アイカツ!with俺ガイル   作:クロジャ/時々シロジャ

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どうも、クロジャです。

特に報告することはないので、どうぞ。


011 不審者扱い何度めですか?

「ここ...広すぎる、だろ....」

 

出た後に後悔したが、せめて地図でも貰えば良かった。ここ広すぎる。また迷ってしまった。

 

「....たい、りょく。つけ、れば、良かった、な....」

 

ふらふらになりながら歩いていると、後ろから声がかかった。

 

「おい!そこの不審者め!警察を.........」

 

....またか、またなのか。そんなに俺は不審者に見えるのか。....あれ、目から汗が..。

 

「お、おい!急に泣いて...」

 

「泣いてない」

 

「い、いや泣いて」

 

「泣いてない」

 

「そ、そうか。....いや、そうじゃない!どうして学園内に入ってきているんだ!」

 

「あ?...あぁ、もう説明するのも面倒くさくなってきた。...ほら、ちゃんと許可証も貰っているし.....」

 

「な、なんだ。それならいいんだ。だがこの先は学生寮だぞ、行くところを間違えているんじゃないのか」

 

どう説明してもきっとこいつは。いや、誰もが信じないだろう。言っても無駄だ。

 

「...あぁ、そうだなーー「あれ?ハチくーん!おーい!」....はぁ」

 

「ちょ、ちょっと!会っていきなり、溜め息なんかつかないでよー!ひどいよ!」

 

「ハチマンと......えぇ?!紫吹蘭!?ま、また...」

 

星宮とあおいが俺に気付いて、こちらに走ってくる。親しげな話し方を聞いて、ハテナを浮かべている紫吹蘭という生徒。

 

「何だっていい。それよりも星宮とあおいは何かようか」

 

「ううん。用とかじゃなくて、学生寮に戻る途中だったんだ」

 

「そこで偶然見かけただけだーーってあおいは、さっきから何に驚いているんだ」

 

ポカーンと口を開けて、微動だにしないあおい。

 

「い、いやだってハチマンの隣にいるのって、あの紫吹蘭でしょ?!『美しき刃』と呼ばれるあの...!」

 

「....ハチ君?もしかしてまたなの?まだ懲りないの?もしかしてもう一回オハナシしないといけないのかな?」

 

だからハイライトさん、仕事して!怖い、怖いから。星宮のヤンでる時が一番怖いから!

 

「な、なんだ?もしかしてお前ら知り合いなのか?」

 

「知り合いというより幼馴染だよ。...私の名前は星宮いちご。中等部の一年だよ?紫吹蘭?さん、って私達より年上?」

 

「いや、私も中等部の一年だ」

 

「じゃあ、紫吹蘭ちゃん!って呼んでもいい?」

 

「ちゃん付けで呼ぶな!」

 

「じゃあ、蘭って呼ぶね♪」

 

「いやいきなり名前は」

 

「蘭って呼ぶね♪」

 

「だから名前は」

 

「蘭って呼ぶね♪」

 

「だ「蘭って呼ぶね♪」わ、分かった...」

 

「わ、私も...」

 

怖い、怖いよ。初対面の奴をハイライトがなくなった目で睨みつきるとか。俺がまだ一緒だったときは、こうでは無かったんだけど。何があった。

 

この後、俺にこの恐怖が襲いかかりそうだったので、今のうちにと、するりするりと抜けていこうとすると、

 

「ハチ君?逃げるの?」

 

「いえ、逃げません」

 

ガッと肩を捕まれ、逃げられなくなる。

ハイライトさん!帰ってきて!

 

「と、というか待て。さっきから学生寮に向かっているのは、どうしてだ」

 

「え?ハチ君、学生寮に向かっていたの?何で?...もしかして......」

 

「え、ハチマン。さすがに、それは......」

 

星宮はさらに(これ以上何が消えるというんだろうか)ハイライトを消して俺を殺さんというかの如くの目で見る。

 

あおいは蔑むような目で見てくる。止めて。星宮より痛い。主に心が。

 

「いや、お前らの考えているようなことじゃない!.....その、な。学園長から、言われたんだよ」

 

「何を?勿体ぶらないで早く言って?」

 

「......学生寮に、泊まることになったんだ。だからこうして向かってる」

 

ピタッと三人が固まり、しばらくすると思い思いの顔をする。

 

紫吹蘭はシンプルに驚き、星宮は喜んでいるような悩んでいるような顔をして、あおいは。あおいは...穏やかな顔ではなかった。

 

その後はピッタリ。

 

『えーー!?』

 

彼女たちの声が周りにビラビリと響く。

 

「い、いや嘘だろ?!流石に学園長もそんなことは言わないだろ?!」

 

「やったー!これでハチ君と一緒だー!.....あれ、ちょっと待って。私とあおいが一緒でしょ?...じゃあハチ君は?」

 

「スターライト学園に男性が学生寮に泊まるなんて....こ、これは穏やかじゃないわね!!」

 

「....嘘だと思うなら、学園長に聞け」

 

ガヤガヤと三人が騒いでいると、ほうきを持って片目を髪で隠した男性がこちらに近付いてくる。

 

「おい、お前ら。こんなところで騒ぐな」

 

「あ、涼川さん」

 

「あ、じゃない。もうちょっと静かにしろ。...後、お前。もしかして、比企谷か?」

 

「え、あ、はい」

 

突然の指名に反射的に体が震えるが、すぐに応じる。

 

「俺の名前は、涼川直人。ここの清掃員だ。...正直な話、助かった。流石に一人じゃそろそろ、限界だったんだ」

 

「は、はぁ..」

 

「とりあえず、お前を学生寮の部屋に案内することになっている。行くぞ」

 

「あ、はい」

 

話がドンドンとスムーズに進む。ついでに涼川さんの足もスムーズに進む。

 

「あ、待って!私も行く!」

 

「私もー」

 

「い、一応、確認しに...」

 

「いや付いてこなくていいから」

 

この時の俺は、まだ知らなかった。

 

この後起こる、悲劇に....




どうでしたか?面白かったら、幸いです。

では、また。
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