特に報告することはないので、本文見てください。
では、どうぞ。
「カメラ目線を意識しすぎて困ってる?」
「うん、そうなの。だから、ハチ君。お願い!手伝って!」
「ごめん、ハチマン。私からもお願いしていい?」
「いや、そんなこと言われてもな....」
授業が終わった後、掃除をしていた所を急にダッシュで(しかも止まらず飛び込んで)来た。
それで、あおいはここまでの経緯を話し始めた。
今日のレッスンで、カメラ目線を意識するとのこと。
あおいはすぐに出来たのだが、星宮が一向に出来ず、かなり困っているのこと。ジョニー先生からもアドバイスをもらうも、言葉の意味が理解出来なかったのこと。
この時点で既に俺には無理だろうと、思いつつも話を聞き続ける。
そこからは関係ないのでは、と思ったが、一応聞いた。
あおいがファンからレターを貰ったり、星宮とあおいがオーディションを受けることになったり、星宮はオーディションの為に走っていた所で自分のファンの人に会うなど。
....まぁ、こんなに言われた所で協力出来るところが一つも無いんだが。
「....で、俺にどうしろと。ボッチな俺にはカメラ目線も何もないぞ」
「そんなこと言わないで、お願い~!」
「と言われてもな...」
どうしたものかと悩んでいると、あおいが耳打ちをしてきた。
「こんなこと頼んでごめんね。いちご、こういうのはとことん苦手で....」
「....とりあえず、考えてはみる。ただ、期待はすんなよ。なんせ俺だからな」
「そこは決まったように言わないでよ....」
・・・二人はどこかへ行き
「考えてはみる、と言ってみては見たものの、どうするか....」
掃除をしながら、頭を悩ませていると、丁度目の前に蘭が通りかかった。
「あ、おい。蘭」
「ん?あぁ、八幡?どうした」
ダメ元で聞いてみる。
「~~って事なんだが、何かアドバイスできるか」
「....アドバイス。というよりかは、それはもうきっかけ一つで変わることだから、あたしが何か言うことじゃないと思う。それにあたしの場合、昔から芸能界にいたし、そこら辺は小さい頃に慣れちゃったからな」
「そうか。悪いな、こんな所で引き留めちまって」
「別にいいよ」
そう言って手をヒラヒラと振って、立ち去っていった。
にしても、慣れ、か。今の星宮はできるまでやる気だから、きっかけを掴ませるしかない。
カメラ..カメラの奥にあるもの...ファン、か。....待てよ?確かあの時、話の中に.....。
いや、これは俺要らないな。
そうして俺はまた掃除を再開するだった。
・・・次の日
朝、目が覚めて教室に向かうと、星宮がこちらに走ってきた。...あ、後ろにあおいもいる。
「ハチ君、ハチ君!私分かった気がする!」
「何が...って、あぁ、カメラ目線が何やらっていう話のことか?」
「うん!」
両手を前に出して、喜びを露にする星宮。よっぽど嬉しかったのだろう。そして、凄く犬っぽい。
「い、いちご、速い...もう少し、落ち着いて...」
「ご、ごめん.....」
あおい(飼い主)が星宮(犬)に注意をすると、星宮はシュン...と落ち込んで、素直に謝る。
「..まぁ、何でもいいがーー、どうして分かったんだ?」
「あ、うん。昨日、会ったていう私のファンになってくれた人がいるでしょ?」
「あぁ」
「それでねーー」
話の続きを聞くとこういうことらしい。
先日、そのファン(太田というらしい)と約束をしていたらしく、一緒に走ったとのこと。
どうやら、陸上部だったらしく、星宮のオーディションを見てファンになったというが、ここは割愛。
太田が二人に合わせて走る、と言ったらしいが、むしろ二人がどこまでついていけるかを試したいと言って、なんだかんだで最後までついてこれたらしい。
太田は地区大会が星宮達とのオーディションと被ってしまったらしく、その場で応援の言葉を星宮に送り、それを聞いた星宮も太田を応援して、立ち去ったらしい。
そこで、星宮は気付いたらしい。地区大会で来れない太田に。つまり、カメラの向こう側にいる人達に伝えるということに。
「そうか。無事に分かったようで、何よりだ」
「うん!ハチ君もありがと!一緒に考えてくれて!」
「...別にいいっての。それよりも早く行かないと遅刻するぞ」
「あ、待ってよ!」
俺はなんだか気恥ずかしくなり、星宮から顔を背けるようにして、少し速めの速さで歩きだした。
その際に、あおいが耳もとで、「捻デレめ~♪」と言っていたが、無視。なんだ捻デレって。
特にその後はこれといったことはなく、通常通りに進んでいった。あるとするなら、おとめが昼食中に俺を見つけて、「はい、八幡たん。あ~んなのですぅ~♪」とか言ってパフェを差し出してきた。
ちなみに、比企谷とは言えなかったので、八幡たんとなった。いや、なんで?
その際に星宮がいなくて助かった。いたら、俺は今頃この世にはいなかった。
それはそれとして、星宮達はその後、オーディションを受け、見事に合格したらしい。
ただ、嬉しさのあまり二人とも抱きつくのは止めてくれ。その、お前らの成長具合が...だな?
蘭も二人が合格したことに喜んでいた。あと、おとめも「良かったのですぅ~♪」と言って喜んで、なぜか俺の手を抱きつく形で密着してきた。それに対抗して、蘭も逆の服の袖を掴んできた。
もちろん、星宮からのオシオキとオハナシが待っていた。
そんな形で話が終わった。...この調子でいくと、後何十回聞かれるのだろうか。
溜め息と共にそのまま一日を終えたのだった。
・・・とある場所
「...学園長が言っていたのは、あの子のことね..。少し、調べた方が良いかしら..?」
どうでしたか?面白かったら、幸いです。
では、また。