いで抜け、力という力が萎えていく。

 

 その瞬間を狙って――

 

粛正(パージ)ぃいいいいいいいいいいいいいい――ッ!」

 

 三対六翼を羽ばたかせ、大鎌を構えたシャルロッテが空から急速度で舞い降りてくる。

 

「――ッ!?」

 

 ジョセフは、咄嗟にトマホークを展開し、その旋風のような斬撃を辛うじて受け止めようとして――

 

「≪大いなる風よ≫」

 

 同時に、黒魔【ゲイル・ブロウ】を唱え、局地的に収束する突風を、構えたトマホークを中心に巻き起こす。

 

 どんっ!

 

 トマホークと大鎌、突風が交差する衝撃音と共に、ジョセフが自ら吹き飛ばされていく。

 

「なるほど!【ゲイル・ブロウ】で衝撃を相殺したんだね!?小癪な小細工だけは、上手だなぁ!」

 

 ニコルが口の端をつり上げ、小馬鹿にするように嗤った。

 

「だけど――初等呪文【ゲイル・ブロウ】を使ったってことは、もうほとんど、魔力が残ってないってことだよねっ!?僕の黒太陽に吸い取られてさぁ!?」

 

 そんなニコルの見ている前で、大きく吹き飛ばされていったジョセフの姿は、小さくなっていき……やがて、建物と建物の間に落ちて見えなくなる。

 

「ちっ……」

 

 すると、なぜかニコルは一瞬、忌々しそうに舌打ちして。

 

「シャルロッテ!後は任せたよッ!」

 

「もちろんですわっ!」

 

 シャルロッテが翼を広げ、ジョセフの後を追って、高速で飛んでいった。

 

「まぁ……奪ってやったマナは戻らない。あれだけ大量に奪えば、もうどのみち、終わりだよね……あはは、やはり≪黒い悪魔≫も大したことなかったね……じゃあ……」

 

 飛んでいったシャルロッテの背中を、ニコルが余裕の表情で見送り、アルベルトの所へ向かおうとすると。

 

 不意に、ニコルの表情が青ざめていた。

 

「……バカな。嘘だ……そんなの嘘だ……ッ!」

 

 背中に感じる気配は――間違いなかった。

 

 ニコルが佇む建物の屋根の縁。

 

 その後方、数メトラの位置に――間違いなく何者かの気配があったのだ。

 

「そう。さっき、吹き飛ばされたあの俺は――黒魔【イリュージョン・イメージ】の光操作で作り出した幻影や」

 

 ジョセフが――ニコルの背後を取っていた。

 

「あの【ゲイル・ブロウ】は、接触の感覚と音を偽装するために撃ったもの。抜け目ない≪隠者≫さんと≪ヴァージニア≫のおっちゃん達なら、こんなつまらない手、一瞬で見抜き、逆に利用していたでしょうがね」

 

「くっ……ッ!?」

 

 だが、背後を取られたことに一瞬、青ざめつつも……ニコルが強気に笑う。

 

「ははは……さすが、と言っておこうか、ジョセフさん……でも、君は僕の全域弱体化結界の”速さ”を知っているのかい?」

 

「…………」

 

「すでに”黒太陽”は空にあるんだ……僕がそう念じれば、君は一瞬で枯渇……」

 

「まぁだ、そんな下らない嘘をつくんですね、三流。もうバレてますよ」

 

 得意げなニコルへ、ジョセフがつまらなさそうに言い捨てた。

 

「全域弱体化?敵味方の区別をつけて?そんな都合の良い魔術なんてありませんよ。……なら、アンタの魔術は弱体化すべき敵と味方――一体、どうやって区別しているんでしょうかねぇ?実に単純な事です……答えは、”目視”」

 

「ッ!?」

 

「アンタは、己の視野内に捉えた者のみ、選択的な弱体化が可能なんです。逆に言えば、視野を外れれば、弱体化不可能……アンタの目が360度全周出来ない限りは無理なんです。……現に、こうして俺が、その黒太陽という見た目だけは大層なモノの下にいて、何も弱体化の影響を受けていないのが、その証拠です」

 

 あまりにも冷静で的確なジョセフの分析と判断力に、ニコルが脂汗を垂らす。

 

「そんな中途半端な術を組むから裏をかかれる。弱体化の厄介さなら≪愚者≫の方が数段、上ですよ。大体、その程度の結界を展開するのに、いくら時間をかけているんです?≪法皇≫さんと≪ノースカロライナ≫なら――」

 

「うるさい……ッ!うるさい、うるさい、うるさいぃいいいいいい――ッ!?」

 

 ジョセフに背を向けながら、ニコルが喚く。

 

「中途半端!?だったらなんだっていうんだ!?僕は”視た”だけで、相手を一瞬で枯渇できるんだッ!それが強いことに変わりないッ!そうだろ!?なぁっ!?」

 

「…………」

 

「だったら、試してみるかい!?君の攻性呪文と、僕が”視る”――どっちが、速いかさぁ!?ほら、来なよ!来てみなよ!?」

 

 ニコルの挑発的な言葉に。

 

「――アホくさ」

 

 ジョセフは予唱呪文の【ライトニング・ピアス】を時間差起動した。

 

 ジョセフの指先から放たれた稲妻の力線が、ニコルの背中をめがけて真っ直ぐ飛ぶ。

 

「――はっ!ワンパターンなんだよっ!?」

 

 だが、さすがはニコルも歴戦の魔導士。

 

 飛来する雷閃の軌道を、ニコルは見もせず予測して、体捌きでかわしきる。

 

「はははっ!僕の勝ちだッ!死ねぇええええええええええええええええ――ッ!」

 

 そして、かわしざまにニコルは振り返り、ジョセフを全力で凝視しようとして――

 

 バンッ!

 

 ――その瞬間、目の前で爆発音かし、直後強烈な光がニコルの視界を覆い尽くし、何も見えなくなった。

 

 一切一片の闇も差さぬ、塗り潰したかのような”なにもかも消し去った光”が、ニコルの視界を奪ったのだ。

 

「な、何だぁあああああああああああ――ッ!?何が起こったんだよ!?」

 

「だーれが、そのまま振り向かせるなんて言いましたかね?ただで振り向かせるわけないでしょ。フラッシュ・バンで視界を潰させてもらいましたよ。……まぁ、あんだけ真っ暗だったんでなおさらですよね……」

 

 光の向こう側から、ジョセフの呆れた声が聞こえてくる。

 

「み、見えない……目が眩し過ぎて何も見えない……ッ!そ、そんな……こんなことで、僕の術が破れ――」

 

 ニコルが狼狽える中、誰かがニコルの背後に立つ気配がして――

 

 一閃の光条が切り裂かれ、ニコルが沈黙する。

 

 そこには、その場に力なく倒れ伏すニコルと……そんなニコルを背後から()()()()()指さすジョセフの姿があった。

 

「こんなことで狼狽えるなんて……だから三流なんです」

 

 ジョセフがそう吐き捨てる。

 

 そして、顔を上げたジョセフの視界内に。

 

「粛正ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい――ッ!?」

 

 ようやく騙されたことに気付いたシャルロッテが、三対六翼を力強く羽ばたかせ、猛速度で水平に舞い戻り、肉薄してくる。

 

 翼からまき散らす衝撃波が、周囲の建物を次々と倒壊させて――

 

 振り上げた大鎌には、圧倒的な熱量と火勢を誇る灼熱炎を漲らせて、巻き起こり――

 

 ――それを振りおろせば、荒ぶる超高熱の爆炎嵐が、ジョセフを焼き尽くそうと、終末戦争のように降り注いでくる。

 

「――なぁ、粛正オバさんよ……そんな技を出して、恥ずかしくないの?」

 

 対するジョセフは呆れながらも、そんなシャルロッテと爆炎へ向かって、大鎌を展開し、悠然と身構えた。

 

 

 

 





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