東方刀物語   作:クロノヒメ

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では、どうぞお楽しみ下さい。










序章 物語の始まり
#1 始まり


 

 

 

 

 

「うーん、むにゃむにゃ」

 

朝。それは人にとってはキツイものである。

寝起きは気分が悪くなる人や、「あー、今日学校行きたくねー」という人もいるだろう。

 

 

(うーん……………)

 

目を閉じたまま、部屋の電気をつけようとする。

 

スカッ

 

「?」

 

おかしい。いつも同じ位置にある電気をつける紐に手が当たらない。それに、まだ夏なのに、少し肌寒い気がする。地面も固い。

 

(あれ?なんでだろう?)

 

わからない。まぁ、とりあえず起きるか。

眠気をさますため、目を擦りつつ、あくびをしながら身体を起こしてみる。

 

「ファ~ア、よく寝たなぁ………あ?」

 

そこで唖然とする。

俺がいたのは、俺の家じゃなかった。

いや、日本じゃなかった。

多分、世界でもない気がする。なぜならそれは。

 

辺り一面――

 

 

見たことのない高さの木がそこらじゅうに生えていたからだ。

 

「……え?」

 

自分の目を疑う。

そして、頬をおもいっきり引っ張る。

…なぜか今「誰だってそーする、俺もそーする」という声が聞こえたが、幻聴だろう。

そして、頬は痛かった。

 

つまり、これらは現実ということになる。

 

「あーハイハイ、なるほどね」

 

納得納得。俺が寝ている間にきっと、世界が滅んだりとかして、原初に還ったんだろ。

よーし、それなら二度寝でもするかー……

 

って、

 

「そんな訳ねーだろッッッ!!」

 

ったく。何を思ってるんだ。そんなこと、あるはずがな―

 

ズキンッ

 

「!!」

 

突然、俺の頭が鈍く痛みを発した。

 

「?……な…んだ…?」

 

脳裏に謎の映像が流れ出す。

椅子に座ってて、目の前に、知らない女の人が座りながらこちらを見ている。

 

「お願いがあってね」

 

と、彼女が喋り出す。

 

「君、全ての――を集めてくれないかな?」

 

――?なんだ?そこだけ上手く聞こえない…。

 

「まぁ、答えはYesだけだけどね」

 

ククッと。

 

最後に彼女はそう笑った。

何か――面白そうなものを観るような。

そんな感じの笑い声だった。

 

気づいたら、さっきの頭痛は無くなっていた。

 

うん。わからないことだらけだ。

わからないから、仕方なく今起きている、目の前のことに集中しよう。

 

ところでさ。

 

うん。あえて、もう一度言わせてくれ。

 

「ここは…何処だ…?」

 

こんな暗く、人気がない森の中で

 

俺は――白憑 天は

かすかに…そう、呟いた。

 

「さてと」

 

これからどうしよう。

何をすればいいかわからないこの状況。

下手すれば、すぐ変なめに…

 

ガサッ……ガサガサ

 

「!」

 

どうやら、さっそく変なめにあいそうだ。

ヤバい。

何かがこっちに来る…!

 

どうする?一番いい方法は…

 

①殴りかかる。

②死んだふり。

③「何か」の姿を確認し、すぐ逃げる。

 

うん。①はない。

②も…そんなにいいとは言えない。

もし連れ去られたりして変な実験とかだったら嫌だし…

 

よし③だ。

 

物音は近い。 もうすぐ来る――

 

「へ?」

 

俺は、間抜けな声を出した。

何故なら…

 

 

 

 

物音がした方向から…

 

 

 

 

 

美しい女の人が出てきたからだ。

 

…。

 

いやさ、

うん。

あの?

どちら様?

 

「あなた…」

 

女の人が警戒した声で聞いてくる。

 

「どうしてこんな場所にいるの?」

 

うん…その質問、俺も聞きたい。

しかしどうしよう。

寝て起きたらこんな場所にいました、なんて言えるか?

 

答えはNo。頭のおかしい奴だと思われる。

 

だから俺はとぼけることにした。

 

「いえ、少し道に迷ってしまって」

 

女の人の目から警戒の色は消えない。

まぁ、あたり前か。

俺も同じ状況ならガッツリ疑うし。

 

「それは…本当か?」

 

「はい。本当です」

 

「…そうか」

 

あ、そうだ。何か喋っとこう。

 

「すいません、自己紹介が遅れました。」

 

頭を下げながら言う。

 

「僕の名前は白憑 天。あなたのお名前は?」

 

女の人は、少し悩んでから、こう答えた。

 

「あぁ、私の名前は――」

 

 




どうだったでしょうか?
初めてですので、至らないところが多々あると思いますので、バンバンコメントしていって下さい。

次回予告

「実験台にはなりたくない」
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