IS〔インフィニット・ストラトス〕 〜復讐か叛逆を選択する少女〜   作:アリヤ

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もうクラス代表戦……早いw

実際、学園編(章つけるの忘れてたw)は内容を省けるところが多いためにこんなことになるのですよね……

ちなみに、学園編は原作5巻までです。それ以降は二つのオリジナルストーリーに分岐する予定ですので。

原作1巻は一応次回か次々回に終わる予定。2巻はシャルに2話、ラウラに2話程度使うかな? 3巻も4話程度で終わる予定。うん、結構あっという間に学園編終わりそうだねw 4巻は原作通りやらず、ほとんどオリジナルとなると思いますので。

それではどうぞ!!


第三話

『ってなわけで、いっちゃんよろしくね』

「……はい、分かりました」

 

 IS学園が入学式を行ってから約一か月後、IS学園でクラス対抗戦が行われる今日になって、突然と束から一夏に連絡を掛けてきた。一夏から束に連絡を取ったことは何度かあったが、束からは一度も連絡がなかった。今まで連絡をしてこなかったことから考えて、一夏は余程重要な事だろうと思いながらも、電話に出た。

 通話が終了すると、一夏はため息を吐いた。束から聞かされた要件があまりにも予想外で、なぜこんなことをしなければならないのかと思っていた。しかし束から言われたことは命令に近いもので、束の下で動いている一夏としては逆らえるわけがなかった。乗り気ではなかったが仕方ないと思い、一夏はIS学園の制服に着替え、ここに暮らすことになってから必須になっているタブレットパソコンを持って、IS学園に向かった。

 

「はぁ、あまり乗り気がしないな……」

 

 一夏はIS学園に向かいながらも、またため息を吐いていた。これからすることを考えてしまうと自作自演(・・・・)過ぎて、束からの命令だとしても余り気分が良くなかった。

 余談だが、一夏がIS学園に行くのはこれで二度目だったりする。一度目は入学式の時で、それ以降一度もIS学園に潜入することがなかった。理由としては他の学園とほぼ同じで、基本的生徒が授業を受ける事の繰り返しなため、稀にISの実技とかがあったけどもわざわざ行く必要性がなかった。行くことになるとしても今日行われるクラス代表戦とかなどの行事くらいで、入学式のときも実際行く必要はなく、潜入した理由もIS学園がどのようなものなのかを自分の目で見るためだった。

 この一ヶ月近く一夏がしていたことと言えば、IS学園につけられている監視カメラの映像から、平日なら授業風景を――休日なら寮内の様子を毎日見ていた。さすがに一ヶ月近くも同じような光景を見ていれば一夏も飽きてしまうが、箒の安全の為に監視をしているので文句を言うつもりはさらさらなかった。毎日同じことをしていれば次第に飽きるのは一夏も分かっていたことで、仕方のないことだと思っていた。

 

 IS学園に行くにはモノレールしか方法がないが、島という事もあって避難経路が用意されている。入学式の時はその避難経路を使ってIS学園に潜入したが、今回はモノレールを使って潜入することにした。理由としては今回の目的を行うために避難経路を使うと、逆に時間がかかってしまうからでモノレールを使う必要があったからだ。

 駅のホームでモノレールを待ち、少ししてモノレールが駅に到着する。モノレールに乗り、扉が閉まるとモノレールはIS学園の方向へと進んで行った。

 一夏はモノレールに乗りながらも、タブレットパソコンの映像を見続けていた。最近はほぼ毎日映像を見続ける必要がないと思い、時間がある度にIS学園の映像を見るようにしていた。時間があると言ったが、時間がないという事の方が逆に少なく、一日の大半を見ていることには変わりがなかった。

 IS学園の最寄り駅にモノレールが着くと、一夏はモノレールから降り、IS学園の出入り口がある方へと向かう。正面からIS学園に入るというのは警備員が居るため不可能が、そもそも一夏は正面から入るつもりはなかった。途中から道を外れ、木々が生い茂っている中へと入り、そこからIS学園に侵入しようとしていた。一夏はIS学園に来る以前から、どこを通れば気付かれずにIS学園の中に忍び込めるかを束から聞かずに自分で確認し、今現在通っているところもその一つだ。その時に合わせて潜入方法を変え、今回の場合は競技場であるISアリーナに向かうのに一番安全な方法を取っていた。

 そして木々の中からIS学園のアリーナの近くの通りまで近付くと、一夏は木々の上に登っていく。既にクラス対抗戦が行われており、ほとんどの生徒がアリーナの観客席にいるため、その建物の周りには人の気配が少なかった。登り終えると、一夏はそこからアリーナの天井へと飛び移り、そこから試合を観戦することにした。

 現在行われているのは5組と4組の対戦で、4組の代表は専用機を持っている日本の代表候補生であり、更識楯無の妹である更識簪だった。5組のクラス代表は代表候補生であるわけでもないため、結果は言うまでもなく、簪の圧勝だった。さすが代表候補生の実力だと思うが、簪の戦い方を見ていた一夏は違和感を覚えた。一見すれば上手な戦い方に見えるが、細かく見てみると無茶をしているように思えた。その無茶というのが、まるで誰かに勝ちたいという気持ちがあるようにも感じ、簪の資料を読んでいた一夏はその人物が姉である楯無だとすぐに分かった。

 

「……時間があった時にと思ったけど、なるべく早めに会った方が良さそうだね」

 

 あのままいけば、無茶がたたって大きな怪我を負うかもしれないと一夏は思った。ISにはあらゆる攻撃を受け止めるシールド――絶対防御が備わっているが、それも完璧ではない。シールドエネルギーを突破する攻撃力を受けてしまえば、本体にダメージが貫通させられる可能性だって考えられる。そう考えた一夏はなるべく早く簪に会おうと思った。

 4組と5組の対戦が終わると、すぐみ次の試合が始まる。次の試合は1組と2組の対戦で、代表候補生同士の戦いだった。1組の代表候補生――セシリア・オルコットと、2組の代表候補生――凰鈴音の対戦だった――

 それぞれが専用機を纏って姿を現し、まだ試合開始の合図がなかったので、セシリアから鈴に向けて話しかけた。

 

「……あなたですよね? 入試試験で教官を倒したもう一人の方というのは」

「確かにそうよ。それが何?」

「そちらが学年で優れているか、ここで決着をつけさせてあげますわ」

「……そんなことで満足しているなんて、ほんとくだらないわね」

「なんですってっ!!?」

 

 セシリアは鈴の言葉で怒りだすが、鈴はセシリアの言葉を聞いてセシリアに興味を持たなくなった。対戦相手が同じ代表候補生だと思い、鈴はセシリアにどのような人間なのだろうと最初興味を持っていたが、器の小さいことを知って興味を持っていた自分が馬鹿らしく思っていた。鈴にとって、こんなところで満足しているつもりはなかったからだ。

 理由は行方不明となった一夏を探すためで、鈴は代表候補生で満足していなかった。一夏が今現在何をしているのかというのを鈴は知らず、一夏の姉である千冬にも聞こうとしたが、家の問題によって聞くタイミングを逃してしまい、そのまま中国へと行ってしまった。

 その中国にて自分ができることとして考えたのが、ISで実力を上げることだった。IS学園に来たのも自分の実力を上げるためで、千冬がIS学園で教師をしていた事は予想外だったが、鈴にとっては好都合であった。IS学園に入学して一ヶ月は経過しているが、千冬とまだゆっくりと話をしていなく、そろそろ千冬と一夏について話しておきたいとは思っていた。

 

「あたしはね、あんたみたいにこんなところで止まっているつもりないの。もっと強くならなくちゃいけないのよ」

「そうですか。なら、この場でそれがどれだけ難しいことは証明させてあげますわ!!」

 

 セシリアの言葉が合図となったかのように、丁度開示のブザーが鳴り響き、お互いほぼ同時に動き出した。

 先動いたのはセシリアで、ブルー・ティアーズに搭載されているスターライトmkIIIというライフル銃をした物を鈴へと向け、銃口からレーザーを放った。

 

「まずは様子見っていう感じか。悪いけど、そんな余裕はすぐに消し去ってあげるわ!!」

 

 レーザーをよけ、鈴の専用機――甲龍(シェンロン)に搭載されている、双天牙月という大型の青龍刀を両手に構えセシリアへと一気に近づける。

 しかし、そう簡単にセシリアも近づけるわけがなく、スターライトmkIIIを仕舞った。そしてブルー・ティアーズの機体名となった、4つのビット型をした兵器――ブルー・ティアーズを展開させ、ビッド兵器からそれぞれレーザーを発射させた。

 

「ちっ、近づかせてくれないか」

 

 鈴はレーザーから避けてゆくが、避ける方向すべてにセシリアに誘導されているような感じを覚えた。近付かせてくれないだけではなく、まるである場所へと誘導させるかのようにレーザーを放っているように鈴は思えた。

 セシリアの思い通りにはならないと考えた鈴は、双天牙月を連結させ、一瞬の隙を見てセシリアへと投擲した。

 

「なっ!?」

 

 意識をビッド兵器に集中して反撃を与えないようにしていたセシリアにとって、投擲してくるとは思いもしていなかった。ブルー・ティアーズはビッド兵器の制御をしなければならないため、セシリア自身の守りがどうしても無防備になってしまう。そのため鈴に隙を与えないつもりでいたが、一瞬のすきを見抜いて双天牙月を投擲されたことに驚かされた。

 セシリアは一度攻撃を中断せざるをえなくなり、双天牙月を回避する。しかし、セシリアの行動は鈴にとって予想通りの動きだった。

 

「ですが、あなたは武器を放り投げ――っ!?」

 

 投げてきた双天牙月を回避したセシリアは、鈴が武器を投げたことをチャンスだと思い、すぐさまビッド兵器で反撃をしようとした。しかし、突然訳がわからない衝撃波を受け、シールドエネルギーが減っていることに気付いた。一体何が起こったのか理解できなかったが、考えてくれる時間を与えてくれるわけがなく、すぐにその場から横に移動した。一方の鈴はすぐにセシリアの反対側へと回り、投擲した双天牙月を回収して連結を解除した。

 

「……今の、一体なんですの?」

「教えると思う? まぁ、気づかなければあんたの負けは確実だけどね!!」

「くっ」

 

 確かに鈴の言うとおりだった。先ほどの衝撃波を攻略しなければ勝ち目は難しく、そもそも相性が悪いのではないかとセシリアは思っていた。ビッド兵器を使用すれば自分が無防備になってしまい、そこに先ほどの衝撃波が飛んで来れば、自分は唯の的になるようなものだ。とにかく衝撃波の原理を調べなければならないが、ビッド兵器を使うことができない状態なため、スターライトmkIIIで対抗するしかなかった。

 

「なるほどね。それをまた出したという事は、あたしの龍砲(りゅうほう)と分が悪いと思ったわけか」

「……確かにそうですわね。ですが、わたくしだってまだ勝機がなくなったわけではありませんわ!!」

 

 スターライトmkIIIから何発かのレーザーを鈴に向けて放つが、鈴はそれを次々に避けていく。セシリアとしてはなんとかしてでも当てたいとこではあるが、そう簡単に当たるとは思っていない。とにかく今は、衝撃波の原理を探ることが最優先だった。

 

「そんな攻撃じゃ、あたしを止められるとは思わないことね!!」

 

 鈴は避けていきながらも、少しずつセシリアに近付いていた。セシリアは近づかせないためにもなるべく避けにくいように放つが、それでも鈴は完全に避けていた。

 しかし、ここでセシリアはミスを犯す。鈴が先ほどから龍砲と言った衝撃波を放ってこないことに気になり、特に警戒をしていたということが失敗を起こしてしまい、鈴に一瞬の隙を与えてしまった。その隙を見逃すはずのなかった鈴は一気にセシリアへと近づき、双天牙月で勝負を着けようとした。

 

「いっけぇ!!!!」

「くっ!! インターセプターっ!!」

 

 セシリアもすぐに対応し、鈴の双天牙月に接近戦用のショートブレードで対応しようとした――

 しかし、鈴の双天牙月とセシリアのインターセプターは衝突することはなかった。突然二人に所属不明のISを知らせるアラートが鳴り響き、すぐに回避することを優先したからだ。

 その所属不明のISはそのままアリーナの中央に衝突し、停止していた。全身装甲(フル・スキン)で誰が操作しているのかは分からず、突然の出来事に観客として観ていたIS学園の生徒は一斉に逃げ出すのだった――

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