IS〔インフィニット・ストラトス〕 〜復讐か叛逆を選択する少女〜   作:アリヤ

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ようやくIS二次創作の投稿をすることになりました!!

今までリリカルなのはの二次創作か、そのクロスオーバーしか二次創作は書いていませんでしたが、今回初めてISに手を出すこととなりました。

いろいろと悩みに悩んで実は昨日プロットが完成したのですが、案外自分が思った展開になったのでこれで行こうかなと思ってます。

先に行っておきますが、途中からシナリオが二つに分岐する予定です。

どちらもここに書いていきますが、分岐したら交互に投稿していくようになると思いますので、紛らわしくなったらすみません。

それではどうぞ!!


プロローグ

「え? 私がIS学園の監視……?」

 

 ここはとある人物のラボ――そこに二人の女性が居た。

 一人は長い黒髪でストレートにしており、なぜか毛布に包まって顔だけを出していたまだ15歳くらいの少女で、先ほどのセリフは彼女が放った言葉である。

 そしてもう一人だが……

 

「うん。これは予感なんだけど、IS学園を中心に何か起こりそうなんだよね」

「……束さんが他人を気にするなんて、嵐でもきそうなのでやめてくださいよ」

「別にIS学園の生徒がどうなろうが関係ないよ。ただ……箒ちゃんが今年から入学するから」

 

 機械っぽい兎耳を頭に付けており、独特のファッションな服を着ていた。彼女こそ、女性にしか反応しない世界最強の兵器であるIS――インフィニット・ストラトスの発明者である篠ノ之束その人だった。ここは束が所持している移動式のラボ――『吾輩は猫である〜名前はまだない〜』で、束と、先ほどから毛布に包まっている女性と、あと一人しかこのラボの存在を知らない。

 とにかく、どうして束がIS学園の監視をするように言ったのか何となく理解した。束の妹であり、毛布に包まっている彼女の幼馴染でもある篠ノ之箒が何かに巻き込まれないだろうかという不安を、少しでも取り除きたくて頼んできたのだろうとは思ったが、正直なところ、彼女はいやでしかたがなく、仏頂面を浮かべた。

 その変化を見ていた束は、彼女がどうしてそのような顔をしたのかをすぐに理解し、悪巧みをするような笑みを浮かべた。

 

「……もしかしていっちゃん、箒ちゃんに嫉妬した?」

「なっ!? そんなこと思ってないよっ!! ただ束さんは私の……あっ」

 

 自分から墓穴を掘ってしまったことにいっちゃんと呼ばれた彼女はすぐに気付き、顔を真っ赤にして顔を出しながらも毛布の中でうずくまっていた。

 束はさらにいっちゃんを追い詰めて可愛がろうと思い、さらなる追撃を仕掛けることにした。

 

「ふ~ん。なんて言おうとしたのかな? 言わないと……してあげないよ」

「うぅ、束さんのいじわる」

「ごめんいっちゃん、それは襲ってと言ってるの!? 言ってるんだよね!? だけど、そんな策には引っかからないよ!!」

「ちっ」

「今舌打ちした!! やっぱり狙ってやってたの!?」

 

 可愛い声を出したところまでが彼女の目的だと思う人が居るが、実際は話をそらさせるところまでが目的だった。

 こうやって話をそらさせれば詳しく聞いてこないだろうという考えで、この方法で回避することができたことが何度かあったからだ。今回も成功するとは限らなかったわけだが。

 

「話戻しますけど、毎日IS学園に侵入しては様子を伺うという感じでいいの?」

「さすがにそれはいっちゃんが大変でしょ? それに、いっちゃんはある意味存在しない人間でもあるのだからあまり気づかれるのはどうかとおもうし……」

「……元々、私は男だったからね」

 

 そう――彼女は元々男性であり、しかもとある姉の弟として多少有名な人物だった。

 どうして彼女が女性になったのかというと、その姉が第2回モンド・グロッソ決勝戦に進み、二度目の優勝を遂げようとしたことが原因だった。

 当時まだ男性だった彼は決勝戦当日に何者かに誘拐されてしまい、姉に決勝戦を棄権させるのが彼らの目的だった。

 しかし、日本政府の策略のせいで、姉に弟が誘拐されたことを報告されずに、そのまま決勝戦で戦い、優勝することとなった。

 それを知った誘拐犯は彼を殺そうと最初考えたが、利用価値はまだあるという事でそのまま研究所へと移動させられた。この時の彼は姉に対して恨むことになったのだけども、後から聞いた情報によって、誘拐されたことが日本政府によって姉に伝えられていなかったという事を知ることとなり、姉に対する恨みは消え、間違えて恨んでいたことに謝るくらいだった。

 その後研究所にて、彼があの姉ならば女にすればIS適正はかなり良いのではないかと考えたのか、彼を女体化させる薬品を投与され、彼は肉体に激痛を感じながらも次第に女性に近付き、最終的に彼は彼女となってしまった。

 さらに越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)を投与されるが、うまく適合して両目に入れられた。そのため、彼女の瞳は金色となって遠くの視野まで見ることができ、なにより研究所に居た研究員も予想外だったのが、越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)をオンオフできるという点で、自分が使いたいときに使用できるというあまりにも良い誤算が生まれたことだ。両目に入れられたのはその理由があり、今でも彼女はそれを有効利用している。使える物は何でも利用する――これは彼女の考えではないが、束から一度言われて、自分が持つ力を多用することにしていた。

 そのほかにも肉体強化などをさせられたが、彼女を研究所に移動してから二日後、篠ノ之束によるゴーレム襲撃によって彼女は開放され、親友である彼女の姉にも伝えたが、女性になってしまったまま元の生活にすることは難しいということから、束と共にラボで暮らすという事となった。

 しかし、姉を一人で暮らさせると家の様子が心配になったりして、彼女が姉と共に暮らしていた家へと向かい、その度に家の整理をしていたりしている。姉は基本ずぼらなため、放っておくと家が悲惨なことになりかねないからである。

 ちなみに、女になったことを彼女は当初受け入れられなかったが、束がいろいろと手助けてしてくれたおかげで、現在では受け入れる様になっていた。

 

「とにかく分かったけど…… もし私がISで攻撃を仕掛けられたらどうすれば? 多分勝てないよ?」

「いやいや、いっちゃんがそれを言う? 何のために私がISに対抗できるようにと生身で対抗できる(・・・・・・・・)ようにしたと思ってるの?」

「確かにそうだけど……」

 

 確かに、このラボに来て束は越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)が成功して、肉体強化までされている彼女をまた狙ってくる者がいるかもしれないと、彼女が一人でも対抗できるようにとISコアのデータを基としたナノマシンをすぐさま作り、彼女に投与していた。

 その結果、生身でISが使っていることと同じ状態になり、別次元に彼女が使うIS用武器を格納させ、そこから取り出せるようになっていた。その別次元にはラボにある転送装置から送ったり交換したりすることができ、その次元こそISでいう拡張領域(バススロット)に該当していた。拡張領域(バススロット)と言っても、限界がないために無限に入れたりするのだが。

 また、彼女自体がISみたいなものであるため、武器を装備せずともISを素手でも止めることができたりもする。だからこそ、束は彼女が勝てないという言葉はおかしいだろうと思って突っ込んだわけだ。

 

「とにかく、よろしく頼むね」

「……わかったよ」

 

 彼女――織斑一夏は自分の彼女――篠ノ之束のためにIS学園の監視をすることになるのだった――

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