爆豪勝己の幼馴染が結城友奈だったら   作:ぬがー

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障害物競走2

「ようやく終了ね。

 それじゃあ結果をご覧なさい!」

 

 主審のミッドナイトの言葉と共にモニターに順位が上から順に表示されていく。

 

『一位 ヒーロー科 A組 爆豪勝己

 二位 ヒーロー科 A組 結城友奈

 三位 ヒーロー科 A組 轟焦凍

 四位 ヒーロー科 B組 塩崎茨

 五位 ヒーロー科 B組 骨抜柔造

 六位 ヒーロー科 A組 飯田天哉

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 ・ 』

 

「友奈ちゃん、だいぶ入学したときから出力上がったねぇ! 悔しいよちくしょー!」

 

「ふふふ、負けないからね!」

 

「この“個性”で後れを取るとは……。

 やはりまだまだだ僕……俺は……!」

 

「飯田は直線なかったし、障害物あったししゃーなくね? つっても納得できないんだろうけど」

 

「勿論だ! 爆豪くんの選手宣誓通り、プルスウルトラを心掛けなくては!!」

 

『・

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 一六位 普通科   D組 摸武(もぶ)乃子(のこ)

 一七位 ヒーロー科 A組 麗日お茶子

 一八位 ヒーロー科 A組 八百万百

 一九位 普通科   C組 峰田実

 二〇位 サポート科 G組 赤谷(あかたに)海雲(みくも)

 二一位 ヒーロー科 A組 芦戸三奈

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 ・

 ・ 』

 

「普通科もサポート科も結構上位に食い込んでるなぁ……」

 

「峰田は普通科扱いなんだよな。ルール違反なしだから問題にはならなかったけど、あれじゃあ移籍無理だろ」

 

「お尻のとこに“もぎもぎ”でくっつかれるの、ヤオモモ嫌がって本気でビンタしてたもんね。後で慰めたげよ」

 

『・

 ・

 ・

 三七位 ヒーロー科 B組 柳レイ子

 三八位 普通科   D組 黒田(くろだ)時覚(ときさと)

 三九位 普通科   E組 慄木(おののき)恐介(きょうすけ)

 四〇位 普通科   C組 心操人使

 四一位 ヒーロー科 B組 拳藤一佳

 四二位 ヒーロー科 B組 黒色支配 』

 

「予選通過は以上の42名!」

 

「はぁ~~~~~~~~っ!!!!???

 どこにこんなに普通科とサポート科隠れてたの!? 僕らはきっちりヒーロー科の人数と同じくらいの順位に収まるように走ってたはずだ!!!」

 

 B組の物間が荒ぶる。

 雄英体育祭では毎年予選でヒーロー科以外はほぼ落とす。多めに残して50名ほど予選通過することはあるが、40名を切ることはほぼなかった。

 そのため彼らB組は、本戦でA組を蹴落とすために後方からの情報収集を行っていたのだ。

 しかし普通科やサポート科から大量の通過者が出たことで半数がふるい落とされることとなった。自分たちの前にはA組以外いなかったような記憶があるのにである。

 それについて解説が役目を果たすべく話し出した。

 

『1-B物間が荒ぶってるが、理由は1-D摸武の“個性”だ。

 こいつの“個性”は“モブキャラ”。名前の通り自身及び接触した相手をモブキャラ―――個体の識別が困難で、存在感が薄い存在に変える“個性”だ。他に注視してるやつがいれば、なおのこと発見しにくくなる。今回だとA組の連中とかな。

 モニター越しでも確認するのが生物なら効果があるのが強みの“個性”だ』

 

 なおここでは摸武が不利になるのでわざわざ言わないが、識別が困難なだけで注意力の高い者なら見分けることが可能だし、存在感が薄いと言っても消えているわけじゃないので発見もできる。要は確実性の低い“個性”なのである。

 それでも今回大活躍したようにうまく使えば大きな成果が見込めるし、目の前の相手に集中し過ぎないための訓練相手には最適だ。そのおかげで勝己の訓練相手に駆り出され、二週間の間にかなり度胸が付けられていた。

 

『……わーお。俺も気付かないとかすげぇなおい。ハイテンションな俺も思わず真顔になったぜ。

 目立ってなんぼのヒーローにゃ向かない“個性”だが、使い方次第じゃおっかないことになんぜ』

 

『そうだな。連携次第じゃ大化けするし、アングラヒーローとしちゃああいう後輩が出てくるのは歓迎だ。ヒーロー飽和社会であっても、こういうのは需要に供給が追い付いてないからな』

 

 顔を真っ赤にした物間がヴィラン顔で摸武を睨む。摸武は笑って煽り返した。

 

「聞いてるよ。ブラド先生は生徒を除籍とかせず、きっちり育ててヒーローにするってのが教育方針なんでしょ? でもここで結果が出せば「除籍、移籍受け入れは担任の自由」とか言ってられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特権階級気取りは今日まで。ヒーロー科の枠は私たちが貰う」

 

 B組が過剰に高く評価されているA組を敵視したのと同じように、普通科もB組を敵視していた。除籍の心配がなく、放課後の設備利用を自分たちだけで独占しているためだ。後者の方は監督に動ける人員をA組が先手でほぼ確保したためなのだが、そんなのは普通科やサポート科には知りようがなかった。

 勝己達A組が訓練に誘い夢を見せなければこうはならなかったかもしれない。だが野心に火が付いた以上、自分たちを見下しライバルとすら見ていないムカつく連中の足元を掬うのに躊躇はない。

 

『言うなぁ摸武! 移籍狙う気満々か!! 一般入試の担当としちゃ耳が痛ェーーーッ!!!』

 

『元々一般入試は非合理な内容だったし、こういうやつも出てくるさ。

 ただし来年以降に雄英受ける連中に言っとくぞ。普通科やサポート科がここまで進められるだけの訓練が出来たのは、ヒーロー科の生徒の協力あってのモノだ。来年以降は去年までと同じ待遇に戻っても俺らは知らん。トップヒーロー目指すなら、最初からヒーロー科に入学するのが一番確実だ』

 

『とりあえず校長に試験内容改善の意見は上げとくぜ! 予算とか時間とかマスコミとかの問題で通るかは微妙だけどな!』

 

「実況に解説、しゃべり過ぎ! いい加減、本戦始めるよ! ここからは取材陣も白熱してくる!! 選手一同気張りなさい!!!

 そして第二種目の内容は―――――コレッ!!!!」

 

『騎馬戦』

 

 第一種目同様にモニターに大きく表示される。

 障害物競走とは異なり、集団で行う競技だ。

 

「参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!

 基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのが先ほどの結果に従い各自にポイントが振り分けられること!そのポイントの合計が騎馬のポイントになるわ!

 与えられるポイントは下から5ずつ! 四二位は5P、四一位は10Pと言った具合よ。

 そして上を行く者にはさらなる受難を。雄英に在籍する以上何度でも聞かされるよ。これぞ“Plus Ultra”!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予選一位通過の爆豪勝己くん! 持ちP1000万P!! ただし自分で持っていてもチームのポイントには加算されないわ!!!

 上位の奴ほど狙われちゃう、下克上サバイバルよ!」

 

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