赤く染まった空に浮く黒い雲。そしてその空を舞う形容しがたい容姿の生物。
いや、あれは生物なのだろうか?今はどうでも良いことか。
そして、そんな世界を象徴するかのようにたたずむ巨大な建造物群。
そのなかでも一際高いビルには、目を模したようなマーク。
ここは眼魔世界。太古の昔に人間が移住し、発展の後、荒廃してしまった世界。
この世界には「死」が存在しない。かつて多くの同胞の死を目の当たりにしたこの世界の王は、
「死の存在しない世界」を望み、優秀な科学者と共にそれを実現させた。
そんなこの世界を「地獄」と呼ぶものもいれば、「完全なる世界」と呼ぶものもいる。
これはそんな荒廃した世界を立て直そうと、誰にも讃えられずとも、認められずとも、
一人戦い続けた戦士の物語だ。
眼魔世界に生まれたもう一人、幻の四人目の仮面ライダー。
テンガン!リバイツ!メガウルオウド!
「リヴァイブザネイティブ!」
メガウルオウダーを使って変身した彼の姿。
体はこの世界の雲と同じ黒、しかし、この世界の空に白を取り戻さんとする意志の現れかのような白の装飾。
そして、この世界で生まれた別の戦士と対となるように、白を基調とし紫に近い色の装飾が入ったパーカーを羽織っている。
その顔は、暗い色ながらも、どこか優しさをかんじさせる紫の目。額には二本の角を持つ。
その名は…
イグラス=仮面ライダーリバイツ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ハッ!デェェリャ!」
雄々しい掛け声と共に、その拳を振るう黒と白の戦士。
彼の目の前には、絶えず群がる「眼魔コマンド」達。
「チッ、キリがねぇな…」
もう、何体倒したかもわからないほど、彼は戦闘を続けていた。
「仕方ねぇ、こうなったら!」
そう意を決したように声を上げると、腕に装着している機械=メガウルオウダーを起こすと、それぞれ側面、上部にあるボタンを押す。
「デストロイ!ダイテンガン!リバイツ!オメガウルオウド!」
すると機械が電子音を発し、彼の体は紫色のオーラに包まれ、空に飛び上がる。
「ウォラァァァ!!」
空中から下降する勢いに乗せたキックは、眼魔コマンドに命中後、爆発をともない、周囲の眼魔コマンドも一掃した。
「はぁ、はぁ。これで良いのか?」
???「上出来じゃ。」
彼が変身を解除すると、周りの風景が今までの屋外ではなく、建造物内と思われる広間に変わり、一人の老人が姿を表す。
???「メガウルオウダーの2号機は特に不備は無いようだな。どうやら、変身の時間制限も改善されておるようだ。」
「1号機には時間制限なんてあったのか」
???「あれは奴の個人開発で完成したもの。その不備を改良しようとわしが作ったのが、その2号機じゃ」
「ま、良いけどさ。俺はこの世界を元に戻したい…それだけだからな」
???「ふっ、そうか。」
「ありがとな、イーディス長官。この力、大切に使わせてもらうぜ。」
イーディス「気にするな。奴が行ってしまってから、こちらも頭を抱えた状態だったからな。winwinじゃ♪」
「…そのたまに出てくるお茶目な奴なんなの?無意識でやってるっぽいけど。」
イーディス「…(咳払い) いや、気にするな。」
「…あっそ。それじゃ、そろそろ行くわ。」
イーディス「そうか。頼んだぞ、イグラス。いや、仮面ライダーリバイツ。」
イグラス「へへっ、悪くないな、その呼ばれ方も。」
彼はそう言ってその場を離れていった。ここから、彼の孤独な戦いが幕を開ける…