今回はプロローグとして星矢とハーデスのラストシーンとΩまでの部分をちょっとだけやります。
あんまり長々とはあれなので…本編どうぞ!
※修正しました
冥界エリシュオン…いまここではひとつの決着が着こうとしていた…
「はぁ…はぁ…はぁっこれで…最後だっハーデス!」
「はぁ…はぁ…はぁ…くっまさか冥界の王たる我が…たかが
そういい二人の男が美しい草木が生い茂る草原にある遺跡のような所で互いに血を流しながら向かい合っていた…
「くっ…星矢…」「星矢っ」「星…矢っ」「星矢…」
「沙織さん…下がっててくれ…俺が…俺がこの戦いを終わらせるっ」
「星矢…」
「はぁ…はぁ…ふっ確かに貴様は我や我の臣下である
そういい漆黒の翼に黒曜石のごとき輝きを放つ鎧…
「?…な!?そんな!」
ハーデスの言う言葉を聞き不信感を持った白銀の鎧…
「ほ、星が
している!?」
「そうだ…グレイテスト・エクリプス…これが完成すれば地上の生きとし生けるものは総て闇に呑まれ永遠の苦しみに苦しむのだ…」
「そ、そんなことさせるか!ペガサス流星拳!」
そういい星矢は拳を振り抜くとその拳から光の一閃がハーデスを襲う!
「…ふん!」ガキン!
「な、なに!?バカな…さっきまで効いていたはずなのに!?」
星矢の言うとおり先程までは星矢の必殺の拳…ペガサス流星拳はハーデスの体を確実に撃ち抜いていたのに今は効く処か防がれていた…
「ペガサスよ、貴様の拳は確かにこのハーデスの鎧を撃ち抜き我が肉体にダメージを負わせた…しかし、忘れてはおるまいな?我は神である!」
そう言うハーデスからとてつもないプレッシャーが放たれる
「くっ!?これが冥王…だが、俺も負けるわけにはいかないんだ!俺は帰って姉さんに…星華姉さんに会うんだ!そして、アテナを沙織さんを守るんだ!」
すると星矢はその言葉と共に自身の内に秘めし小宇宙…コスモを限界を越えるレベルで燃やす。
「いくらコスモを燃やしたところで神には…なに!?ペガサスのコスモが…どんどん上昇している!?」
「ウオォォォ!燃え上がれ!俺のコスモよォォォォォ!」
その星矢の叫びが奇蹟を起こす!
ビシッ…ビシッビシッビシッ!
「なに!?グレイテスト・エクリプスが!」
ハーデスが空を見上げると先程までは完成に近付いていたグレイテスト・エクリプスが崩壊し始める…
「バカな…まさか、ペガサスのコスモが
を起こしたのか!?」
「ハーデス!」
「!アテナ…そうか、貴様の祈りと小さき人間の祈りが奴に力を与えていたか…あのときと同じだな?今から242年前のあのときと…」
「…そうですね?アローン兄さん…」
「!…ふっ我はアローンではない…と言いたいがそうでもないな…我は…いや、僕はあのときと変わらない人の世が許せなかったんだ…アテナ…サーシャやテンマが命を賭けて戦ったにも関わらず…ね?」
「アローン兄さん…」
「…話は終わりだ!来い、ペガサス!」
「ウオォォォ!行くぞ、ハーデス!これがっ最後の一撃だ!ペガサスっ彗星拳~!」
「ヌウォォォ!」
ガキン!
そうして二人の拳と剣がぶつかり合う…そして
バリンッ!
「がはっ!?…見事だ…ペガサス…いや、テンマの魂を受け継ぎしペガサスよ…」
「ハーデス…っぐっ」
「だが、貴様の魂は我が貰う…その魂は我の物だ…誰にも渡さない…テンマ…また一緒だよ…」ドサッ…
そういい倒れ付すハーデス…対して星矢の胸にはハーデスの剣の先が深々と突き刺さっていた…
「がはっ…さ、沙織さん…俺っ勝った…ぜ…」ドサッ…
「星矢!?星矢!星矢!しっかりして!星矢!…いや、逝かないで!テンマ!」
そう言いアテナ…沙織は星矢を揺すり目を覚ますように呼び掛けるが星矢の瞳は閉じたまま開かない…
「ぐっ…星矢っ」「そんな…」「嘘だっ…嘘だ!」「星矢…お前と言うやつはっ!」
そう言い星矢と共に戦っていた聖闘士…紫龍、一輝、瞬、氷河は星矢の戦いを見ているしか出来なかったことを怒り、悲しむ…
「星矢…お願い…目を開けてっ」
そういい星矢を抱き締めて祈り続ける沙織…すると
ヒュー…
『アテナ…アテナよ、泣くのはよしなさい…』
「え…まさか、貴方は…アポロンお兄様?」
沙織がそう言うとエリシュオンに一人の神…太陽神アポロンが降り立った…
『久しいな…アテナよ…悲しむのは止めなさい…彼はまだ救える…』
「本当ですか、お兄様!」
『うむ…しかし、これは我との契約となる…つまりは代償が必要となる…』
「代償…私にできることならば何でも!」
『アテナ…そなたの気持ちは痛いほど分かる…だが、その代償はソナタではなく…ペガサスが支払うのだ…』
「星矢が?」
『うむ…今、ペガサスを貫いたのは我が叔父ハーデスの剣…それは呪いの力となりペガサスの心臓を貫くために刻一刻と刺さり続けるだろう…』
「そんな…星矢…」
『だが…代償として何かを失うことになるが、我が力でそれを引き抜こう…』
「…でも…」
そういい決めかねる沙織…すると
「かまっわないぜっ…またっ沙織さんを…守れるなら何を失っても構わないっ」
「星矢!」
そういい剣が刺さっているにも関わらず声を出してアポロンに願い出る星矢
『良いのだな…では、抜くぞ…』
そういい星矢の胸に刺さる剣に手をかけると…
ズシュッ!
「ぐっ!?グアァァァ!」
星矢は剣が抜かれる痛みに叫び声をあげながら耐える
「星矢!?お兄様!お止めください!」
『ならぬ!ペガサスの覚悟を無下にするな!耐えよ!ペガサス!』
アポロンはそういい星矢の胸に刺さるハーデスの剣を引き抜いていく…そして!
ズシュッブシュッ!
「かはっ!…はぁ…はぁ…はぁっ」
「星矢!星矢、しっかりして!」
「はぁ…はぁっだ、大丈夫だ…沙織さん」
そう言い胸元を抑える星矢
『ふむ…傷もすぐに塞がるだろう…では、ペガサスよ対価を貰うぞ?』
「あぁ…なんであれ、俺に払えるものならなんでも払おう…」
『ふむ…では、そなたから視覚と痛覚を剥奪する…良いな?』
「五感の内の二つか…あぁ構わない!それで沙織さんを…アテナを守り続けられるなら!」
『…ふっアテナよ、良き聖闘士に巡り会えたな…では…五感…視覚、痛覚…剥奪!』
バヂィ!
「っ!?…」
『ペガサスよ、目を開けてみよ…』
「…っ!?み、見えない…なにも…痛みは…」バキッ!
「星矢!?」
「痛く…ない…本当に痛覚と視覚を失ったんだな…」
『…さぁ、これでそなたらの戦いは終わった…訳ではない…いずれまた戦いが起きるだろう…そのために今は休むとよい、さらばだ我が妹アテナよ…さらばだアテナの聖闘士達よ…』
そういいアポロンは姿を消していった
「…沙織さん…俺は後悔してないぜ、例え痛覚と視覚を失っても沙織さんを守って見せるよ…」
「星矢…ありがとうっ」
そういいアテナ…沙織は星矢に抱きつき感謝を述べるのだった…
数年後
「オンギャァ!オンギャァ!」
「あらあら…大丈夫よ、光牙…貴方は私達が護るわ…」
少女から女性へと成長したアテナ…沙織は一人の赤子をあやしながら再び起きた戦いに不安を募らせるのであった…
星矢とハーデスの戦いから数年後、平和を謳歌していた星矢達に再び戦いの火の粉が舞う!
次回!聖闘士星矢~新世代編~序章
「災禍再び…」
君はコスモを感じたことがあるか!
はい、と言うわけで今回は星矢とハーデスのラストバトルとちょっとだけベビー光牙を出しました♪
次回は星矢達にあの神が襲いかかります。
では、次回まで…good-bye!♪