転生したらスライムに惚れた件 作:恵比寿酒
風邪で寝込んでいました
作者は季節の変わり目にやられていましたが、アニメでリムル様を見たら治りました(言い訳&自語)
皆様も風邪にかかったらアニメのリムル様を見て治してください。風邪に掛からなくても見てください
「そういえば、ヴェルドラはなんでこんなところに封印されているんだ?」
(ん?それはな……)
ヴェルドラが言葉を続けようとした瞬間、ボクの隣を猛スピードで水色の何かが通過していった。
……え?
「こわっ」
ボクの隣を猛スピードで通過していったモノ。それはは水色の球体だった。球体はそのままヴェルドラにぶつかり弾かれ、地面を転がる。
(ふむ……スライムか)
この水色の球体をした生物?はスライムというらしい。確かにゲームで出てくるスライムが現実にいたら、こんな感じなのかもしれない。
(スライムは思考もせずに、吸収・分裂・再生を繰り返すだけの低位モンスターだ。自らのテリトリーから外に出る事もめったにない)
ヴェルドラがスライムについて説明をしてくれた。やはりボクの認識と大差無いようだ。猛スピードで移動していたことを考えると、ヴェルドラが教えてくれたネームドか、ユニークとかいうやつだろうか?
(聞こえるか?小さき者よ)
ヴェルドラがスライムに話しかける。
(おい!聞こえているだろう?返事をするが良い!)
(……ほ、ほほぅ。我の事をハゲ呼ばわりするか…いい度胸ではないか!久方ぶりの客人もおり、気分が良かったからと下手に出れば、どうやら死にたいらしいな!)
(ククク。クハハ。クハハハハハハッ‼︎)
怒ったと思ったら笑ってる⁉︎
(面白い。我の姿を…)
ボクを置いて会話が進んでいく…。会話ができないと不便だなぁ。
(おい、ハックモン。こやつお前と同じ生まれらしいぞ)
「え?本当⁉︎」
(ああ。聞く限り異世界からの転移と、転生を同時にしているようだ)
なるほど。ボクも会話したいな。でも彼?は喋られないよね……。
「ねぇ、ヴェルドラ。ボクも喋りたいんだけど、どうすればいいかな?」
(ん?そのまま……ああ、念話はできないのであったな。そうだな、『魔力感知』というスキルがある。このスキルの応用で意思が込められた言葉は理解できるようになる)
「それだとそこのスライムさんにボクの言葉は聞こえるけど、スライムさんは喋られないんじゃないの?」
(少し待て。……そのスライムからの言葉だが、音波を出せる生物を捕食すれば会話できるかもしれないらしいぞ。まあ、今は我が会話を繋いでやるがな)
ヴェルドラがそう言うと、頭の中に知らない声が届いた。念話で会話を繋いでくれたらしい。
(えーっと。話に出てきたハックモンさんですか?)
(あ、はい。ハックモンです。タメ口で大丈夫ですよ。そちらはスライムさんですよね?)
(それじゃ、遠慮なく…。うん、俺はスライム。元人間で通り魔に刺されて死んだと思ったらこの姿になってたんだ)
(ふむふむ。ボクはハックモン。ボクも死んだと思ったら相棒の姿になってたんだ)
(相棒?)
(相棒だよ?ボクのパートナーデジモンのハックモンの姿だからね)
何かプルプル震えてる。可愛い。
(えっと…。俺、デジモンなんて生き物見たこと無いんだけど…)
(え?何年か前にデジタルワールドとの急接近もあったじゃないか)
(ふむ…。異世界からの転移者でも、異世界が一つとは限らない。二人ともこの世界の生まれではないが、同じ世界ではないのだろう)
なるほど。世界はいくつもあるらしい。ボクとスライムさんの世界は似ているようでだいぶ違うのだろう。
(そういえばスライム。お前、目が見えないのだろう?)
(あ、はい)
(見えるようにしてやろう。さっき言った『魔力感知』の取得の仕方だ。ハックモンも覚えていて損はないだろうしな。ただし条件があるが…どうする?)
(どういう条件ですか?)
(簡単だ。目が見えるようになったからといって我に怯えるな)
なるほど。確かにヴェルドラの容姿は恐ろしげだ。怯えられて逃げて行く可能性もある。
(そのくらいでいいなら、喜んでお願いします!)
(うむ。約束だぞ、守れよ!)
『聖騎士』
転生時に獲得したエクストラスキル。自身が「悪」と断じた相手との戦闘に限り、非物質に対して攻撃できるようになる。『