「……ああ、そうそう。…うん、杞憂だと思うけど、彼女の経歴頼むわ」
ジョセフは、ガルシアにそう言うと、耳に仕込んでいた通信機を切る。
中庭を見ると、手合わせした後なのか、ジニーがどこか満足そうに去って行き、リィエルとエルザだけが残っていた。
見た感じ、エルザにはやはり怪しいところはない。
「……さて、エルザ。君は一体何者なんだい?」
寄り添うように歩き出した二人の様子を眺めながら、ジョセフは誰もいないところでそう呟いた。
聖リリィ魔術女学院で過ごす日々は、まるで激流のように流れていった。
グレンは連日のように、フランシーヌとコレットを中心とした、担当クラスの女子生徒達が巻き起こす騒動に振り回されている。そこになぜかシスティーナやルミアまで加わるものだから、始末に負えない。そして、ジョセフが『≪熱盛≫ッ!』と【ショック・ボルト】を唱え、強制終了させるという一日が連日のように続いている。
そんな騒ぎを余所に、リィエルはエルザと交流を深めていった。
きっと波長が合ったのだろう。色んな意味で、リィエルに構う暇のないグレン、システィーナ、ルミア、ジョセフの代わりに、リィエルとエルザが共に過ごす時間は増えていく。
「……みんな、頑張ってるから、わたしも勉強、頑張る」
リィエルはリィエルで留学を成功させようと、いつになく熱心に勉強に励み、エルザに教えを請い…そして、エルザは常に穏やかな表情でそれに応えた。
そんな日々が、続いていく……
そして、すっかり日も沈み、冷たい夜気と静寂が外の世界を支配する真夜中。
聖リリィ魔術女学院の敷地内にある、貴族屋敷のような生徒・教職員共同寮の一つ。
高級な大理石をふんだんに使った、広々とした浴場内にて――
「はぁ~~この身体はどうにも肩がこってあかんな……」
視界を真っ白に覆う湯煙の中、グレンはその女の身体を、熱い湯が張られた泳げそうなほど広い湯船に沈め、ぐったりとだらけていた。
「ふっ…説明しよう!今の時間帯は教職員の使用時間!そして、俺が仮住まいしているこの共同寮には、俺以外の教職員はいねえ…つまり、この浴場でこの時間は、俺が唯一、一人自由になれるプライベートタイム…になるはずなんだがなー……」
グレンが誰へともなく独り言を言っていた…のだが。
「まぁ、今回はウチがいるということで……」
今回はジョセフがなぜかこの時間帯に浴場にいたのだ。ジョセフは今、そのスレンダーなモデル並みの身体を丁寧に洗っている。
「まぁ、お前だからまだいいけどよ…これ、あいつらだったら、地獄だぞ……」
「確かに、浴場であんなことされたら、休まりませんしね」
普段の騒動に疲弊しているグレンに、ジョセフはさらりと言い流す。
「さて…今んとこおかしな動きはありませんね」
身体を洗い終えたジョセフは、グレンから離れるように湯船を浸かるなり、そう言う。
そう。ジョセフが教職員の使用時間に入っていた理由は、リィエルのこの怪しさ満点の短期留学(まるで、リィエルの退学危機を知っていたかのような)のことだった。
普段の時間だと、フランシーヌとコレット達が騒動を起こし、そこに嫉妬気味の白猫と大天使様が加わるのでとてもこういう話はできない。
だから、少なくともグレンが騒動から逃れられるこの時間ならば、話かできるかもしれないとジョセフは踏んでいたのだ。
そしてそれは、今のところ、当たっていた。
「にしても、なんでリィエルなんでしょうね?」
「さぁな。そこは俺も気になるとこだが…今のところ怪しい動きはないしな」
グレンは、そう言うと顔を湯船に沈ませる。
「ねぇ、先生…これはあくまでウチのただの憶測やけど、もしかしたらマリアンヌは――」
ジョセフが意を決したように憶測を語ろうとした…その時である。
浴場の外の脱衣所に、ぞろぞろと大勢の人の気配がやってくる。
「先生~~ッ!今、お風呂に入ってらっしゃると聞きましたわっ!わたくし達もご一緒にさせてくださいなっ!」
「先生っ!アタシ達が背中流してやるぜっ!」
フランシーヌやコレット…月組の女子生徒達の声や喧噪が聞こえてくる。
「…………」
「ですよねー?…まぁ、わかってた。もう好きにしろよ……」
ジョセフは、ジト目で脱衣所の方を睨み、グレンは、読めていた展開に、諦めていたようにため息を吐く。
「……でも、これって…よく考えれば、滅茶苦茶、役得じゃね?ぐへへへ……」
それに思い至り、ゲスで下品な笑いを浮かべるグレン。
なにせこの状況、なんの社会的ペナルティもなく、合法的に堂々と――女子生徒達の入浴を、裸を、間近でまじまじと見ることができるのだから。
(とりあえず、感電死させようか……)
これまでの艱難辛苦を思い出したのか、グレンが思わず号泣する中、ジョセフはこの女(男)、感電死させようと胸中で思いながら、奥の方へ後退した。
やがて――
「「「「先生っ――♥」」」」
浴場の扉が開き、フランシーヌやコレットを筆頭に、あられもない姿の少女達が、浴場内へ無数にまろびこんでくる――
「うっひょぉおおおおおおおおおおお――っ!?キタァアアア――ッ!?」
ばっしゃあんっ!
思わず浴槽から湯柱を立てて立ち上がり、握り拳を固めて狂喜乱舞するグレン。
「…………」
それを、こいつは…と思いながらジト目になるジョセフ。
目の前に展開されたのは、湯煙と肌色の桃源郷だ。
フランシーヌの、やや華奢だが、清楚なラインで形作られる魅惑の肢体も。
コレットの、緩急メリハリある、野性的なラインが美しい妖艶な肢体も。
うら若い少女達の誰もが、瑞々しい珠肌を惜しげもなく湯煙の中に晒している。
小柄なロリッ娘から、モデル顔負けのぱつんぱつん娘まで――ありとあらゆる属性が取り揃うその尊い光景は、少女という美と正義を高らかに謳い上げた天国に違いない。
グレンにとっては、まさに、絶景。
楽園はここにあったのだ――
「はぁ~…まったく、先生ってば……」
泣き笑いしているグレンを遠巻きに眺めながら、ジョセフは呆れてため息を吐いていた。
「どうも」
すると、身体を洗い終えたのだろう、ジニーが湯船に入り、ジョセフの隣に腰かける。
「どうも」
ジョセフは鸚鵡返しにそう言う。
「まーた騒がしくなって、アンタらもう入ったと思ったわ」
「すみませんね。もうクラスのほとんどが先生に心酔しきってますからねー」
相変わらず感情の籠っていない状態で風呂椅子に座らせられてるグレンと、そこにフランシーヌとコレットを筆頭に無数の少女達が、グレンの身体を洗っている光景を半眼で眺めるジニー。
「まぁ、こうして見ると…なんやかんやいうてこんな光景は今までなかったんやない?」
「そうですね。今までは派閥に分かれて入っていましたから、こういう光景は初めてですね」
そう考えると、グレンの教師としての力量は高いということを証明しているのかもしれない。
「普通、あんな雰囲気を改善するなんて、まぁ、大変だからな~。我らの先生でも改めて驚かされるよ」
こんな教師、連邦にもいない。
ジョセフは改めてグレンの教師としての力量に感服していた。
それから、やいのやいの騒がしいグレン達とは異なり、ジョセフとジニーはそれ以降、言葉を交わすことなく湯船に浸かる。
別に気まずいことはない、むしろ落ち着く気がするのか、ジョセフはそのまま目を閉じる。
(まぁ、こういう状態になっても大丈夫なように専用の変身維持薬を早めに、風呂に入る前に服用したから大丈夫なはず)
魔術的に、人間の性別そのものを変える変身術は、かなり高度で特殊な魔術になっており、他の変身術と比べてそう長くは保たない。そのため、変身を維持するには、専用の変身維持薬を定期的に服用する必要がある。
セリカからは服用時期を聞かされてはいたが、万が一のためジョセフは風呂に入る直前に服用していた。
(そういや、先生の方は大丈夫なん――)
ジョセフがついでに思い出したかのように、目を開きグレンの方を見ると。
「ん?」
ジョセフはグレンの身体の周りがやけに煙たい感じになっていることに気付く。
それに、グレン自らの異変に気付いているらしく、慌てて風呂椅子から立ち上がろうとしている。
(え?まさか……?)
グレンのあまりの慌てっぷりと、異常なまでに煙がしゅうしゅうと立ち上っている光景に、ジョセフは真っ青になっていた。
(あれって、まさか…え?先生、男に戻るの!?いやいやいやいや、この状態でそれは流石にマズいってッ!?)
今、グレンの周りにはジニー以外の少女達が、取りついている。
その状態での、男に戻る。これが何を意味するのか、ジョセフは最悪のケースを想像する。
(しゃ、洒落にならん!?マジで、洒落ならんって!?先生、今すぐ部屋に戻って――ッ!?)
ジョセフが胸中焦っている中、グレンも洒落にならないと真っ青になり風呂椅子から立ち上がるが――
「なんだ、先生、まだ終わりじゃないって!」
「お疲れでしょう?もっと、ごゆっくりしてってくださいな」
取り囲む十数人近い少女達が立ち上がるグレンを取り押さえ、無理矢理座らせる。
(ああ、アカン、アカンって……ッ!)
こうなると、楽園で戯れる天使だった少女達も、今やグレンに社会的な破滅を告げる死神の群れでしかない。
「どうしたんです、ジョセフィーヌ?なんか慌ててますけど……?」
「あ、あわわ、あわわわわわ……」
ジョセフの異常なまでの焦りっぷりにジニーが表情には出していないが、不思議そうにジョセフを見る。ジョセフはそれに気付かないほど、慌てている。
「ぎゃ―――――――――ッ!?はっ、放せぇえええええええ――ッ!?」
何も知らない少女達に、完全に捕まってしまったグレン。
じたばたと暴れて逃げ出そうとするが、いくらなんでも多勢に無勢であった。
「も、もう俺、のぼせちゃったの!だ、だから――」
「まぁまぁ、そう言うなよ、先生。裸の付き合いってやつだぜ!」
「でも、今日はやけに湯煙が出てますわね…先生の身体が見えにくい……」
「それに、先生の身体…なんか、全体的に堅くなってきたような……?」
こうしている間にも、グレンの身体の違和感はどんどん強まっていく。
(うわぁ、もうアカンわ……)
ジョセフはもうこの時、どうにもならない状態と認識し、もう終わりだと言わんばかしに両手で顔を覆う。
無数の少女達に身体をまさぐられる楽園――その一歩先に見えている地獄。
……そして。
当然と言えば、当然だが。
ある時、ふと、グレンの身体を洗う少女達の手が止まった。
一旦、泡を落とそうと、誰かが泡だらけなグレンの身体へ、お湯をかけたのだ。
「その…先生……?」
「え、ええと…そのお体は一体……?」
呆然とするコレットとフランシーヌが、その場の少女達の心中を代弁する。
「ふっ…そうだよね…ボクの身体と君たちの身体…よく見ると、ちょっと違うよね…主に身体の中心部分辺り……」
グレンの身体は…完全に男に戻ってしまっていた。
開き直ったのか、威風堂々と腕を組み、仁王立ちする全裸のグレン。
それを遠巻きに注視し、裸婦像のように硬直する少女達。
衝撃の光景が生む思考の空白が、なんとも言えないインモラルな沈黙世界を形成し――
「ちょっと貴女達ッ!駄目でしょう!?今の時間帯は教職員の入浴時間なのよ!?」
ばぁんっ!再び乱暴に開かれた浴場の扉が、その沈黙を破る。
現れたのはシスティーナとルミアだ。
もうすっかり脱衣し、その身体にバスタオルを巻いている。だが、際どい長さのバスタオルからすらりと伸びるおみ足や、艶めかしい胸元にうなじ、鎖骨。バスタオルは彼女達の蠱惑的な身体を人目から隠す何の障害にもなっていない。
ジョセフはシスティーナ達が来た瞬間、いろいろと突っ込みたくなるが。
「どうせ、先生の背中でも流そうって魂胆でしょ!?そんなの羨ま――規則的に、倫理的に駄目に決まって……」
「そうだよ!先生の背中を流すのは、むしろ私達……」
と、二人が、勢いのままに妙なことを言いかけて…案の定、硬直する。
仁王立ちするグレンと、システィーナ達の目が合う。
「「「……………」」」
沈黙。…沈黙。…痛いほどの沈黙。場を支配する絶対静寂。
そして――
「≪きゃあああああああああああああああああああああ≫――ッ!?」
もっとも先に我に返ったシスティーナの、悲鳴を呪文に改変するという、無駄に高度な技巧をもって放たれた【ゲイル・ブロウ】が――
「理不尽過ぎるだろこれぇえええええええ――ッ!?」
――いつものように、グレンを吹き飛ばすのであった。
「…………」
この時、ジョセフは考えるのを止めた。
「……ったく、酷い目にあったぜ……」
寮館内の廊下を、着替えたグレンが、ずかずか大股で歩いている。
その身体はもうすっかり男だ。
付け焼き刃の変身魔術が完全に解けてしまい、もう女の身体に戻れないのだ。
「ったく、お前らも一緒になって一体どうした?最近、何かキャラ違くねーか?」
グレンは不機嫌そうに、自分の跡をついてくるシスティーナとルミアを振り返る。
「まぁ、風呂に入る時も、何かおかしなこと言ってるなって思ったんやけど……」
一方、早めに服用したおかげで、まだ女の身体になっているジョセフも、振り返る。
「うっ……」
「あ、あはは…ごめんなさい、先生。その…先生が私達以外の女の子と仲良くするのが、なんだか妬けちゃって…つい」
手を合わせ、申し訳なさそうに、はにかむように、そんなことを言うルミア。
(……ふーん)
まぁ、ルミアが先生に対して想いを抱いているのは、ジョセフはとうの昔にわかっていた。今回はこれが少々、拗れてしまったのだろう。
「な!?何言ってるの、ルミア!?わ、私は別に妬いてなんか――」
「おい、夜も遅いんだぞ、静かにしろ、白猫」
完全に形無しとなったシスティーナは、口をぱくぱくさせるしかなかった。
(……お前な、今までの行動を振り返ってみろ……)
あまりにも素直じゃないシスティーナに、ジョセフは呆れながら苦笑いしていた。
因みに…グレンの男バレについては『過去に行った変身魔術の後遺症で、お湯を被ると男の身体になってしまう』と、かなり苦しい言い訳を押し通すことにした。
偽造だが、公的な書類上はきちんと『レーン』という人間が『女性』であったこと。ジョセフとシスティーナとルミアが必死にフォローに回ってくれたこと。そして、そもそもフランシーヌ達がすでにグレンに心酔しており、何の疑いもなくそんな嘘八百を鵜呑みにしてしまったことなどが幸いし、あの場はなんとか丸く収まったのである。
ただ一人、ジニーが「あっ……」と何か察したようだが…そこはジョセフがなんとかしてくれたのか、何も言わないでくれているあたり、不問にしてくれるつもりなのだろう。正直、ありがたい。
「それはともかく、くっそ…もうこんな時間かぁ……」
グレンは懐中時計の針が指し示す時間を見て、ため息を吐いた。
「ったく、俺、何やってんだ…リィエルの勉強、見てやらにゃならねえってのに……」
「そうですよね…私達もすっかりこの学院の空気に流されて、浮かれてました…リィエルは崖っぷちなのに……」
システィーナも後悔したように呟く。
「そういえば、リィエル…今回、私達の騒動に全然、加わりませんでしたよね?なんかこう…いつにも増してマイペースというか……」
「あいつの自立心を促す良い機会だと思って、放置してたが…流石に放置しすぎだったのかもしれん…主に勉学的な意味でな」
同時に嘆息するグレンとシスティーナであった。
「先生、システィ、ジョセフ君。まだ時間はありますよ?皆でリィエルを助けてあげませんか?」
「そうね。私達が協力して、リィエルに勉強を教えてあげれば……」
「だが…あいつ、もう寝てるんじゃね?しゃあねえ叩き起こして――」
そんな会話を交えつつ、グレン達が談話室の前を通りかかった…その時だ。
「……どうやら、叩き起こす必要はないらしいですよ?」
少し先頭を歩いていたジョセフが、人差し指を口にあて、静かにするよう促す。
僅かに開いた談話室の扉、その中からぼそぼそと会話が聞こえる。
「ん?…誰だ?こんな夜遅くに……」
訝しんだグレンが、そっと半開きの扉の隙間から、中を覗き込むと……
「!」
中に居たのは、こちらに背を向けて隣同士で座っているリィエルとエルザだ。
驚くべきことに、なんと…リィエルはエルザと一緒に勉強していたのである。
しかも、エルザに一方的に教えられて、勉強をさせられているのではない。
「……ん…つまり…この呪文…この魔術関数で戻り値を出せばいいの?」
「そうそう、うん…リィエル、大分、わかってきたね……」
「そう。じゃあ、こっちの場合は……?」
リィエル自身が考え、エルザに教えを請う…つまり、リィエルが自発的に勉強しているのである。決して、教えられているのではない。学んでいるのである。
「嘘……」
システィーナが信じられないといった表情で口元を押さえる。
無理もない。アルザーノ帝国魔術学院では、やる気のないリィエルに、グレンが叱りつけながら、なんとか一方的に教える…といった光景ばかりだったからである。
「……あいつ」
グレンはそんなリィエルの後姿をじっと見つめ…ふっと、笑った。
「……どうしますか?先生」
ルミアが、そんなグレンの横顔へ、穏やかに問いかける。
「これから私達も協力して、リィエルに勉強を教えてあげすか?でも、なんか……」
すると、グレンは声のトーンを落として、こう応じた。
「ああ、そっとしておいてやろうぜ。…今回は俺達の出る幕じゃなさそうだ」
「ふふっ、そうですね…今のリィエルに、私達は必要ないみたいですね?」
「にしても、先生。少し寂しいんちゃいます?」
「まぁ…あいつの兄貴分としちゃ、少し寂しいがな」
こうして、グレン達は足音を立てないよう、そっとその場を立ち去っていく……
「……頑張れよ、リィエル」
側を歩くシスティーナとルミアとジョセフすら聞き取れない呟きが、グレンの口から零れた。
今回はサウスダコタ州です。
人口87万人。州都はピア。主な都市にスーフォールズ、ラピッドシティです。
愛称はラシュモア山の州です。40番目に加入しました。
19世紀後半にできたダコタ準州の南側半分が1889年11月2日にサウスダコタという40番目の州として昇格しました。
自然が豊富で多くの観光客が訪れる州という華やかな面がある一方、ゴールドラッシュ期にはインディアンと白人との激しい抗争が繰り返された州でもあります。全米で最も経済的に貧しい地域がある州であり、現在でも、インディアン居留地の貧困は、サウスダコタ州が抱える大きな問題として残っています。
北に負けず劣らずの、田舎州です。
しかし、西部劇時代の牧歌的なカウボーイ文化が根強く残り、一部を除いて治安も良く災害が少ないため移住者は増えているとか。
歴代大統領を彫刻したマウントラッシュモアがあるのはココです。
また、全米で人気の高い、西部時代の町並みが残るラピッドシティがあります。