あの人との出会いは、諏訪の時計工場を買収したときだった

私はあの人の背中を見て歩んできた


いつしか私もあの人と同じ鉄道業界に足を踏み入れた

これは、あの人に出会ってから、私が日本一の社長になるまでのショートストーリー

※タイトルに風神録とありますが、あまり東方要素がありません 最悪タイトルを変更する可能性があります

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桃鉄風神録

諏訪駅

 

ここにあの人が···

 

カグヤ社長が来たのは五年前のこと

私は早苗

別にあの風神録の早苗ではない

 

 

五年前···

お父さんの経営する時計工場を買収したカグヤ社長は、こんなことを言っていた

「まだこれはステップアップするための段階

···早苗さん、でしたっけ?

来年あたり、この町を独占しに行くわ

勿論、この工場も増資させていただくわよ」と

 

翌年、カグヤ社長は本当に独占しに来た

それからはカグヤ社長の経営術によってどんどん活性化していった

因みにお父さんはカグヤ社長の指示のもと、経営を続けている

 

 

 

 

 

 

 

そして今、時計工場···

いや、諏訪周辺最大のピンチが迫ってきてる

 

「あら?風が強いわね···?」

台風情報なんて出てないし、へんだと思って外に出てみた

そして、私は見てしまった···

 

「うそ···」

巨大な竜巻が迫ってきている

竜巻の中心には、青くて体型が細いロボットが回転していた

 

不気味に光る目

 

額に描かれた「H」という文字

ああ、思い出しただけで頭が···

 

すぐに頑丈な建物に避難した

 

 

例のロボットが過ぎ去った

 

 

外へ様子を見に行くと、お父さんの工場が竜巻に飛ばされてしまっていた

 

 

 

 

 

 

 

カグヤ社長から電話がかかってきた

私のせいで工場が無くなってしまった、と

私の所有権が無くなった代わりに購入した半額

···2億5000万円が帰ってくるから再建に役立ててください、と

 

カグヤ社長はにここ以外にも同じように飛ばされた物件があるらしい

 

一件一件丁寧に謝罪の電話をかけているらしい

 

秘書に任せていいような仕事を自分でやるなんて···

なんていい人なんだと思った

 

 

 

翌日から飛ばされた時計工場の再建工事が始まった

私はまだ十四歳

あまり手伝えることが無かったけど、休日は手料理を工事に携わる人達に振る舞った

何故かみんな無理して「美味しい」と言っているような気がしたけど

だけど、日がたつにつれて、無理してではなく、心の底からの「美味しい」が聞けるようになった

 

 

 

 

一ヶ月後

工場を稼働させることができるレベルになった

再び作業する音が工場の中から聴こえてくる···

 

 

 

 

 

 

 

 

それから6年 私は二十歳になった

ここがまた買収された

こんどは坂田社長によって

 

坂田社長はまずお父さんを辞任させ、自ら経営に乗り出した

 

それが悪政じゃなかったら良かったけど、生産効率がどんどん落ちていく

坂田社長も諏訪を独占した

他の工場も同じ目にあっているらしい

 

 

 

ある日、私はあのカグヤ社長に電話をかけた

「このままじゃ諏訪がだめになってしまいます!

助けてください!」

すると、カグヤ社長からは

「···分かったわ

ちょうど諏訪に寄る用事があるから来月まで耐えられる?」

「分かりました、絶対に耐えてみせます!」

カグヤ社長は本当に頼りになる···

少し涙を流してしまった

 

 

 

 

一ヶ月後

約束通りカグヤ社長が来た

そして、諏訪全体の物件を乗っ取った

「へへん、超·のっとりカードって便利ね」

またカグヤ社長に会えた···

「早苗さん、」

急にカグヤ社長から声をかけられた

「はい?」

「···今までよく耐えたわね、耐えてくれてありがとう」

「いえ···ありがとうはこっちから言わせてください

カグヤ社長がいたから耐えられたんです

本当に···グスッ

ありがとうございました!」

涙が溢れてきた

「ほらほら、情けないわよ

これで涙を吹きなさい」

カグヤ社長がハンカチを差し出してくれた

 

 

 

それから一週間後···

カグヤ社長の乗っ取りによって経営していた坂田社長が居なくなったせいで工場は経営者不在という状況になってしまった

 

今まで言わなかったけれど、私には夢がある

お父さんの後をついで工場を経営するという夢だ

 

お父さんに直談判した

 

そしたら快く快諾してくれた

私の夢が叶ったのだ

 

 

それから十年間

私とカグヤ社長のコンビで経営してきた

業績はうなぎ登り

お父さんも大満足だ

そして、私はもう三十歳だ

 

カグヤ社長がこんなことを話した

「もうここを絶対に手放さない···

プロテクトカードって知ってる?

ここにシェルターを作って後世まで守り抜いてみせるわ」

嬉しかった

これでもうあのようなことが起きないだろう

カグヤ社長は本当にいい人だ

 

 

 

 

ここまで私はカグヤ社長の背中を見て歩んできた

 

私もカグヤ社長のようになりたいーー

そう思い始めていた

 

 

 

 

翌年、私は大胆な行動に出た

 

私には弟がいる

弟も私と同じようにお父さんのあとを継ぎたいと思っていた

 

弟に時計工場の経営を任せた

 

 

 

 

 

カグヤ社長はカグヤ電鉄という会社の社長らしい

 

(私も電鉄会社を建てよう

そして、カグヤ社長のように皆に好かれる社長になるんだ!)

 

 

それから九年ーー

例のロボット···

ハリケーンボンビーというらしい

アイツに再び時計工場が吹き飛ばされた

シェルターは十年で消えてしまうらしい

 

これでカグヤ社長の所有権は消えた···

所持金十分

プロテクトカードも準備オッケー

 

 

私は地元···

諏訪駅にやって来た

そして、諏訪を独占した

(私もカグヤ社長と同じようにできるか分からない···

だけど、発展のために精一杯頑張ろう!)

 

 

初めてカグヤ社長に会ったのは三十一年前

それから自分の夢を叶え、工場を経営していった

さらに、カグヤ社長に憧れて鉄道業界に足を踏み入れた

 

それからは大変な日々が続いた

 

ある時はお金を全て(約20億円)スられて···

ある時は長崎へ拐われて···

ある時は変な星へ飛ばされて···

ある時は列車が謎の爆発を起こして···

ある時は多額の税金を請求されて···

ある時は物件をアイツに飛ばされて···

 

とにかく大変だった

 

だけど、私は挫けなかった

カグヤ社長のようになりたかったから

 

 

最近になってカグヤ社長は日本一の社長になることを目標にしていることを知った

 

(私もなろう!日本一の社長に!)

決意は固まった

カグヤ社長を追い越して日本一の社長になってやろう、と

 

ーーーーーーーー

 

早苗社長が諏訪を独占して10年···

 

遂に、日本一の社長が決まった

 

最後までカグヤ電鉄と早苗電鉄の首位争いが続いた

 

その末、日本一となったのは···

 

 

早苗電鉄、早苗社長だ

 

この瞬間、早苗社長は日本一の社長になるという目標を達成した

 

しかし、カグヤ社長など、ライバル会社はいくつもある

 

これからも、切磋琢磨しあい、日本の鉄道はより良くなっていくだろう···

 

 

 

 

桃鉄風神録 THE END




てわけで、桃鉄風神録 いかがだったでしょうか?

この作品はハリケーンボンビーに物件を全て吹き飛ばされたことでアイデアが浮かび、そのまま形にしてみたものです

もしこの作品が好評だったら、大幅な加筆や東方要素の追加をして連載にしようかと考えています

と、かなり短いですがここで閉めさせて頂きます

また、別の作品でお会いしましょう!

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