爆豪勝己の幼馴染が結城友奈だったら   作:ぬがー

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戦闘訓練2

「今回の戦闘訓練は屋内での対人戦闘訓練だ!

 ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪ヴィラン出現率は高いんだ。

 監禁・軟禁・裏商売……このヒーロー飽和社会、真に賢しいヴィランは屋内(やみ)に潜む!

 そんなわけで君らにはこれから「ヴィラン組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦闘を行ってもらう!」

 

 オールマイトの説明が一区切り着く。そこで蛙吹が質問をした。

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を知るための実践さ!

 ただし今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ。

 

 では状況設定を説明するぞ!

 「ヴィラン」が廃墟に「人質」を連れて逃げ込み、「ヒーロー」はそれを追いかけている!

 「人質」は虚弱で抵抗する力はないが、「ヴィラン」の目的が誘拐なので「人質」の安全には気を使わないといけない!

 「ヒーロー」は制限時間内に「人質」を保護し「ヴィラン」を捕まえれば勝利。

 「ヴィラン」は制限時間まで捕まらないか、「人質」を奪還されなければ勝利。両方の条件を達成するするか、「ヒーロー」を捕まえれば大勝利だ。

 なおこの制限時間ってのはヴィラン側の黒幕が派遣した回収用の人員が到着するまでの時間だから、ヴィラン側だけが知っている。

 

 何か質問は?」

 

 オールマイトがスラスラと設定を告げた。

 カンペも一応用意してあったが、使わずに済んで内心ホッとしているオールマイトである。

 なお元々はヴィランが持っているのは「核兵器」の予定だったが、生徒視点で作戦を考えてみて断念することとなった。ヴィラン側もヒーロー側も作戦立案のために必要な詳細な情報が多すぎたのだ。さすがにこれでは作戦を立てる段階だけで授業時間が終わってしまう。

 オールマイトの質問要求に対しては、芦戸が真っ先に意見を述べた。

 

「ヒーロー側に不利すぎませんか? あとヒーロー側に大勝利条件ってないんですか?」

 

「ヒーローが圧倒的に不利なのはいつものことさ。あと大勝利条件もないよ。事件起こされた時点で一度負けたようなものだし、ヒーローは民衆を守り続けていくお仕事だからね!

 ついでに言うとヒーローはこの事件だけ解決してお終いってわけじゃないから、後に残るような怪我をせず職務を完遂するのもとても大事だ!

 とはいえこれは演習だから、怪我についてはそこまで気にしないでいい。後方支援が万全な状態で職務に挑める場合を想定してくれればいいよ。

 後はそうだな、ヴィラン側には積極的に大勝利を狙ってほしいかな。

 他に質問は?」

 

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか? 現状このクラス、人数が奇数なのですが?」

 

「コンビ及び対戦相手、人質役はクジだ。人数については……仕方ないしあぶれた子は一人でやってもらおうか。ヒーローもヴィランもいつでもグループで行動してるわけじゃないし」

 

「適当なのですかっ!?」

 

 質問をした飯田が驚きの声を上げる。それに対し博識な八百万が指摘を入れた。

 

「まだ出会ったばかりで誰と組んでも大差ない、と言うのはあると思います。ですがあえて言うならプロは他事務所のヒーローと急造チームアップをすることも多いそうですから、先を見据えた計らいではないでしょうか」

 

「なるほど……そこまで考えてくださっているとは。失礼致しました!」

 

「いいよ! 他に質問はないかい!?

 ないなら始めようか!」

 

 出席番号順に箱からクジを引いていく。

 結果、このようにグループに分かれた。

 

Aチーム:結城友奈、麗日お茶子

Bチーム:轟焦凍、障子目蔵

Cチーム:爆豪勝己、八百万百

Dチーム:飯田天哉

Eチーム:芦戸三奈、青山優雅

Fチーム:砂藤力道、口田甲司

Gチーム:耳郎響香、上鳴電気

Hチーム:常闇踏影、蛙吹梅雨

Iチーム:尾白猿夫、葉隠透

Jチーム:切島鋭児郎、瀬呂範太

 

「いきなり、一人……!」

 

「ま、まぁ貴重な経験が積めると思おうぜ。しかし個性把握テスト一位、二位でコンビか」

 

「どっちも強“個性”でフィジカルも強いし、対戦相手きつすぎじゃね?」

 

「Umm……」

 

 この組み合わせにはオールマイトも唸る。

 生徒たちは正確には把握できていないが、万能性で最高の個人と単体戦闘力でトップの組み合わせだ。ヴィラン側として準備を整え待ち構えられると、誰も突破できない可能性が高い。Bチームの“個性”出力でトップの轟と戦闘力のみならず索敵要員としても優秀な障子のコンビならどうにかというところだろうか。

 少し悩んだ末、オールマイトもこのコンビに対しては特別ルールを追加した。

 

「Cチームはヒーロー側で固定とする。また予想はできてるだろうから先に言うが、制限時間も厳しめにしようか。

 じゃあ最初の対戦相手の抽選だ! 左手がヒーロー、右手がヴィランだ!」

 

 オールマイトが箱に手を突っ込み、大きな動作で引き抜いた。

 左手にはI、右手にはCと書かれたボールが握られている。

 

「あー、いきなり来ちゃったか。仕方ない、切り替えよう! でえーと人質は……口田少年だ。

 ではヴィランチームは先に建物に入ってセッティングを!

 5分後からヒーローチームが潜入を開始する!

 尾白少年と葉隠少女はヴィランの思考をよく学ぶように!

 これはほぼ実戦! 保健室にはリカバリーガールもいるし、怪我を恐れず思いっきりな!」

 




優秀な生徒は教師を成長させるのです。

あと友奈のコスチュームは外見だと勇者装束。
体を覆う頑丈なスーツに、手足を守るプロテクターとブーツ。
頭部と首の後ろをカバーするためのヘルメットはデザインの問題で却下され、衝撃を受けると硬化する繊維で作られた桜色のウィッグ。
という装備になっています。
“個性”の出力はまだまだ上がるので、下手な道具に頼るんじゃなく技術を身に着けていく段階です。なのでコスチュームはシンプルな構造になっています。
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