諏訪と濃尾の戦いが終わり、100年くらい(詳しくは覚えていない)が立った。
その間に様々なことがあったが、割愛させてもらう。
……少しあった大事な話と言えば、俺の寿命のことについてだ。
不老不死についてはうまくごまかしておいたが、聞かれたときはしどろもどろになりながら答えた。まったく、コミュ症かっての。
それはそうと、最近旅をしないかったかというと、諏訪子と神奈子しばらくはここに居てくれ、と折り入ってお願いされたからだ。
二人が言うには「寂しくなるから」だそう。
冗談だろ、と笑い飛ばし少しの間ギスギスしたのが懐かしい。
……なんでギスギスしたかって?
永琳も言っていたが、不老不死になると様々なことでトラブルが起こると言う。
今回起こったのは寿命。
そりゃ、自分の知ってるの人が死んでいくんだから、自分達と同じようなやつがいると安心するんだろう。
神奈子は大丈夫そうだが、いかんせん諏訪子はなぁ……まだ子ど((((殴
……そんな訳で旅はしてなかったというわけだ。(ヒリヒリ)
まぁでも、そろそろするんだけどね、旅。理由はちゃんとあるが、後で説明する。
二人を説得するときに詳しい理由は言わなかったが、二人とも納得してくれた。
前に比べ、あまりにアッサリしていたものだから、どうした?と聞くと、「縛るのはよくない」と思ったらしい。
そんなこんなで。
そろそろ新しい出会いを求め、旅に出る。まぁ、まだこの時代なら神がいるだろう。
余談だが、諏訪子と神奈子にイザナミとイザナギのことを聞いたら、偽の方を知っていた。
ツクヨミ様が言っていたとおり、知っているのはごく一部らしい。
……ちなみに零も知っていた。なぜだかは言ってくれなかったが。
そして、いい知らせと悪い知らせがある。
まずはいいお知らせから。
次に行く場所が決まった。
これは神奈子が言っていたのだが、この場所より南の方に大きな村があるらしい。
それだけなら別にどうということはないが、興味を引かせるようなことを言ったのだ。
曰く、「十人同時に話を聞くことが出来る」とか。
それを聞いたとき、あの有名な人が浮かんだ。
そう、聖徳太子だ。
だから旅に行くと言い出したんだけどな。
そして、悪いほうのお知らせだが……
なんと妖怪が増えてきた。
それだけならなんとも無いが、いつぞやにあったイノ豚の亜種や希少種みたいなヤツが沢山増えてきているのだ。
これはたぶん、人間が多くなって来たからだろう。
妖怪ができるロジックは詳しくは知らないが、たしか人々の恐れや憎みなどの悪い感情、また特別な思いが多いと出来る……と誰か言っていた気がする。誰かかは忘れたが。
ここまでが今までの回想なんだが……
今、ちょっとヤバい。
何かと言うと……
「天~!早くしてよー!」
「そうだぞ。なんでも言うことを聞くと言ったのはお前だろ?」
……はい。
自分勝手なことをするのは気が引けたから、諏訪子と神奈子に言うことを聞く、って言ってしまったのだ。
二人ともまともだから、何かの手伝いとかだと思っていたのだが……
「…なぁ、本当にやるのか?」
「当たり前でしょ!それとも、天は嘘つきなの~?」
「ほら、早くはいれ。もう遅いんだからな」
え?何をやるか分からないって?
添い寝だよ。
……。
いや、確かに美人な二人と寝るのは男冥利に尽きるって言うんだけどさ……。
流石に、ね?
「ハァーー……。まったく、なんでこれなんだよ……」
「いいでしょー?」「いいだろ?」
「「む……」」
「はいはい、喧嘩になるなよ」
俺が止めに入る。
こうでもしないと、この二人は止められないからだ。
「まぁ、今日はいいよ!神奈子もそう思うでしょ?」
「あぁ」
……解せぬ
「ほら、早くしてよ~!」
「……分かったよ」
渋々布団に入る。
もう知らん、早く寝てやる。
目を閉じて眠りにつこうと――
「……ねぇ、天」
はい寝れない(察し)
「何だよ」
「……本当に行くの?」
「……あぁ。本当にな」
「なんでだ?なぜそんなに旅をしたがる?」
「……そうだな」
アノことを話すべきか?いや、駄目だな。
「……二人と会う前からなんだけどさ、ある人に会おうとしてるんだよな。まぁ、その人に会うにはすごい大変なんだけどさ……」
「会いたいだけなの?」
「いや、違うな…一言でいうなら、その人を助けたいっておもってるんだ」
「ほう?なんでだ?」
神奈子に問われる。
暗闇の中で、どんな顔をしているか分からなかったが、おそらくあの時の零みたいな顔…いや、気持を持っているんだろう。
「理由なんてないさ。俺はただ、救いを求めている人に手をさしのばして救いたいだけさ」
「……天らしいや。私も、それで助けてもらったもんね」
「まったくだ。だが、それが天の良いところだな」
沈黙が流れる。
「……スウーー……スウー……」
…どうやら諏訪子が寝たようだ。
神奈子は……
「まだ起きているぞ」
起きてた。
「そうか…寝ていいか?」
「そうだな…いいぞ」
「じゃ、おやすみ」
心臓がバクバクいってる。
女子と一緒に寝るか……なんかいやら(以下略
すると、瞼が重くなる。
俺は抵抗しないで意識を手放した。
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出発当日
旅に出る当日、見送りには諏訪子と神奈子が来てくれた。
他の人も呼ぼうかと諏訪子に言われたが、呼ばなくていいと言っておいた。
「うう~天~」
目をウルウルさせながら、諏訪子が言う。
「泣くな。こっちまで悲しくなってくる」
「だって~」
「天の言うとおりだぞ、諏訪子。だがら子どもと言われるんだぞ?」
「な、なにおーー!?」
「……ま、いいとするが」
「神奈子!お前!」
「ふッ、はは……変わらないな」
「そうだな……なあ、天」
悲しそうな顔をした神奈子を見たとき、俺はとっさに言ってしまった。
「言うな」
「え?」
「さようならは言わない。言うのは、また会おうだ」
「……そうか」
「あと、泣かないことな?なぁ、諏訪子」
「うう、グス。……じゃあね、天」
「だから、また会おうだろ?」
「うん……また会おうね?絶対だよ?」
「達者でな、天。無茶はするなよ」
「分かったよ。……また会おうな」
そういい、歩き出す。
後ろは振り向かない。
ジーーーン
「!」
目頭が熱くなる。
どうやら、俺は思ってた以上に悲しいと思ってたみたいだ。
ここからさき、何度も同じことが起こるのに。
「まあ、うじうじするのは俺らしくないからな」
来るもの拒まず、去るもの追わずだ。
さあ、次はどんなものが待っているのか?楽しみだ。
そろそろ新しい小説を書こうと思っています。
次回予告
「あれだろ?「太子太子!お風呂に変な人がいますよ!?」で有名なあの人だろ?」
by天