アイカツ!with俺ガイル   作:クロジャ/時々シロジャ

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どうも、クロジャです。

特に報告することは、特にないので、本文みてください。

では、どうぞ。


022 帰宅

「ーーあ...」

 

頭に何やら柔らかい感触がする。枕かと思ったが、少し感触が違う。

 

何かと思って、顔を起こすと...

 

「.....んん..」

 

「な!」

 

思わず驚いて声が出てしまった。

 

そこには神崎さんがおり、俺は丁度そこに膝枕をされる形でいたらしい。

 

てか、待て。いま、何時だ。

 

急いで時計を探す。すぐに見つけたが、なんとそこに出ていた時刻は、俺を戦慄させるものだった。

 

「...いち、じ....」

 

携帯に目を落とすと、そこには何十、何百の着信、メールが届いていた。

 

恐る恐る開いて、見てみると。

 

「....俺、明日殺されるのでは...?」

 

あおいが電話とメールを合わせて23件。

蘭が電話とメールを合わせて14件。

おとめが電話とメールを合わせて21件。

 

................星宮が、メールと電話を合わせて、268件...。

 

ヤベェ。あいつヤンデレの素質を持ってるぞ。多分、俺の場合、速攻で殺される。包丁をもって、「ふふふ...ハチ君が、悪いんだよ?」とか言って、刺してきそう。

 

考えただけで、寒気が....。

 

「...ん、八幡君起きたの...?」

 

「あ、はい。すいません、気を失ーー...八幡君?」

 

いつの間にか、名字呼びから、名前呼びにグレードアップしてる。

 

「.....んー」

 

「か、神崎さん?!」

 

寝ぼけているのか、神埼さんは隣に座った俺を抱きしめて、そのまま、また眠ってしまう。

 

「ちょ、マジでヤバイですからどいてください!!」

 

「.....」

 

いい匂いいい匂いいい匂い柔らかい柔らかい柔らかい!!

 

この人、無防備過ぎるだろ!!相手は星宮でもあおいでもなく、俺ですよ?!

 

これ、普通だったら襲われても文句ないだろ。

 

「抱きしめないで下さーーって、強い?!この体のどこから、そんな力が?!」

 

びくともせず、むしろ力を強めて、さらに俺の体に密着してくる。

 

なにわざとなの?最近の女子ってこんな感じなの?どうして俺の理性を削りに来るの?

 

どうしようも出来ずに、あたふたと狼狽えていると、

 

「....あり、が、とう....」

 

一瞬だけ目を開けて、そう呟くと、それ以上喋ることなく、また、すーすーと規則正しい寝息をたてながら、完全に寝てしまった。

 

その言葉を聞いて、俺は狼狽えるのを止めて、静かに俺も神崎さんに話しかける。

 

「俺の方こそ、ありがとうございます」

 

なんとか三十分かけて、拘束を解いて、俺は出ていく。

 

ちなみに、学生寮に戻り、自分の部屋に行くと、星宮とあおいと蘭とおとめが、それぞれ二人ずつ寝ていたので、俺は仕方なく床で寝そべった。

 

さすがに、寒かった....。

 

・・・次の日

 

目が覚めるというか、ほぼ叩き起こされる形で俺は朝を迎え、目を開けるとそこには、星宮が立ったまま、俺を跨ぐ形で叫んでいた。

 

「あー!!」

 

「な、なに?!どうしたのいちご...って、ハチマン?!」

 

「こんな所で叫...は、八幡?!いつの間に?!」

 

「ん~?どうしたのですか、いちごたん...。あ、八幡たん。おかえりなさいなのです...、すぅ...すぅ...」

 

「......えーと。た、ただいま?」

 

星宮は単純に叫び、あおいは驚きながら起きて俺に気付いてまた驚き、蘭は星宮を叱ろうとした時に俺を見つけて驚き、おとめは挨拶だけをしてまた寝た。

 

というか、待て。星宮よ。俺を跨ぎながら上にいられると、スカートの中がですね?その、危ないんですよ?

 

「た、ただいまって....」

 

またもや怒られるのかと、身構えて体に力をいれると、俺を襲ったのは痛みではなく、

 

「わ、私、すごく、すごく心配したんだから..!」

「まぁ、私はハチマンが帰ってくるって思ってたけど...なるべく心配させないでね」

「あ、あたしは別に....。ま、まぁ、無事なら良いけどな...」

「んゅ....」

 

星宮からのハグと、心配の声だった。(若干一人寝ていらっしゃるが)

 

「お、おい?星宮さん?」

 

「昨日の事もあったし、誰かに恨まれて、何かあったんじゃって、思った。本当に、本当に心配したんだから」

 

.......そうか。

 

だから服も制服のままだったのか。俺のことを探して、見つからなくて。

 

逆だったとしたら、俺も多分、この辺を死ぬほど探し回ると思う。

 

「...悪かった」

 

「....ん、いいよ」

 

「その、お前ら...わ、悪かった」

 

「いいよ。私は慣れてるし」

 

「慣れるって...」

 

「あ、あたしは別に....」

 

「はいはい。ツンデレご馳走さま」

 

「つ、ツンデレ...?!」

 

「おとめも、ありがとうな」

 

「....んー...どういたしまして、なのですぅ....」

 

それぞれに謝りとお礼を言って、俺は立ち上がる。

 

「それにしても、良かった。ハチ君が無事で」

 

「まぁまぁ、いちご。ハチマンはいつもこんな感じでしょ?」

 

「八幡って、いつもこうなのか...?」

 

「いや、おい」

 

いつも通りの空気が流れ始めた時。どこからか携帯の着信音が聞こえた。短かったので、おそらくメールだろう。

 

「あ、私だ」

 

そういって星宮は携帯を取り出し、何が来たのかを確認する。

 

しばらく操作していると、一瞬だけピクッと体が動く。顔もなぜか真顔に変わる。

 

「どうしたのー、いちご?」

 

「....二人とも、ちょっと」

 

「どうした....」

 

あおいと蘭が星宮の元へといき、携帯を向けられ、何かを見せられる。

 

二人ともハテナを浮かべながら近づいたのだが、星宮の携帯を見た途端に、明らかに顔つきが変わる。

 

そして、星宮と同じく、真顔になり、固まる。

 

「....ハチ君」

 

「なんだ?」

 

周りに漂っていたいい感じの雰囲気が、何やらおかしくなる。

 

一体何が写っていたのだろうか。

 

「......これ、なに?」

 

そういって携帯をこちらに向けると、そこには文はなく、写真が一枚だけ貼ってあった。

 

「.......ん?」

 

目を凝らして見る。何度も見る。だが、見ているものは変わらず、同じ写真が。

 

俺が寝ている。それだけなら良いのだが、俺を誰かが膝枕している。その誰かなんて、考えるまでもなく...。

 

「まさか、神崎美月さんと一緒にいたなんて。私達が心配して、探している間に、こんな事してたんだ。ふーん」

 

写真には俺が神崎さんに膝枕されており、神崎さんはこちらに向いて片目を瞑りながらピースをしている。

 

........うぉい。

 

「昨日。何があったか一言一句間違わずに言ってくれる?」

 

星宮のハイライトが消えた目。

 

「ハチマン.....」

 

あおいの憐れんだ目。

 

「お前はこういうことを。しないと思っていたのにな」

 

蘭の哀愁籠った声。

 

「んゅ........」

 

おとめの艶を帯びた甘い声。

 

 

 

どうやら俺は今日、死ぬらしいです。




どうでしたか?面白かったら、幸いです。

ちなみに、この作品上の神埼美月は、ssで俺ガイルとクロスオーバーしているμ'sの絢瀬絵里だと思ってください。

では、また。
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