アイカツ!with俺ガイル   作:クロジャ/時々シロジャ

24 / 34
どうも、クロジャです。

特に報告することはないので、本文見てください。

では、どうぞ。


017 ついに、あの方が....

誘拐。

 

ニュースでよく聞くこの単語。聞くだけで人の不安を煽ってくるので、あまり聞きたくはない。

 

意味は一つ。だが、それを実行するのは、様々な理由がある。

 

身代金の為、監禁する為、自分の物にする為...などなど。

 

どれもやはり良いことではない。では、逆に良い方の誘拐とは何だろうか?

 

例えば、自分の友人が大変な目に遭っているのに、両親はなにもしない。そういう場合、良くはないが、誘拐は良い方と言える...訳はない。

 

誘拐はすべてに関して、悪いことしかない。下手をすれば、殺人などよりも意地が悪い。

 

なので、誘拐はやってはいけないこと。いけないことなのだがーー

 

「ーーで?何か申し開きはあるかしら?」

 

「......ございません」

 

目の前にいるのは、誰もが知る。そして、尚且つ俺の命の恩人と言っても過言ではない人。いや御方。

 

誰もが認めるトップアイドル。神崎美月が俺の前に仁王立ちでこちらを睨み付けるように、たっていた。

 

かくいう俺はというと、両手両足を縄で縛られ、何も出来ない状況。

 

普通に会ったのであれば、喜ばしいどころか、卒倒してしまいそうな勢いだが、場面が場面なので、そんな気持ちは微塵も。

 

......いや、会うことが出来て少しはあるが。

 

まぁ、何故こうなってしまったのかと言うと。

 

毎度おなじみ。過去の回想シーンにより説明。

 

・・・数時間前

 

星宮達はモデルのオーディションに出るために、蘭に教わろうと、突撃しに行ったところ、何とまさかの着替え中。

 

星宮達だけだったら良かったのだが、俺は星宮に連れられて一緒に来ていたので、俺は顔がゆでダコとなった蘭に殴られはしなかったが、追い出され、着替え終わった蘭に怒られた。

 

恥ずかしいので、しばらく顔を合わせたくないと言われたので、俺はそのまま掃除をし始めた。

 

時折、蘭の引き締まりながらも、女性らしさを帯びた体を思い出して、顔が赤くなりながら、忘れようと一心不乱に掃除をした。

 

その時に俺は集中し過ぎて、周りが見えておらず、目の前に迫っていた人に気付かず、そのままその人を巻き込んで転んでしまった。

 

どうやら女性だったらしく、ぶつかった際に「キャッ!」と、どこか聞き覚えのある声が聞こえた。

 

俺はすぐさま謝ろうと起き上がろうと手に力を入れると、ふにゅん、と嫌な予感がしつつも柔らかい感触が俺の手を襲った。

 

それと同時に今度は艶を帯びた声で「キャッ!」と言って、そのぶつかった人が驚き、体を動かす。それに俺もまた巻き込まれた。

 

今度は何も動かさないでおこうと思い、体を鉄のように固くすると、神はいないのかそれとも俺を見捨てたのか。

 

倒れた衝撃で今度は、俺の方に倒れてきたその人の何かに手がぶつかり、「ひゃあ?!」と言って、こちらに体重を乗せてきた。

 

その重さもプラスされ、さらに俺の手に何かの感触が強くなる。またもや、柔らかい感触だった。

 

慌てて動こうとするが、今までの経験則からして動くのはいい手ではないと思い、その人に話しかけて、冷静になってもらおうと考えた。

 

だが。

 

そこにいたのは、俺が予想できなかった。できるはずもない人物が俺の目に止まったのだ。

 

どのくらい長いのだろうか。おそらくは腰まで伸びた紫色の髪を、ポニーテールにしていた。

 

髪だけではない。世界に二人もいないだろう、その美形。パッチリと開かれた綺麗な目。美しいほど綺麗に伸びている眉毛。何を取っても完璧としか言いようがない。

 

その人が誰かなど、考えるまでもなかった。

 

世界一のトップアイドル。

 

俺の命の恩人と言っても過言ではない人物。

 

神崎美月がそこにいたのだ。

 

そしてここで俺は最大のミスをおかした。

 

動かまいとしていた手を驚きのあまり、上に少し勢いよく上げてしまった。

 

そのせいで神崎美月さんは、筆跡に表しにくいような声をあげた。良かった。近くに人がいなくて。

 

そしてこうなった。

 

なぜ、ここにそこからの説明がないかと言うと、俺はその時、半ばパニック状態になったせいで、記憶が曖昧なのだ。どうしても、思い出せない。

 

で....。

 

「潔いのは認めるけど、このままだとあなた確実に警察行きよ?」

 

「...その.....何でもしますので、それだけは勘弁していただきたく...」

 

お得意の土下座も使えないこの状況。何でもしますと言わない限り、俺に未来はないだろう。

 

「...何でも?」

 

「あ、その、十階建てのビルから落ちてとかは、流石に...」

 

「言うわけないでしょう。...そうね、だったらーー」

 

腕を組み一瞬考えた後、俺に向けて指を向ける。

 

「だったら、明日。またここに来なさい。時間は朝の4時。遅れたら許さないわよ」

 

と言って、俺の縄を解き、解放する。

 

「....え?」

 

「二度は言わないわ。ほら、私も忙しいの。さっさと出て」

 

冷たいながらも、当初よりかは優しめな声で俺を促す。

 

「じゃあまた明日」

 

「は、はぁ....」

 

何はともあれ助かったがーーどうして俺を解放したのだろうか。

 

その日は、それで終了した。ちなみに俺が突然いなくなったことに、涼川さんは特に何も言わないでくれた。ヤバい、この人イケメン過ぎる..!

 

そして次の日の朝。

 

俺は4時の三十分前に着くと、そこには既に神崎美月さんの姿があった。

 

「...あら、早いのね」

 

「....まぁ、何かあったら困るので」

 

「そう。早いことは良いことよ。..じゃ、ついてきて」

 

スタスタと歩いていく彼女を追って、急いで俺も走り出す。

 

「ちょ、ちょっと待ってください。今日、俺は何を..?」

 

「そういえば言ってなかったわね。今日一日。あなたは私のマネージャーをやるの。私の元々のマネージャーには、言っておいたから大丈夫よ。..はい、これに予定が全部書いてあるから」

 

そう言って渡してきた紙には、びっしりと分..いや、秒刻みで仕事の予定が書いてあった。

 

「あ、後。ちゃんと学園長先生に言っておいたから、そこら辺も大丈夫」

 

.....え?マネージャー?

 

「早くしなさい。時間は待ってはくれないわ」

 

「え、えっと...」

 

「返事は?」

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

どうやら、今日一日。波瀾万丈になるっぽい。




どうでしたか?面白かったら、幸いです。

では、また。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。