第1話
成幸「はぁっはぁっ・・・くそが・・・!」
組織を解散させられた成幸は路地裏を駆けていた。
警察官A「成幸ぃ!どこに行ったぁ!?」
警察官B「隠れても無駄だぞ!出てこい!!」
成幸「ちぃっ!警察がすぐそこまで、あの野郎・・・見つけたらただじyっ!」
すると成幸の前に一人の男が立ちはだかる。
成幸「き、貴様は・・・っ!」
成幸の前に立つ男は、拳銃を成幸のソウルジェムに向けて発砲する。その銃声は近くで成幸を捜索していた警察官の耳にも入った。
警察官A「なっ!?銃声か!」
警察官B「近くから聞こえた!行くぞ!」
警察官2人は銃声が響いた場所へ走って向かう。
警察官A「っ!成幸・・・!」
銃声がした場所に到着するとそこには既に骸となり息絶えた成幸の姿があった。手には拳銃が握られてあり、警察官2人は自殺と判断した。
警察官B「拳銃を隠し持っていたから自殺を測ったのか・・・。」
警察官A「すぐに救急車を呼ぶぞ。」
そう言って警察官はすぐに救急車を呼び、辺り一帯は物々しい雰囲気となる。そして、その光景を向かいのビルから見る男の姿があった。
「・・・・・・」
男はその光景を見た後、またビルを渡っていき姿を消した。
「第3章 決別」
健太「うぉらぁっ!!」
成幸との戦いから数日が立ったある日、帰宅途中の健太は偶然近くの魔女結界を見つけ結界内に入った。
その結界内では先客でまどかとさやかが戦っていたがかなり苦戦を強いられていた。
しかし健太が援護に入った事で魔女は大ダメージを受けて、結界が消えた。
さやか「さすが先輩!めちゃくちゃ強くなったじゃん!!」
まどか「すごいです健太先輩!」
健太「あぁ、自分でもめちゃくちゃ強くなったのを実感してるぜ。何せ1週間休みなく訓練したからな。」
まどか・さやか「「えっ!1週間休みなく!?」」
さやか「すごいスパルタ教育だねぇ・・・。」
健太「マミと龍二が手伝ってくれたんだがどっちかっつうと龍二が提示した訓練が一番きつかったぜ・・・。」
さやか「確かにあの人めちゃくちゃ厳しそうだもんねぇ〜。」
健太「まぁ何はともあれ、二人を援護出来たことが一番の成長だな!さて、グリーフシードは・・・あったあった。」
まどか「あっ、今日は6個落ちてましたね。」
さやか「マジで!?やったー!大収穫じゃん!」
健太「だな、2個ずつ分けて持ち帰るとするか。ふたりとも気をつけろよ。」
まどか・さやか「「はいっ!ありがとうございました!」」
そう言って健太は2個ずつグリーフシードを分配し、その場を去り帰宅の路につく。そして健太は意外な人物と出会う。
杏子「おっ、先輩じゃねぇか。」
健太「おぉっ、杏子か。」
それは健太の後輩の佐倉杏子だった。杏子も魔女を倒して帰路についていた。
杏子「龍二先輩とマミから聞いたけどあんためちゃくちゃ強くなったんだってな、しかも僅か1週間で。」
健太「まぁな、自分でもびっくりしたくらいだぜ。」
杏子「1週間で強くなるって、相当だな。そんで風見野にあった組織も潰したんだろ?いろんな意味ですげーな先輩。」
健太「そんな褒めんなって、照れるぜ。」
杏子「んでさ、少し話があんだけど・・・立ち話もなんだし近くの公園で話さねーか?」
健太「ん、話?」
杏子「・・・龍二先輩とマミの件なんだ。」
健太「二人の件・・・分かった。」
そうして杏子は健太を公園に誘い、話をすることになった。
健太「それで二人の話ってなんだ?」
杏子「さっきのあんたの強くなった件でさ、その話を龍二先輩とマミから聞いた時に・・・」
健太「?」
杏子「やけに龍二先輩の顔が厳しくなってたりしてたし、一方でマミはここ最近元気が無いように見えたんだ。」
健太「龍二の顔が厳しく・・・そんでマミは元気がないか・・・。」
杏子「健太先輩、あんたは知らないのか?」
健太「いや・・・二人がそんな風になってるのを聞いたのは初めてだ・・・。」
杏子「まぁあの二人は恋人だしお互いにぶつかる事もあるんだろうけど、あたしが気になってな。」
健太「そうか・・・ありがとう杏子。一応二人にはそれとなく聞いてみるわ。」
そう言って杏子から話を聞いた健太は帰宅する前にマミの自宅に寄る。
健太「・・・出ないな。」
健太はマミのマンションに着きドア前のチャイムを押したが応答が無かった。
健太「・・・まぁどっかに出かけてるんだろう。」
そう思った健太はそのまま帰路につき、自宅に帰り。一日が終わって翌日になる。しかしこの日が健太の運命を変える一日となってしまう。