東方刀物語   作:クロノヒメ

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はい、黒ノ姫です。
リア充爆発しろっ、て言う人、実はそんなに思ってない説ありますよね。

…私は思っていませんが。





第二章 神の時代、人の時代
#11 道中


「なぁ、天。本当にこっちでいいのか?」

 

「?こっちって、何がだ?」

 

「方角だ。まっすぐに歩いているが…大丈夫なのか?」

 

「あぁ。大丈夫だ」

 

「なんでだ?」

 

「うーーん、そうだな……」

 

ちょうど昼間なので、空に指を指す。

 

「ほら、太陽が真上にあるだろ?」

 

「ああ、あるな」

 

「今は昼間で、太陽が一番高いときだ。んで、今俺らの前の方に太陽があるだろ?前の方にある時は、そっち側は南なんだよ」

 

「なるほどな……お前、いつから知っていた?」

 

「お前と出会う前からだよ」

 

学校の授業でやってたからな。

 

「「……そういえば」」

 

二人でハモる。

まぁ、だいたい考えていることは同じだろう。

 

「じゃ、俺から言うよ。昔話だろ?」

 

「そうだな。じゃ、任せる」

 

そして俺は、森の中から起きたところから、零に初めて会った時まで話した。

また、もしかしたら自分がいた世界の過去にいるんじゃないかとも話した。

 

「なるほど。つまり、お前は自分が未来から来たと考えているのか?」

 

「……うーーん、微妙にな。あくまでも可能性の話だし」

 

「まぁ、少しは面白かった。じゃあ、次は俺様の番だな」

 

「おう」

 

「まあざっくり言うと、俺は昔、悪いことをたくさんやったんだよ。そうしていたら、月子にこの刀に封印させられちまった」

 

「んで、その時の力がこの刀に集まって、月詠の力を纏っちまったんだろうな」

 

「へぇ~。お前悪い奴だったのか」

 

「まぁ、な」

 

どこか悲しそうな顔をする零。そんな昔に何かあったのだろうか?

 

「つーかお前、これからどうするつもりだ?」

 

「ああ。とりあえず、旅を続ける。目標はイザナミを助けて、イザナキに会わせる。けど、それをクリアするには難題が二つある」

 

指を一本たてる。

 

「ひとつめは地獄…黄泉に行く方法だが、これは簡単なんだ」

 

「お前は死ねねぇだろ?」

 

「誰が死ぬかよ。まぁ、行き方は確実だが、まだまだ先のはなしだ。で、問題はふたつめ」

 

指をもう一本たてる。

 

「イザナギの居場所。ぶっちゃけ、これがわからないと意味がない」

 

「そりゃあな」

 

「だから、今から俺達ができるのは待つこと。でも、それじゃつまんないだろ?」

 

「まぁな。暇なのは嫌いだ」

 

「だから、旅をすることに決めた。まだ俺達が知らない情報、出来事が沢山あるからな」

 

「一理あるな」

 

「さてと。なぁ、零」

 

「なんだ?」

 

「イノシシ型の妖怪って、旨いのか?」

 

山の中を歩いていると、イノシシのような妖怪に蜂合わせた。

 

「知るか。旨いんじゃねぇか?」

 

「ブヒイイイイイ!!」

 

こいつ、イノシシだよな?

なんか豚っぽいが。

 

「集中しろよ」

 

「当たり前だろ」

 

そういい、零に手置く。

確かに、たがが人間が妖怪に勝てる訳がない。

だが、それでも妖怪に勝つために、俺は零とあるものを考えていた。

剣術だ。

なんとか流血闘術とか、カッコいいしロマンがある。

そんな感じで俺が零と相談して作ったのが――

 

天零流刀法(てんれいりゅうとうほう)・一式」

 

腰を低くし、右足を前にだす。息を吐く。

 

「ブヒイイイイイ!!」

 

イノ豚が突っ込んでくる。

俺の間合いに入ったところで、居合い斬りを放つ。

 

「『喪命(そうめい)』」

 

キンッ

 

「ブ、ヒ?」

 

イノ豚には俺が手置いている状態から、すでに刀を振り切り終わったように見えただろう。

 

ドサッ

 

『喪命』

この技は俺が殺すとき、せめて痛みを感じないように作った技である。

そのため、威力よりもスピードを重視している。

 

「ふむ、いい出来だ。いつもより早いな」

 

「そうか?……っと、そうだった」

 

そしてもうひとつ。

使い方がわからなかった俺の能力についてだ。

 

封印と聞いていたが、結構便利すぎる。

 

例えば、水道から水が落ちるとしよう。

それに俺の能力を使うと、落ちるということを()()する。

 

つまり、水が落ちない。

 

他にも様々なことに応用できる。

霊力を固め空中に足場を作ったりや、あとは相手の動きを文字通り封印…一ミリも動かせないようにすることだってできる。

永琳からは呆れた。

 

例えば、今のこのイノ豚にも使える。

もう動かないイノ豚に触る。

 

「えーっと、これぐらいか?」

 

イノ豚に霊力を流し、能力を発動する。

デメリットがあることと言ったら、相手に触らなきゃいけないところだが、刀など間接的にさわっても相手に付与することが出来る。

 

イノ豚に、朽ちることとこの場所から動くことを封印した。

こうして、腐ることと盗まれることを封じた訳だ。

 

……チートかな?チートだな。

 

「まぁ、そこら辺の木を切って、薪にするか。頼むぞ、零」

 

「俺様は木より肉が斬りてぇな」

 

「我慢しろ」

 

零で木を切り、火起こしに充分な量の薪を用意した。

木と木を合わせ、一瞬だけ思いっきり擦る。

そうすると、火が出る。

とんだ荒業だ。

 

ふところからナイフを出す。

永琳曰く、科学の結晶らしい。

何でも斬れる…訳では無いと思うが、それでも結構な切れ味をもっている。

 

スパッ…ザシュッ…スパッ…

 

「……」

 

黙々とナイフで切り、木で串を作り、それに刺して焼いていく。

 

ちょうどいい感じに焼け、手に取り頬張る。

 

モグモグ……ゴクン

 

…なんと言うか、豚の中に獣の肉の味が交ざったような味だ。

 

素材の味が強い。

……これに塩胡椒があれば最高なんだろうな。

 

クソ、調味料を持ってくればよかった。

そこで、あることに思い付く。

 

「……なぁ、零。お前って腹はすかないのか?」

 

「は?刀が何かを食える訳ないだろ」

 

「そりゃあそうだけど…食べたいとは思わないのか?」

 

「別に、俺様は元々食べなくても生きていけたからな。特にそういったものはない」

 

「へぇー。……?じゃあ、お前って妖怪なの?」

 

「たわけ。そんなものと比べるな」

 

そんな他愛ない会話をして、旅を続けた。

 

そんな旅をして約300年がたった。

……え?急すぎだって?

だって、何もなかったし。

妖怪にあったらボコして、食料や修行(素振りや筋トレ)をしてた毎日だぞ?

まぁ、日本の風景は好きだから飽きなかったけど。

 

そして、やっと俺が知る時代になったと感じた。

 

「おい、天。ありゃあ何だ?」

 

「あれって?……あ!」

 

零が言った先に村があった。

かなりおぼろげだが、見たことがある小屋、否、米倉。

 

「何だ?知ってるのか?」

 

「ああ!なるほど、これで今俺がいる時代が分かった!」

 

「時代?名前でもあんのか?」

 

「あぁ。後にこう呼ばれる――」

 

 

――弥生時代と

 

 

 

 

 

 

 




今回から、平均2500~4000文字を目安にしたいです。
今回は短いですが、忙しくなる前なので、投稿出来る時は投稿したいですね。


次回予告

「な ん で さ」

by天

次回もお楽しみに!
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