ロクでなし魔術講師ととある特殊部隊員   作:藤氏

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どうぞ。


大きさ?形?どっちがお好き?2

 

 

 

 

 そんな感じで、暴走状態に突入したお嬢。

 

 一方でジョセフは、そんな暴走お嬢がステルス(暴走の末、手に入れた能力(?))で背後から迫ってくるのを知らずに、カッシュ達と談笑していた。

 

「いやぁ、いい運動になりました。満足、満足」

 

 爽やかな笑顔で上機嫌なジョセフ。

 

「くっそぅ……最後の最後までジョセフにやられっぱなしだったぜ……」

 

 体育教練で最後までジョセフにぺちぺちとやられ、悔しそうにするカッシュ。

 

「あはは……仕方ないよ、カッシュ。リィエルとアリッサ以外は皆、ぺちぺちやられていたし……」

 

 同じくぺちぺちやられてしまい、苦笑いするセシル。

 

「ふっ、この俺に勝つなんざ一ヶ月早いわ、カッシュ君」

 

「短ッ!?」

 

「え、えぇ~……まぁ、グレン先生でもジョセフには負けていたしね。……病み上がりだからなんだろうけど」

 

 ドヤ顔になるジョセフと突っ込むカッシュと苦笑いするセシルは、教室へ向かう。

 

 ……三人は、背後から忍び寄ってくるステルスお嬢に気付かない。

 

「そういや、先生って、風邪で寝込んでいたらしいけど、システィーナにえらい振り回されてたらしいな」

 

「確か、システィーナが先生が仮病を使ってるんじゃないかって怪しんで、その証拠を見つけようとしてアルフォネア教授の家にお見舞いに行ったんだよね?」

 

「そうそう。で、実際は倒れた時にオーウェル教授から貰った仮病薬みたいなもんを使っていたんだけど、本当に風邪を患っていたと」

 

「その後、教授に追いかけ回されたんだろ?システィーナが破壊しながら先生を追いかけていたから……うへぇ、災難だな、こりゃ……」

 

「日頃の行いが悪かったからだろ。まったく……」

 

 背後から忍び寄ってくる暴走お嬢に気付かない。

 

「で、証拠を探そうと先生の部屋を探し回っていたら、”あの本”を見つけてしまっい、涙目で先生を吹っ飛ばしてしまったというわけだ……システィーナにとっては知らない方がいい本を……」

 

 遠い目でそう言うジョセフに、カッシュがふっ、と目を閉じる。

 

「しかし……ふっ、やっぱり先生は男だったというわけだ」

 

「……?どういうことだい?」

 

「……始まったぞ……」

 

 小首を傾げるセシルとジト目になるジョセフ。

 

「どういうことって?……お前ら、わからんか?……先生は巨乳好きだったわけだ!」

 

「ちょっと、何言ってるのかわかんない」

 

 爽やかな顔、キラキラ輝く目で言うカッシュに、某サンドウィッチマンの相方のように言うジョセフ。

 

「何を言っている!?男なら一度は胸の大きい女の子が好きになることはあるだろう!?」

 

「へ、へぇ~そうなんだ……」

 

「そりゃ、一番は好きな女の子の胸だろうけど……やはり、バストサイズの大きさは譲れないというか、なんというか……世の中のフェミニズムがなんといおうと男は巨乳に憧れるッ!異論は認めんッ!」

 

「そうかそうか……」

 

 突然、女の子の胸について持論を演説し始めたカッシュに、苦笑いするセシルとジト目になるジョセフ。

 

「ゆえに……ゆえにだッ!ジョセフ、なおさらお前が許せんッ!」

 

「Whatッ!?」

 

 びしッ!と。カッシュからいきなり指さされ、声が上ずるジョセフ。

 

「なぜに?俺は何もしてないぞ、むしろ、先生だろ」

 

「はぁああああッ!?お前、マジでッ!?気付いてないの!?鈍感過ぎるだろッ!?」

 

「ジョセフ……いくらなんでもそれはあんまりだよ……あの三人に……」

 

「んんんんんんんッ!?三人ッ!?いや、一人はわかるけど……誰!?白猫!?大天使様!?」

 

「あの二人は先生じゃ!」

 

 あまりのジョセフの鈍感さに(それこそ、一人の少女がスノリアで襲わないとわからない程)、呆れるカッシュとセシル。

 

 その間に、ジョセフの背後からお嬢が迫ってくる。迫り来る。

 

「ええい、この際だ!ジョセフ、お前、どっちがいいんだ!?」

 

 そして、カッシュがジョセフに核心を迫ろうとした、その時。

 

「はぁ!?どっちって、何が!?お前、まさか、こんな場所で胸の好みをぉおおおおおおおおおおおお――…………ッ!?」

 

 それは突然のことだった。

 

 ジョセフがぎょっとした表情で拒否しようとした途端、ジョセフの背後から女性と思われる白い細腕がジョセフの両肩を掴む。

 

 そして、ジョセフはもちろん、カッシュ、セシルが反応する前に――まるで一流の暗殺者と思わせるような素早い行動で、ジョセフを近くにある階段の方へと引きずり込むのであった。

 

「「……………………」」

 

 突然、訪れた事態に、未だに頭が追いつかないカッシュとセシル。

 

 そして――

 

「……今、ジョセフを連れ去ったのって……」

 

「……ツインテール……ウェンディ、かな……?」

 

 ウェンディにしては、普段とは想像がつかないほどのステルスと素早い動きだったし、なにやら不穏なオーラが纏っていたような……そんな気がしたのだが。

 

「……ま、まぁ、大丈夫だろ……うん」

 

「そ、そうだね……多分。きょ、教室に行こうか、カッシュ」

 

 なんかこの件に深入りしてはいけない、と。一人の女子生徒に抹殺される、と。

 

 カッシュとセシルは考えるのを止め、教室に向かうのであった。

 

 

 

 

「はぁー、はぁー……うふふ……」

 

 階段の踊り場にて。

 

 ツインテールのお嬢様のただならぬ雰囲気に、ジョセフは壁を背にして脂汗を垂らしながら顔を引きつらせていた。

 

「お、おい……どうしたんだ、ウェンディ?」

 

「やっと……やっと、捕まえましたわ、ジョセフゥ?」

 

 顔を真っ赤にして、目がぐるぐる状態になっているウェンディは、どう見てもまともな精神状態ではない。

 

「いや、あの……マジで、どうしたん?……怖いんやけど……」

 

 目がぐるぐる状態のウェンディを見て、なんかこの後、嫌な予感がし始めたジョセフ。

 

「……今日の放課後は空いてます?」

 

「え?まぁ、空いてる……けど……」

 

 ここは空いてないって言った方がいい。ジョセフが今まで培った直感がそう告げるが、目の前の暴走少女の気に圧倒されてしまい、空いていると言ってしまう。

 

「そう……なら、今日の放課後、貴方の家に寄ってもいいですか?寄らせてくださいな。拒否する理由なんてありませんわよね?あったとしても、拒否権はありませんわ。だから、寄らせてくださいな。ねぇ、ジョセフ、いいでしょう?ねぇ、ねぇ」

 

 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 言葉を発するたびに目がぐるぐる状態の顔をジョセフに近付けるウェンディ。もう、なんかいろいろと怖くて脂汗がだらだらと流れるジョセフ。

 

「だ、大丈夫よ、うん……OK、うん」

 

 あまりの怖さに、こくこくと頷くジョセフ。ここで拒否ったら、人生終了のお知らせがくるかもしれない。

 

「ふふ……ジョセフならそう言うと信じていましたわ。では、教室に戻りましょう?」

 

「そ、そうだね。戻りましょうか、ね?」

 

 一体全体、どうしたのかと戸惑うジョセフだが、なんか余計なこと言ったら義手が破壊されてしまいそうな気がしたから、ウェンディのなすがままに教室に戻るのであった。

 

 

 

 

 こうして、暴走お嬢が半ば強制的にジョセフの家に押しかけることが決まった、その様子を。

 

「ねぇ、テレサ……」

 

「なんでしょう、アリッサ……」

 

 二組のおっとりお姉さんと金髪お嬢が陰でちらりと覗いていた。

 

「ウェンディ、ジョセフの家に行くって言ってなかった?」

 

「……言ってたわね」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴ

 

「今日の放課後、だったわよね?」

 

「ええ、そう言っていましたね」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 二人から黒いオーラが出始める。通りかかった生徒達はそのオーラに圧倒され、後ずさりする。

 

「そう……ねぇ、テレサ……」

 

「なんでしょう?」

 

 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 その圧倒的な黒いオーラに、失神する生徒が出始める。

 

「……私達も行こうか?」

 

「ええ、いいですね。うふふ、ジョセフも喜ぶと思うわ」

 

「そうよね、うふふふふふふ」

 

 笑顔でそう言う二人だが、目がまったく笑っていない。そもそも、黒いオーラが周辺を支配し始めて、そのオーラに当てられた生徒達が失神しまくる始末である。

 

「なんか、嫌な予感がするし?幼馴染とはいえ、男女二人だと間違いが起きそうだし?」

 

「ええ、さすがにそれは不味いわ。だから、止めないと、ね?」

 

 この二人が加わってしまえば、男一人、女三人でさらなる間違いが起きそうなのだが、二人はそんなことは気付かない。自分達が暴走状態に突入し始めていることに気付いていない。

 

「じゃ、私達も教室に戻りましょう?」

 

「ええ、そうしましょう」

 

 二人の周辺には、二人からの強大な黒いオーラに当てられて失神していた生徒達がゴロゴロ転がっていたが、二人はそんなことに気付かず、教室に戻るのであった。

 

 

 

 

 半ば強制的にジョセフの家に入り込もうとする美乳の少女と、勝手に突入しようと画策する二人の巨乳少女。

 

 放課後、ジョセフの家でとてつもない嵐が刻一刻と近づいてくるのであった。

 

 

 

 

 







この三人が集まると、夜がさらに盛り上がってしまいそうな希ガス
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