特に何もないので、本編見てください。
では、どうぞ。
「でね?!このアイドルがね?!」
「お、おう...ハイテンションですね、あおいさん」
「そりゃあそうだよ!久しぶりにアイドルについて語れるんだから!!」
あおいが最近何やら落ち込んでいたのを見て、大丈夫かと声をかけたのは良いものの...。
まさか、アイドルについてかれこれ二時間も語られるとは..仕事とか大丈夫か?
「お、おい。流石にもう仕事とーー」
「安心して、今日は一切ないから」
「そ、そうか」
「..ハチマンは、いや、かな?」
上目遣いでだから聞くな!はいかyesしか答えられないだろ!
「そ、そんなことないじょ」
「....ぷ、はははっ!ないじょ、ないじょって!」
「...笑うな」
しばらく。ひとしきり笑うと、ヒーヒー、という過呼吸音と共に、笑うのを止めた。
「ごめんごめん。あまりにも面白くってさ」
「...なぁ、あおい」
「ん?どうしたの?」
「いやーー」
どうしようか。
言うべきか。
言わないべきか。
触れてほしくないことであれば、言わないべきだろう。でも、ここまで空元気だったのは、初めてだ。
「ーー...その、な。あおい。何か元気ない、のか?」
「ーー!!..そっか。ハチマンにはバレちゃうか」
「バレるって、何が」
「....ねぇハチマン。ハチマンが優しいのって、私にだけ?」
「いや俺が優しいわけーー「そういうの、いいから」...分からん。だけどもし、それがあおいには優しさと取れるなら.....多分、お前だけじゃない」
「......そっ、か」
そう伝えると、微妙にあおいの顔に歪みが生じる。
「...だけどな、あおい。俺はーー「お願い、ハチマン。少し待って」...分かった」
そのまま俺達はそれとなく会話をポツポツと交わして、解散することになった。
俺は。何かをしてしまったのだろうか。
だとしても、俺には多分。分からない。
・・・次の日
「おはようハチ君!」
「ハチマンおはよう!」
「お、おう」
「むー、そこはおはようって返してよー!」
「わ、わりぃ...」
あおいか普通に返してきたから、思わず驚いたけど、昨日。一応、あんな事があったん....だよな?
「いちご。その辺にしてあげて。ほら、だってハチマンだよ?」
「まぁ、確かにね」
「おい。確かにってなんだ」
いつも通りの会話..だよな?
じゃあ昨日のことは、俺の..夢?
「ほら、ハチマン行くよ!」
「お、おう」
..まぁ、何もないなら、それでいいだが..。
それから俺はいつも通り、授業を終えて、掃除をしていた。
このまま、1日が過ぎると思われた時。
事件は起きた。
sideあおい(あおいで進める方が楽なので)
うん。大丈夫。ハチマンには悟られていない。昨日のことはなかったことにする。ハチマンはああ見えて意外と単純な所もあるから、このまま行けば、おそらく数日で、「あぁ、あれは夢だったんだな」と認識する。
大丈夫。私はハチマンを。いちご達を応援する。
私はもう、乗りきった。
いま仕事が終わって、帰る途中。わりかし早めに帰ることができ、まだ日も暮れていない。
時間を確認すると、まだ7時。うん。今日は上手くできた。ここまで早めに帰ることができたのは、いつぶりだろう。
.....でも、いま思えば、今日が早めに終わったのは、偶然なんかじゃなかったんだと思う。
どこか、運命じみた物にかけられていたのだと思う。
学生寮に戻る途中に、ハチマンを見つけた。
遠くからだから、あまり分からないが、あそこにいるのは、おそらくハチマン。
....あと、誰か。もう一人いる。でも流石に見えない。
誰だろう?と思いながら、私は自然と速度を速くしていた。
どうして速くしたのか。その時の私は、よくわからなかった。でも、それに気付く前に、私はハチマンが完全に見えるまで近付いてしまった。
「おーい!ハチマーー......え.....」
誰かはよく見えなかった。近付く勇気がなかった。
ハチマンは、誰かとキスをしていた。
口と口を合わせ、ゆったりとした空気のなか、ハチマンは掃除服で。もう一人の方は、学生服を着て。
それを見て、私の中にある、何かが。砕けちった音がした。
ハチマン達にバレないように、少しずつ後退り、視界内にハチマンが見えなくなると、私は走り出した。
しばらく走ると、周りには誰もいない場所にいた。
「ーーそっかぁ...ハチマン。ついに決めたんだ...。見えなかったけど、誰だったんだろう。いちご?蘭?おとめちゃん?それとも美月さん?」
「誰でもいいけど....。良かった。ハチマンもついに....ついに......あれ...?」
なんだろう、雨かな?さっきまで晴れてたのに。
...違った。これは、私の、涙だ。
「あれ?どうして?私。どうして泣いて....?私はハチマンの、皆の幸せを...あれ?あれ?」
その時、私の中からナニカの片鱗が出てきた。
『皆の幸せ?違うでしょ?あなたは皆の幸せなんか望んでない。あなたは自分がハチマンと一緒になりたいんでしょう?ーーハチマンが好きなんでしょう?』
「違う!私は本当に心の底から皆の幸せを願ってる!確かに私はハチマンの事が好き!でも、それはもう乗りきっーー」
『乗りきった?つまらない嘘をつくね。あなたの心の底はもっと違ってる事を望んでる。そうでしょ?』
「違う違う違う!」
『ハチマンを一人占めに。蘭でも、おとめでも、ユリカでも。それこそいちごも。全てを捨ててでも欲しいんでしょ?ハチマンを』
「違うって言ってるでしょ!」
何もない所で急に怒鳴る一人の生徒。普通であれば、奇異の目で見られる。けど、ここには誰もいない。私以外。
『....はぁ......。もういい。まだ素直にならないなら、力ずくで』
私の中にあるナニカがドンドンと溢れ出す。
どうしてか抑えきれなくなる。
「やめて....私はいちご達を、ハチマンを。傷付けたくない!」
『じゃあちゃんと抵抗しなよ。そんなの抵抗じゃないよ。むしろなすがまま、じゃん』
「ーー!うるさいうるさい!違う!私は!私は!」
『もう五月蝿いから、黙ってて。あとは、私がやるから』
「ーーあ.......」
そこで私の意識は途絶えた。
どうでしたか?面白かったら、幸いです。
あおいのヤンデレver別人格。
かなりの毒舌。親友だろうと、欲しいものがあれば平気で裏切る。
あおいの溜まりに溜まった気持ちが固まって、出来た姿。だいたい10年間ぐらいが気付かない内に化物を作っていった。
一度発動すると、止まらない。ブレーキがない蒸気列車。
おそらくヤンデレ界では、ほぼトップ10に君臨すると思われる。
いらん情報かも。
では、また。