何か本編に行けないんですけど。なぜ?
とりあえず、どうぞ。
「ねぇ、八幡」
「は、はい。何でございますか?!」
「むぅ...。どうして私にはそんなに敬語を使うの?」
「そ、それは..」
そらに接近されながら、マリアのどうしてか目に見える周りに漂うハートを避けながら二人と向き合う。
先程まで、セイラとおとめとあおいとユリカからの誘いを、何とか断り。というか、セイラとおとめの時は、あおいとユリカが。あおいとユリカの時は、今目の前にいる、そらとマリアが止めてくれていた。
この調子だと、あと四回五回。もしくはそれ以上、この下りをやりそうなんだが。
とりあえずは、目先の試練に立ち向かわないと。
「...八幡はさ。私のこと、多分怖い人程度にしか、思ってないと思うんだ。マリアとか皆みたいに、かわいくも優しくもないから。でもね。今回の話聞いて思ったの。八幡がこういうことをするんだったら、他のこともやってくれるんじゃないか、って」
....今回のことで他のことも俺がやるかどうかは別として。そらがこういう風に思っていたとは。
確かに俺は最初の方ならまだしも、途中からは魔王呼ばわりしていたからな。この年頃だと気にするのかもしれない。
「...悪かった」
「え?」
「魔王とか呼んでたりして。...別に怖い人とかは別に思ってもいるが...」
「やっぱり...」
「でもな」
「ふぇ?」
頭にポンッと手を置くと、不意討ちを食らったように変な声を出して、こちらを不安げな顔で見つめる。
「それ以上に、魅力的な女性だとも思っているし。...何より、星宮とか他の奴らの暴走を止めてくれたりもしてくれていたしな。その、少なくとも、き、嫌いではねぇよ」
「....ふふっ、そこは好きだって言ってくれればいいのに。捻デレね、八幡は」
「うるせぇ」
「ふふ...でも、ありがとう。私のことを気遣ってくれたんでしょ?」
「アホか。俺がそんなに器用に見えるか?自分で一杯一杯だ」
「....だから他の女の子よりも、八幡が魅力的に見える。こういうことをスッとしてくれる。....ねぇ、八幡。Bohemian Skyの衣装で少し、詰まっているところがあるの。今度、助けてくれない?」
魔王と読んでいた自分がバカらしく思えるほど、可愛らしい。綺麗な笑顔でそう聞いてくる。
思わず、俺は言葉に詰まってしまいーー
「お、お「そ、そら!一人だけズルいよ!」
「ご、ごめんなさい。つい、ね」
あ、危ねぇー!思わず了承しそうになった。
やっぱり、マリアは天使だな!」
「ふぇ?!ま、待って。ふ、不意討ちだよ...」
「...はぁ.....。八幡に少しでも期待した私が馬鹿だったかしら?」
「は?何がだ?」
「この鈍感。声に出てたわよ」
「ま、マジか...。わ、悪いマリア!気分を悪くしたならあやまーー「そんな事ないです!」お、おう?!」
「さっきは不意討ちでしたけど。こ、今度はちゃんと目と目を合わして言ってください!」
「い、いや、それは」
「あら。じゃあ、私もお願いしてもいい?」
ま、またか。またこうして迫られるのか。
ということは、恐らく...?
「ふ、二人とも止まれ!特にそら!悪ふざけが過ぎるぞ!」←蘭
「そらもマリアも、少し落ち着いて」←しおん
やっぱり...というか的中してほしくなかった。
「八幡もだ!そうやって不意に優しくしたりするな!あと、デレデレとするんじゃない!」
「八幡先輩は、節操がないんですね」
「い、いや、待てしおんよ!俺は別に節操がないとかではなくてな!」
「ふふっ......」
「し、しおん?」
「嘘です。大丈夫ですよ。少なくとも私はそんなこと思っていないですから」
「そ、そうか...」
この二人はこの中でも比較的真面目なタイプ。流石に他の奴らみたいに何かしたりしないだろう。
「ん、んん!」
「あ、わ、悪い」
「分かればよし!......そ、それで..だな?八幡」
何だか嫌な予感がする。
「そうだ。八幡先輩」
うん、多分これ的中したね。ひょっとして俺って占い師の才能あるんじゃね?...絶対ないな、うん。
「な、何だ...?」
「今度、その、な?モデルの仕事をするのに、もう一人人を探しているということをスタッフの人が言っていたんだが....。ど、どうだ?八幡も、や、やってみないか?」
「今度またオーディションを受けるんですけど....。ペアでやるので、もしよかったら、その...一緒に、やってくれませんか?」
だ、だから...!
普段は真面目で凛凛しい顔しか見ていないこの二人だからか。心配そうな顔をしたり、不安そうにしていると、とても魅力的に見える。
というか、だから迫ってくるな!服を握るな、可愛いから!
「お二人とも。待ってください」←さくら
「そうだよー!スト、スト、ストーップ!!」←きい
今度止めてきたのは、さくらときいだった。
「お、おい...!」
「残念」
蘭は少し抵抗していたが、あえなく撃沈。しおんは潔く立ち去った。
「大丈夫でいらっしゃいますか?八幡様」
「大丈夫?ハッチー?」
「お、おう。ありがとな、二人とも」
あおいとユリカの時もそうだが、普段は見れない二人組がくると驚く。このペアとかレアなんじゃないのか?
そう考えていると、さくらがこちらに近付いてくる。
「八幡様」
「なんだ?」
「おそらく、八幡様はこう考えているのでしょう。"さくらはしないと。特に何もしないだろう"と」
「ま、まあ、確かにそうだがーー「その考えを少し変えましょう。私は八幡様が思うよりも、ずっと悪い子です」
「い、いやどういう事だ..?」
「こういうこと、です!」
バッと俺に飛び付いてくるさくら。予想だにしない展開に、踏ん張っていられず、そのまま倒れてしまう。
そうすると、俺はさくらに押し倒されるという状況ができる。
.......ちょっと待って。頭が追い付かない。
「さ、さくら...?」
「いくら先輩方とはいえ。コイテキとなれば状況が違います。ここからは女同士の戦い!あぁ、引いてしまっては負けてしまうのです!」デデン
いや、こんな場面で北大路劇場されても。
「ですから、今日は私も一歩も引きません!八幡様!今度、私の家に来てください!八幡様のことをご紹介したいのです!」
「ちょ、ちょっと待ーー「す、ストーップ!さくらちゃん待って!」いや、お前も何をーー!」
そう言って、さくらだけでなくきいも乗っかってくる。
「わ、私も!私も今度紹介したいから来て?!」
「いや最早何の理由にもーーってぇ!?」
「きゃあ!!」
「わわわっ!!」
きいが勢いよく来たことで、恐らく滑ったのだろうさくらと俺を巻き込んで転ぶ。
「....うっ...く...さ、さくら?きい?大丈夫か...って、これなんだ?」
「ひゃん?!は、八幡様...?!」
「わ、悪い!」
「うひゃあ!!は、ハッチー?」
「え、えっと...?」
絡まってしまい、少しでも動くとさくらときいの体を触ってしまうという事態が発生した。まずい、これは非常にまずい。
何がまずいって、俺の理性が、ほら、ね?
そうしていると、二人の少女がこちらに来て、助けてくれた。
「アハハッ!相変わらず八幡は面白いね♪」←かえで
「相変わらずね、八幡は」←みくる
ようやく離れられた。さくらときいは離された後も少しの間抵抗していたが、すぐに元通り落ち着いた。
「大丈夫?」
「わりぃ、助かった。ありがとな。かえで、みくる」
「八幡が素直にお礼を言ったってことは....明日は雹でも降るのかな?」
「おい」
「アハハッ!うそうそ。冗談だよ、じょーだん!イッツジョーク♪」
「いやいや。かえでがいうと、冗談に聞こえないって..」
.....あぁ。かえでとみくると話していると、気分が落ち着く。こいつらとは良い話し相手だからな。あいつらも俺に何かするわけではないし、俺も何かする訳じゃない。
男女の間に友情は生まれる。ソースはこれな。
「あ、そうだ。八幡。今度さ、一緒にマジックを披露しない?みくるも一緒にさ!どう?」
「いいね!私も賛成。八幡は?」
「まぁ、それくらいだったら良いぞ」
かえてでとみくるであれば、裏がないのは分かっているので、特に疑わない。
「ヨシ,トリアエズセイコウシタヨ」
「サクセン,セイコウダネ」
ボソボソと二人が呟くが、気にしない。
「あ、そうそう。八幡、マジックの内容なんだけどさ。早着替えとかを用意してるんだけど。ちょっと、練習もしたいから明日か明後日に、□△○っていう所に来てくれない?」
「早、着替え?お前ってそういうマジックをしていたっけか?」
「ううん。違うよ。でも、違うのも挑戦してみたいんだ。いい?」
「あ、私もいくよ」
「そ、そうか。べ、別にいいぞ」
んー?ま、まぁ、かえでかみくる、どっちがやるかは知らないが、ミスらなければいいからな。失敗したら、俺が逮捕されてしまう。
「ダイニダンカイモセイコウシタヨ,ミクル」
「コレデ,ハチマンハワタシタチノモノニ...」
「みくる!かえで!」
「「!!」」ビクッ
美月さんが、二人を叱咤し、呼び止める。
どうしたんだ?
「二人とも。八幡が気付かないからって、やり過ぎよ。...今なら言わないでおいてあげる。だから、ここで引きなさい」
「....はぁ...美月がいる時点でそんな気はしていたよ。みくる。ここで終わりみたいだよ?」
「..そうね。引きましょう。....八幡、またね」
「グッバーイ♪八幡」
言うなりそそくさと二人は出ていった。
そして....。
俺の前に現れたのは、大魔王(ギャップ萌えの塊)と裏魔王(ヤンデレ百パーセント中の百パーセント状態)。
美月さんと星宮がそこに立っていた。
「...さて、八幡」
「ハチ君?私我慢したよね?一回も行動しないようにしていたよね?もういいよね?」
「....ストップ。待て。一回星宮はハイライトを戻そうか。美月さんは良い笑顔でなに持ってるんですか。それ、手錠ですよね。嫌な予感がするんですけど?」
チャラ...といつの間に手に持っていた手錠を俺に近付けてくる。
「私いい加減、そろそろ名前呼びでも良いと思うんだ。かなり長い付き合いだよね?みんなは名前呼びだよね?どうして私は名字なの?ねぇ」
「私は名前呼びだけど...。でも、さん付けは抜きで良いって言ってるのに、未だに美月さんよね?」
「美月さん」
「いちご」
「私が考えていることと」
「私が考えていることは一緒」
「やることはただ一つ」
「八幡を...」
じりじりと近付いてくる二人。助けを呼ぼうと星宮達の後ろを見るが、誰もいなかった。
「や、やめーー」
「「矯正するだけ」」
そこから一週間ほど俺の記憶は無くなっていたが、何故か本能がいちごと美月と呼べと、言っていた。
俺は一体何をされたのだろうか。
というか俺は何故、少し出ただけでこう言われなければ、ならないのだろうか。
あと、何故か十四人からメールが届いていて、要するに私の出るライブに一緒に出ろ、という話だった。そして俺は了解していた。
俺、アイドルになる...のか?
そう考えながら、とりあえず一人目の所へと向かうのであった。
ーー八幡、アイドルになる?
完
・・・これで良かったのか?
どうでしたか?面白かったら、幸いです。
では、また。