気がつくと、真っ白な空間にいた。
ここは、三途の川かな?
すると、女の人が現れた。
ああ、きっと彼女は死神だ。
「さて、お主は死んでしまった。
妖怪、天使、堕天使、悪魔の異常な力を持つものよ。」
死神だと覚悟していたのだが…。
この声には聞き覚えがある。
「あなたは、オオクニヌシ様!?」
「そうじゃ、久しいの、元祖狛犬の阿吽よ。」
「俺は死んだのですか?」
「そうじゃ、お主は死んだ。
それで、お主はまだ生きたいかの?」
生きたいか?と聞かれれば、答えは当然『生きたい』だ。
生きて、天照様や須佐ノ男様に会いたい。
俺みたいな目に遭っている妖怪を助けたい。
そして・・・・・・。
特に悪魔だな。
勝手に日本領地に入り‼
自国だと言い張り‼
力亡き者を強制服従させ、虐殺した。
それだけでは飽きたらず、戦争を仕掛けてこようとしていた。
(俺が止めたのだが。)
そんな奴等に、生きている権利はない。
「やはりそれがお主の魂が残った理由か…。
本来なら死んだら魂は黄泉の国へ行くのじゃが。
強い復讐心が魂をこの世に留めたようじゃ。」
「なるほど。」
「そして、お主には平行世界に転生してもらう。
通常、輪廻転生は記憶を有さない。
じゃが、細かな魂だけなら別じゃ。
お主の魂を少しずつ分け、それを一定量ずつ悪魔に上書きしてゆく。
お主が嫌っていた悪魔に憑依という形じゃな。
それと、力量は現世の100倍程度にしておくぞ?
お主ならそれを隠しとおせるじゃろう。
そうじゃ、知識量も100倍にしておこう。
正式な魔法を使えるようにじゃ。
それと、『ちーと』とやらを持っていけるようじゃな。」
聞きなれない言葉だ。
チートってなんだろう?
「そうじゃな、チートとはようは特典のことじゃ。
強い能力などじゃな。
他の世界からの転生者は西洋の物を欲しがるようじゃ。」
「じゃあ吸収と分配、倍加の力をもらえますか?」
「もう少し細かく教えてくれるかの?」
「ええ。
相手の存在を魂ごと吸収するんです。
これは調節可能にしてください。
そして、それを自分の力に変えるんです。
その力を無限まで倍加することができます。
そして、それを他人に分配することができます。」
「なるほどの…。
西洋の神がにたような神器を作っていた気がするが…。
いいじゃろう、お主らしいの。
それじゃあ、楽しくやってくれ。
ワシはあの世界がどうなろうと知ったことじゃないからの。」
「取り計らい感謝します、オオクニヌシ様。」
こうして俺は、悪魔に。
いや、神話外の人外に復讐をするべく、転生をした。
ああ、待っていてください、天照様。
俺は果たします、みんなの無念を。