アイカツ!with俺ガイル   作:クロジャ/時々シロジャ

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どうも、クロジャです。

そろそろ次で本編20話行きそうですね。やった。

この調子で頑張りたいと思います。

では、どうぞ。


019 神埼美月の一日マネージャー...ではなかったですね。

「次はあそこに行くわよ!」

 

「ちょ、ちょっと待って、速い...」

 

いま俺はどこにいるのだろうか。そう分からなくなるほど、俺は様々な場所に連れられていた。

 

何ヵ所回ったっけ....えーと、ショッピングモールに、遊園地に、映画館に....あれ、一日って何時間だったっけ。

 

「時間は待ってはくれないわ!」

 

「い、一旦休憩...。休憩、しましょ、う?」

 

俺がそう尋ねると、意外にも神埼さんはすぐに了承してくれた。

 

「まぁ、そうね。流石に無理させすぎたし...。あそこのカフェで休みましょう?」

 

「...あ、はい」

 

入ったカフェは某有名店だった。にしても、料金がそこそこ高い..!

 

「比企谷君は何にする?」

 

「え、あー、じゃあ普通にココアで」

 

「私はアイスコーヒーで。....あのー、すいませーん」

 

神埼さんに呼ばれて来た店員さんは、一回神埼さんを見て、もう一回見て、かなり驚いた顔をし、前にいる俺を見る。そして、え?という顔になる。

 

悪うござんしたね、こんな顔で。いや、目か。

 

しかし流石と言うべきか。店員さんはしばらく惚けると、すぐさま切り替えて、接客モードに変える。

 

「ご注文お決まりでしょうか」

 

「私はアイスコーヒーで。こっちはココアをお願いします」

 

「かしこまりました」

 

何度もチラッ、チラッとこちらを見ながら立ち去っていく店員さん。だから悪うござんしたね。

 

「ごめんなさいね」

 

そう考えていると、突然謝り出す神埼さん。え、なに。

 

「何がですか。荷物の件ですか」

 

「それもそうだけど、さっきの店員さんのことよ。...アイドルだし、こんな所に一人でいるならまだしも、男の人と一緒だと、ね?」

 

「...いや違いますよ」

 

「え?」

 

きょとんと頭を横に少し倒す神埼さん。くそ、可愛い。

 

「神埼さんみたいな絶世の美女。さらにはトップアイドルなんて肩書きを持つ人が、こんな冴えない目が腐った男性と一緒にいることに対して驚いていたんですよ」

 

「ーーへ?!」

 

「へ、って....やべぇ、すいません。こんな事言って..」

 

言ってから気づいた。正直にも程がある。恥ずかしすぎる。

 

「い、いや、べ、別にいいのよ?べ、別に、ね...?」

 

顔を一瞬で、ボンッと赤くして照れる神埼さん。可愛いが、こういうことは言われ慣れてるんじゃないのか?」

 

「そ、そういうことは、あまり言われないのよ。それこそ、異性だなんて...そもそも会わないし」

 

「あれ、もしかして声に出てましたか」

 

「え、えぇ出てたわ」

 

「え、えっと....さっきのと合わせて、すいません!」

 

「い、良いわよ...。それよりも、来たわ」

 

言われて視線を移すと、確かに店員さんがそこまで来ており、アイスコーヒーとココアを持っていた。

 

「お待たせしました。アイスコーヒーとココアです」

 

「ありがとうございます」

 

「ごゆっくり」

 

そう言って、また訝しげにこちらを見ながら立ち去る店員さん。もう気にしない。

 

「まぁ、それよりも少しゆっくりしましょう?これから、また色々な所にまわーー」

 

「ねぇ君。そんな奴放っておいてさ、俺と一緒にいいとこ行かねぇ?」

 

突然声を出して現れたのは、ガラの悪そうな奴だった。

 

「....突然何のよう?私はこの人と一緒にいるんだけど?」

 

「あ~?....ぷっ!あははは!こんな奴と一緒にいたって、楽しいことなんかねぇぜ?さっさと俺と一緒に行こうぜ?」

 

「お客様、周りの方々に迷惑になるような行為は...」

 

「あぁ?!うっせぇぞてめぇ!!」

 

「ひっ...」

 

さっきの店員さんがくるも、あえなく撃沈。周りの他のお客さんも、我関せずといった感じだ。

 

「ほら、行こうぜ?」

 

「断るわ。さ、ここにいてもこの人のせいで、気分が害されるだけだから、勿体ないけど、もう出ましょう?あ、すいません、お会計をーー」

 

「おいてめぇ、今なんつった!?」

 

「きゃ!」

 

神埼さんの言ったことに腹をたて、ガラの悪そうな男は、神埼さんの肩を強く掴む。

 

「てめぇ、好き勝手なこと言いやがって..調子こいてんじゃねぇぞ!!」

 

「....!」

 

掴まれた神埼さんは、恐怖で震えていた。が、それを男に悟られまいと、口びるを噛んで、我慢していた。

 

それを見た瞬間に、俺のなかの何かがプチっと切れた音がした。

 

「まぁいいぜ。このまま連れてって俺好みの女にーー」

 

「ーーおい、止めろ」

 

「あぁ?なんだてめぇ?」

 

俺は立ちあがり、神埼さんを掴んでいる手を、掴んで外す。

 

「やっていいことと悪いことの区別もつかないの?それとも体は大人、頭は小学生なの?もう一回、義務教育に逆戻りするのか?」

 

とりあえず、神埼さんから意識を外す。そして、俺をターゲットにする。

 

「....何だと?」

 

「ほら、言葉につまった。お前みたいな奴らは全員そうやって、あ?とか何だと?ぐらいしか言えないもんな。なに?他に言うことないの?それしか習ってないの?」

 

ざわざわと周りが少し五月蝿くなってきた。野次馬も増えて...ってやべぇ。このままじゃ、俺と神埼さんが一緒にいたことが、公にされちまう。

 

俺なんかといたら、神埼さんが風評被害を受けてしまう。

 

....どうするか。

 

「何だとてめぇ!!いい加減にーー」

 

「つーか、こいつ俺が狙ってた奴だから。だって、あの神埼美月だぜ?そんな奴と付き合えたら、俺すぐさま有名人じゃん」

 

「......あ?」

 

周りのざわめきが、最高潮に達し、野次馬も増えていく。よし、その調子。

 

「だからーーって、くそっ!これ言うつもり無かったのに.....お前のせいだぞ!!計画が滅茶苦茶だ!!」

 

俺はそういうなり、首もとを掴んで、さりげなく神埼さんとの距離を離す。

 

それと同時に、周りから神埼美月という超有名人がいる喜びと、俺というクズを罵る声が聞こえ始めた。

 

「くそが!」

 

今のは俺でなく、ガラの悪そうな男。人が増え、ナンパした相手がまさかの、神埼美月ということに驚いて、立ち去っていく。

 

じゃあ、そろそろ俺も。

 

「バレちまったのに、長居は無用だ。くそっ、後少しだったのに....」

 

「あ、ま、待っーー」

 

神埼さんが何かを言っていたが、俺は無視して、走って逃げる。

 

すいません、神埼さん。会計は払うので、荷物は自分でお願いします。

 

そうして、俺の最高にして、最悪の一日は終了した。




どうでしたか?面白かったら、幸いです。

では、また。
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